ジョセフ・レイモンド・コニフ(Joseph Raymond Conniff, 1916.1106-2002.1012)こと
レイ・コニフはトロンボーン奏者で1953年Columbia Recordsと契約し、当初は編曲者として
活躍し1956年にはオーケストラとchorusを率いて、Ray Conniff Orchestra with Chorus
としてアルバムをリリース。Chorusを楽器の一部として扱い注目されましたが徐々にコーラスを
前面にだしRay Conniff Singersとして1966年には"Somewhere my love"「ララのテーマ」を大ヒットさせグラミー賞を獲得。その後もヒット・ポップス、スタンダードなどをオーケストラと
男女の混声コーラスで録音し続々ベストセラー・アルバムをリリースし11枚のゴールドディスク(うち2枚はプラチナ)を獲得するなど20世紀に大変人気のあったオーケストラでシンガーズと
しても大きな成功をつかみました。
今回はRay Conniff Singersの明るいコーラスでヴォーカル・グループ、duoのヒット曲
をお届けします。
"Somewhere my love"「ララのテーマ」(Paul Francis Webster-Maurice Jarre)は彼らの
最大のヒットで1966年全米9位を記録しました。映画「ドクトル・ジバゴ」の主題歌でグラミー賞
を受賞。
"I'll be with you in apple blossom time"「リンゴの花咲く頃」(Neville Fleeson-Albert Von Tilzer)1920年の作品でAndrews Sisters盤が1941年にヒットしました。
ここではコーラスを楽器として使用する独自のスタイルで演奏します。
"Up up & away"「ビートでジャンプ」は5th Dimension盤が1967年全米7位を記録、
グラミー賞を獲得したJim Webbの作品。
"Aquarius/Let the sunshine in"(Gerome Ragni-James Rado-Galt MacDermot)
「輝く星座」はMusical"Hair"(1967)の主題歌。同じく5th Dmension盤が1969年
全米第1位を記録、これもグラミー賞を記録。この演奏は1975年の日本公演のライブです。
"There's a kind of hush"(Les Reed-Geoff Stephens)「見つめあう恋」は1967年Herman's Hermits盤が1967年全米4位まで上昇し、のちにCarpenters盤もヒットしています。
"Happy together"(Garry Bonner-Alan Gordon)は1967年Turtles盤が
全米第1位を記録しました。
1971年のアルバム"Great contemporary instrumental hits"で紹介されたコーラスを楽器
として録音された作品。
"Sound of silence"(Paul Simon)Simon & Garfunkel盤が1966年全米第1位を記録。
映画「卒業」に使用された1968年にはRay Conniff盤がACチャートで34位まで上昇しました。
"Mrs. Robinson"(Paul Simon)Simon &Garfunkel盤が1968年全米第1位を記録。
"Love(can make you happy)"Jack Siglerの作品。Mercy盤が1969年全米2位
にランクされました。
"I'd like to teach the world to sing"(William Backer-Roger Cook-Roger Greenway-Roquel Davis)「愛するハーモニー」はNew Seekers盤が1972年全米7位に。
"Tie a yellow ribbon round the old oak tree"(Irwin Levine-L. Russell Brown)
「幸せの黄色いリボン」はTony Orlando & Dawn盤が1973年全米第1位を記録しました。
"Top of the world"(Richard Carpenter-John Bettis)Carpenters盤が1973年
全米第1位を記録。
"Only yesterday"(John Bettis-Richard Carpenter)はCarpenters盤が
1975年全米4位にランクされています。
”Hustle"(Van McCoy)はVan McCoy & the Soul City Symphonyの演奏盤が
1975年全米第1位を記録。ここではスタンダードの"I only have eyes for you"とのメドレーでRay Conniffのユニークな編曲が楽しめます。
"Paloma blanca"「幸せの白い鳩」(George Baker)オランダのGeorge Baker Selection盤
1976年全米26位、ACチャートでは第1位に。
"My little friend"(Sammy Cahn-Roy Budd)映画「ペイパー・タイガー」(1975)の主題歌。
サウンドトラックで彼らの演奏が使用されています。
"Happiness is music"をキャッチ・フレーズに明るい音楽を届けたRay Conniff Singersも
リーダーの他界で活動を停止していまいましたが、残された数多くの音源で今も多くの
ファンを楽しませています。
"Happiness is..."(Paul Evans-Paul Pames)は1965年の作品でACチャートで26位を
記録しました。