続・猫と饒舌の日記

続・猫と饒舌の日記

文筆家・古谷経衡のオフィシャルブログです。
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この記事は、無料メルマガ「古谷経衡の斜会学通信」2018年1月号より転載・加筆したものです。配信をご希望の方はこちらから登録をお願いします

 

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1月8日が成人式だと知ったのはつい昨日のことである。なぜなら私は土日祝祭日と無縁な生活をしているからである。無頼を気取るわけではないが、物書きとは得てしてそういうものだ

さて、私は成人式というものが嫌いだ。二十歳の時、住民票所在地の札幌市から招待状が実家経由で転送されてきたが一切黙殺した。その時私は大学生で京都に住んでいたので、いちいち式のために郷里に帰るなど馬鹿馬鹿しいのであった。

よしんば仮に、私がその時札幌にいたとしても、成人式などには絶対に行かなかったであろう。地元民が晴れの姿で、クラス単位で集まる儀式に何の意味があるのかよくわからない。

むろんこれは、青春時代に地元に暗い思い出しかなく、陰惨な同時代を送った原体験が私の精神をゆがめ、「地元」というものに対し極度の嫌悪感を惹起させていることに第一原因がある。

前提的に私は、「地元」とは全く無縁で、映画『ニューシネマパラダイス』の主人公のように、地元は二度と帰らない、捨て去るものだと思って出てきた。その地元の連中と、一緒に二十歳を祝うという行為自体に、私の神経の負の琴線が揺れるのである。

地元を一切消去してきた私は、札幌市出身という事実は明かしているが、出身高校も出身中学も言いたくないし、今後も公開するつもりもない。碌でもない高校と中学で、まったく良い思い出がなく、18歳まで一刻一秒でも早く、この閉鎖的な地元から抜け出したいとばかり思っていた。

別に札幌を悪く言うつもりはないが、一年の半分が雪に閉ざされ、退屈な連中と狭い街で顔をあわせる生活は私にとって囚人生活と同じなのだ。だから私は本州に出てきた。

私は京都、大阪、神奈川、千葉と居所を転々としてきたが、今住んでいる松戸が一番良い。地元民ではないので友人も知人もだれ一人この街にはいないが、その代わり自由だ。地元は、地元で指導的な立場に立つリア充や社公層にとっては天国だが、そうでないものには窮屈しか提供しない。

「地元」と縁を切るとあらゆることに自立と自活が求められるが、それと引き換えに自由だ。地元の引力に拘泥される成人式は私にとって「窮屈な地元」の象徴であり、ゆがんだ私の精神には敵愾心の対象としか映らないのである、とは言い過ぎだろうか(了)。

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■古谷経衡のレギュラー情報
【ラジオ】2018年1月10日より、文化放送『斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI』隔週(偶数週)水曜日レギュラーコメンテーターになります!宜しくお願い致します。http://www.joqr.co.jp/sakidori/

【ラジオ】TOKYO FM「タイムライン」隔週火曜日レギュラーコメンテーター
【ラジオ】RKB毎日放送「インサイト」毎週火曜日レギュラーコメンテーター
【連載】(月刊WILL、WAC)「ツネヒラの逆襲」
【連載】(SAPIO、小学館)「熱狂を歩く」
【ウェブ連載】(講談社、現代ビジネス)「ネット右翼十五年史 なぜ、彼らは差別的言説を垂れ流すのか」
【ウェブ連載】(YAHOO!ニュース)「誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい日本のすべて」


(無料メルマガ「古谷経衡の斜会学通信」より転載・加筆)

何を隠そう私の第二の故郷は大阪である。大学時代を含め、青春時代のもっとも重要な期間の8年間を大阪(関西)で過ごしたのである。

先日、車の中でラジオ番組を聞いていたら、「THE OSAKA」というコテコテの大阪観を基にしたラジオドラマをやっていた。これはこれで面白かったのだが、どうも東国人には、大阪=大阪弁=多弁=おせっかい、的なイメージがあるようであり、大阪を描写するときの街の情景も相も変わらずミナミの通天閣周辺に限局されていることが多いようである。

大阪の特徴とは、特徴のないところにその最大の特徴がある。正確に言えば、大阪は川一本、道路一本、路線一本を隔ててあまりにも地域性に特色があるため、一言で大阪を象徴するものはない、といった方が正しい。

どうしても、大阪を表現する際にはメディア的にわかりやすいから通天閣が登場するわけだが、あの一帯は大阪中心部のミナミを代表する半ば観光地的飲食街(新世界)であるだけで、大阪のすべてではない。すぐ北に行けば堂島・本国町の金融・証券街、中之島の行政地域、北新地のクラブ街、梅田の繁華街にでて、ここはミナミとは打って変わって東京を凌駕する近代地帯であり、さらに北に行けば十三、西中島、相川の下町を経て、豊中・吹田、千里のニュータウンに出る。ここは東京からの転勤族が多いので標準語を耳にすることが多いくらいである。

ミナミからさらに南に行けば住吉、堺など庶民的な住宅地が広がる。西に行けば大阪港で住之江の競艇場、大正区の沖縄タウンがあり変化に富んでいて、最近ではこの付近にUSJが立地して久しい。

北東はといえば概ね守口、寝屋川、枚方の京阪沿線(河内)、摂津、茨木、高槻の阪急沿線(北摂)に分かれており、それぞれ土地のカラーが全く違う。

そして大阪中心部から真東に線を引くと近鉄沿線であり、ここをずっと行くと奈良県内に入り全く様相が違ってくる。当然だが北西に伸びれば尼崎、神戸に至るが、尼崎と神戸は同じ兵庫県だが全く違った都市構成を持つ大都市である。

このように大阪、と言ってもそのきわめて狭い範囲内で土地の様相が全く違っているので、一言で大阪を特徴づけるものはなかなかない。

東京には象徴的なスカイツリーや東京タワー、皇居があり、山手線の駅ごとに風情は違うとはいえ、大阪のように根底から全く違うという訳ではない。大阪は、JR新今宮と心斎橋では「異国か」と思うほど全く違うし、同じくJR葦原橋と北新地でも同様なのである。

だから、街としてどちらが面白いのか、と言われれば間違いなく大阪なのであるが、「通天閣・粉モノ・大阪弁」の三拍子ばかりであまり正しい大阪の実相はメディアで報道されない。

大阪弁にも類別すれば、河内弁、泉州弁など微妙な違いがあり、これは当然、京都弁や神戸弁や奈良弁とは異なるのだが、なにかガサツで距離感の異様に近いおっさんがチューハイを片手に一歩的にまくしたてるのがある種の大阪弁の定型詩になっているところが不可思議だ。大阪には童貞やオタクが東京と同じように存在するが、あまりそういった人種にはスポットが向けられないのはどうしてだろうか(了)。

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 私はある時期まで、飛行機が大の苦手だった。その原因は、大学1年生の時にノンフィクション作家・吉岡忍氏の『墜落の夏』(新潮社)を読んだからである。

 

 この本は、1985年に御巣鷹に墜落した日本航空123便の事故(通称・日航機墜落事故)に迫った珠玉のもので、現在でもノンフィクション作品の金字塔とされている。その、真に迫った事故の筆致があまりにも鬼気迫るものがあり、逆に言えばこの本をきっかけに私は日航機事故の本のみならず航空機事故全般の本を読み漁ることとなり、ますます飛行機が怖くなっていった。

 

 ちなみにこの吉岡氏は、現在私が所属する日本ペンクラブの専務理事をやっておられる方で、私の同会への入会においては、その推薦人になってくだすった方であり、ここに運命の偶然を感じずにはいられないのである。

 

 さて、幸か不幸か、航空機恐怖症になってしまった私は、爾来、どこへ行くにも陸路と海路を選択するという明治時代の人間のような生活を送ることになる。まず、私は京都で大学生をしていて実家は北海道だったので、夏休み・冬休みに帰省する際には、京都から鉄道で福井の敦賀まで行き、そこからフェリーで小樽まで向かうという、総計30時間の船旅に耐える。

 

 或いは、寝台電車(当時はまだ存在していた)で日本海側をえっちらおっちら、京都→福井→石川→富山→新潟→秋田→青森→函館→札幌(復路はその逆)というように、こちらもほとんど丸一日かけて往復したりしていた。

 いずれにせよ、時間はかかるが、学生だったので学割(20%引き)が効いたというのも大きかった。当時、まだ燃油サーチャージとかいう概念がなかったので、とりわけ船便は安く、片道7,000円足らずで京都と北海道を行くことができたのである。そうまでして私は、飛行機を禁忌していたのである。

 

 しかし、本や原稿の取材のために出張が必要となってくると、これは例えそれが国内であっても、飛行機に乗らないわけにはいかなくなる。例えば大学生の時、東京~広島を青春十八切符で行ったりしていたが、そんな時間的余裕はない。

 航空機を使わなければ締め切りその他すべてが間に合わない。アメリカやフィリピンや中国や台湾に行く手段は飛行機しかない。否応なしに私の人生は、幸いなことに飛行機に乗らざるを得ない状況が現出したのである。

 

 そうなってくると不思議なもので、あれだけ嫌いだった飛行機がだんだんと好きになってくる。『墜落の夏』の描写以外にも、私はあの、飛行場で待ち受ける出国検査とか、金属ボディチェックだのという大仰な儀式が否に緊張感を増幅させ、また機内に入った後も、CAがイチイチ「緊急脱出の方法」とかを見せるのも、すわ「事故」の二文字を連想させて胸がドキドキするのである。

 そして、まんじりともせず滑走路の上を行ったり来たり、ずーっとのろのろ走っていたかと思うと、思い出したように急にエンジンを蒸かすあの唐突な離陸も、実に恐怖だったのである。

 

 しかし飛行機に、何十回も乗ってくるうちに、もうそういうのは全然慣れてくるようになり、そもそも飛行機に乗らないと生活ができない(原稿が書けない)のだから、それまで全く興味がなかった乗機ごと(&買い物など)でたまるマイレージクラブに入会して、マイル積算率の高い専用クレジットカードを使ってマイル貯金に励んだりする。

 

 また、「あれはエアバスA380だな」とか「これはボーイング787だな」とか、飛行場に駐機してある機影を見ただけで瞬時に機種まで分かるようになったし、どの空港からどのキャリアのどの都市への路線が就航しているかも、大凡貪欲に情報収集するという塩梅なのだから、ここ七、八年での私の飛行機恐怖症克服は瞠目するべき病状の完治事例として医学誌に掲載されるべきであろう。

 

 だが、実は、いまでも必ずやっていることは、飛行機チケットを買う際に、最後尾の席を買い求めていることだ。なぜなら『墜落の夏』で、機体最後尾に座っていた乗客の方が助かっている(4名)ことが記述されていたからだ…(ただし、機体最後尾に座ることと生存率の相関が、必ずしも科学的に立証されたわけではない)。もしかすると、治ったように思える私の飛行機恐怖症はまだ完治には至っていないのかもしれない。

 

墜落の夏』名著なり。毎夏、無念のうちに亡くなったあの事故の犠牲者の御霊には心中、黙祷をささげている。

 

 

 私は徹底した車人間である。鉄道というものが嫌いで、日々の移動はすべて自家用車だ。出版社にもラジオ局にもテレビ局にも基本車で出勤する。鉄道のほうが定時運航で遅刻がないのになぜ車なのか、と疑問を思う方もいるかもしれないが、私の自宅は千葉の辺境であり、むしろ車のほうが早い。最近、妙に鉄道事故や故障のせいで鉄道遅延が多く、万が一生放送の時間に間に合わず、鉄道の中に閉じ込められたら責任を取って切腹しなければならない。その点、車にはそういう心配がない。コストの面でも結果的に車のほうが安くつく。渋滞を回避する道はいくつも把握しているし、万が一を考えて鉄道でかかる時間の2.5倍をかけた時間を移動時間に設定して家をでる。

 

 つまり、鉄道で60分かかる距離に車で向かう場合、60×2.5=150分(2時間半前)に車で出発する。約束が15時なら12時半過ぎには出発する。これで大きな失敗したことは一度もない。この移動時間を何に使うのかといえば、録音して溜めておいたラジオ番組などを再生している。そしてなにより、車の中は思考が研ぎ澄まされる。アニメ映画『機動警察パトレイバー2』の中にもそんなニュアンスの台詞がある。大体、原稿の構想をするのも車の中だ。

 

 私が初めて自分の車を買ったのは19歳の時だ。丁稚先の社長の息子から5万で買った日産・ローレルが記念すべき私の第一号車だった。当時私は大学生だったが、大学の授業が退屈でいろいろな仕事に顔をだしていた。だから普通の大学生よりははるかに金回りが良かった。駐車場の8000円や任意保険は難なく支払うことができた。しかし、そのローレルは既に購入時に車検残が半年強しかなく、当時車関連の知識が全くなかった私は、どうせ車検の更新というのは3万円くらいでできるものと信じ込んでいた。ところがオートバックスにもっていくと、5万で買ったオンボロのローレルの車検が税金込みで25万はかかるという。それだけあちこちの機関や検査パスに必須の部品が弱っていたのだ。

 

 だからローレルとは早々におさらばして、2代目に買ったのがこれまた日産のスカイライン(GTR)だった。20歳にしては分不相応なこのスカイラインに約2年乗った。過給機型のタイプで、燃費は悪かったがちょっとアクセルを踏むだけで強烈な加速を得ることができた。この車で京都の街を縦横無尽に走った。日本海まで行って駐車場に止めて車中泊し、滋賀で鯖寿司を喰って帰ってくるという一人旅もした。思い出の車だ。

 

 しかし、これもやがて車検期間が来ると、見積もりで税金込み25万円という。ほぼ原価に近い12万で買ったスカイラインに25万をかける気にはなれない。スカイラインは個人のオークションで売った。12万で買って約2年乗りまわしたスカイラインは、名古屋から買い付けに来たおじさんに18万で売れた。いかにも多血質の中小企業の社長、といったそのおじさんは、これまた明らかに愛人らしき25歳くらいの二回り近く年下の美女を連れていた。おじさんは買い手にも関わらず「取引のお礼に」といって、350ミリの生ビール缶24本の段ボールを持ってきてくれた。私の味覚は当時子供仕様(現在もだが)で、ビールのお土産は全く嬉しくなく、全部捨ててしまった。売買は成立した。その後、しばらく私は維持費の安さから軽自動車に転向する。

 

 20代半ばを過ぎて、流石に軽自動車に飽きてきたころ、中古車サイトを見ていると日産のブルーバードが出ていた。兵庫県宝塚にある自動車屋まで見に行って即決した。黒の、シックな、2000ccにしては重厚感のある造りが気に入って即金で買った。即金といっても、40万するかしないかといった安物だった。だが、20代中盤の私にとっては大きな買い物だった。軽自動車が続いたので久々の普通車の居住性の良さに酔いしれて間もなく、京都市南部でこのブルーバードは粉々になってしまった。私が吉祥院(同市南区)の交差点で信号待ちをしていたら、後ろから来た前方不注意のアルファードに追突されたのだ。車は全損した。慰謝料でワゴンRを買った。分不相応にブルーバードを買った罰があったったのだと思った。

 

 30を過ぎて、やっぱりもう一度あの時に乗ったブルーバードがほしくなり、中古車サイトを探すと、状態のいい奴が安価で沢山あるのに驚いてすぐに買った。しかし安物買いの銭失いというか、私はブルーバードとの相性が悪いのか、そういうわけではないのだろうが、こちらは某県を走行中、自損で廃車にしてしまった。そうこうして、現在乗っている某普通車は、納車まで紆余曲折あったが何とか走っている。なんだかんだ言って、私がはじめて自分の車を手に入れてから10台目の車という計算になる。

 

 若者の車離れ、という。端的に言って車に対する魅力が減ったからではなく、所得の問題と、維持費の問題だろう。私はこれまでの人生で駅から5分以内の場所に住んだことがなく、常に大都市の辺境に暮らしていたので、必要に迫られるうちに車を手放せない人生になってしまったというだけで、車そのものに執着があるわけではない。ぶっちゃけ、「走れればなんれもよい」という思想は今でも持っている。しかし、やっぱり「走る個室」は良い。この中で私の原稿の着想や構成の大きな割合が誕生したことを考えると、「安くてほどほどの中古車」を私は今後も買い求めると思う。

 

 

 


 暇があれば(あまりないのだが)『コズミックフロントNEXT』を観ている。『コズミックフロントNEXT』とは、NHK BSプレミアムでやっている宇宙科学番組である。

 

 これがもう、異常ともいうべきクオリティなのである。私は典型的な文系人間だが、「宇宙背景放射」と聞いて、「一応(間違っているかもしれないが)」三行で説明できるぐらいの宇宙知識(?)はある。それもこれも、科学雑誌ニュートンなどの受け売りなのであるが、とにかく、宇宙に素人でも玄人でも、はたまたこの中間ぐらいでも存分に楽しめるのがこの『コズミックフロントNEXT』なのである。いま日本で放送されている宇宙科学系統の番組の中で一番レベルが高い、と言って過言ではない。

 

 日本人で若い世代の、科学離れが進んでいるという。本当かどうかわからないが、それらはすべて、何かにつけてすぐ「マックスウェーバーがどうの」などと言って、社会学や歴史学についてのみ専心し、宇宙科学にちらとでも興味関心を向けなかった私たち文系人間がこの国で跋扈しているが故の事なのである。或いは正統派SFを駆逐して、もはやSFとは呼べぬSFもどきラノベばかりを尊ぶようになった風潮も問題なのかもしれない(?)。

 

 いずれにせよいろいろな意味でこの番組は貴重かつ重要なのである。目下のところ私の一番の関心事は、スターショット計画である。この計画は、まず超小型探査機に地球から光をおくる。すると光は推力を持つから、極薄超小型の帆でそのエネルギーを受け、光速の20%まで探査機を増速させ、アルファケンタウリ(4光年強)まで約20年で到達させるという、未曽有の恒星間探査計画である。

 

 むろん、減速装置がないので、仮に運よくアルファケンタウリに到達してもその姿をカメラでとらえるのは「アッ」という間だろう。4光年の飛行中になにかチリのような物体が頻繁にぶつかって探査機が壊れるということもありうる。でもホーキング博士が言っているのだから間違いはない。間違いはないのである。多分。

 

参考記事 ナショジオ
 

 

 

 

 2015年2月より7か月程度続いたきりで、好評を頂戴したにもかかわらず寸断されていた『猫と饒舌の日記』を本日を期して再開する。この間、ワードプレスを使った形式に乗り換えようと試みて数本記事を掲載するなどしていたが、ワードプレスは思った以上に使い勝手が悪く(少なくともブログ向きでない)、やはりブログはアメブロの方が良いということが分かった。

 

 よって私の公式個人サイトは随時公式情報を更新していくが、そこのヘッダー上部にこのブログへのリンクを貼っている。

 

 自分なりにブログを長続きできない反省を考えてみた。第一に私は粗忽者である。第二は、「ブログをやるんだったら毎日更新しなければ意味がないよ」みたいなことを言われ、2015年当時は毎日更新を宣言していた。だが土台そんなことできるわけがないのである。怠け者にとって毎日定期的に何かをやる、というのは大変なストレスなのだ。

 

 だからこのブログは、『続・猫と饒舌の日記』とし、『続・猿の惑星』ばりに続編として位置付けるが、以下のことを原則としたい。

 

1)更新は適宜に行う つまり毎日のこともあれば、1ヵ月に数回の事もある

2)本ブログで思想の左右の別なく、現状の政治について言及しない(政治についての言及は、論壇誌やメディアにおいて行い、本ブログにまで持ち込まない)

3)差別・人権蹂躙については反対の立場を堅持する

 

以上である。「ですます」調は、このまま「である」で継続する。以上。

 

 

 


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TOKYO FM(FM80.0)タイムライン 毎月第2/第4火曜日夜19:00-19:50担当

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前日に引き続き、高田馬場の通称「動物銭湯」=福の湯、に行ったレポート。ここの名物ミーアキャットちゃんは、探すまでもなく店内ロビーの水槽の中に居た!

 あああああああ、可愛い!


もしかしたらワタクシのことを愛しているのではないか、と思うほど目があったミーアキャットちゃん。これ銭湯の中ですよ。ところがこの子は、ちょっと目が合うと直ぐに寝てしまった。閉店が近いからか、眠たいからなのか、良くわからない。


他にも銭湯のロビーの水槽の中には、リスなのかハリネズミなのか何なのか良くわからない謎の小動物が寝ていた。こっちを向いてくれないので、この子たちが何なのか分からなかった。


ロビーに無数の水槽があり、その中に無数の動物がいること以外、特段代わり映えのない高田馬場の「福の湯」。ミーアキャットちゃんがみれる施設はそう多くないはず。湯浴で癒やされ、動物で癒される。なかなか上等である。ロビーは当然、男女共用である。一度行ってみる価値はあるだろう。(了)


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(2015.7.7更新)


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「古谷さん、高田馬場に動物銭湯があるんですよ、知っていますか?」

 と知り合いに言われた。「動物銭湯とな?」なんでも、その銭湯にいくと、ロビーに動物が沢山いて、ミーアキャットにも会えるという。私の中では、ミーアキャットはワラビー、猫、カワウソに次ぐ「可愛い生き物」であり、生のミーアキャットが居ると言うんであれば、これを観ない手はない。しかし、銭湯にミーアキャットというのが、なんとも眉唾だ。

 というわけで某日、高田馬場の「福の湯=通称動物銭湯」(東京都新宿区高田馬場4丁目18-2)に自慢のロードバイクを漕ぎながら向かった。

 なるほど「福の湯」は外見上は特段、何の変わり映えもない地域の湯屋である。

 「たのもー」とばかり暖簾をくぐるとそこには、ガラスケースが乱立する異様な光景が待ち受けていた。


「福の湯」のロビーを写す。


 まず、ロビーで目に入ったのは巨大なカブトガニであった。ご丁寧に水槽の淵に『カブトガニ』と書いてある。手狭な90センチ水槽の中で、二匹の巨大なカブトガニが「ワシャワシャ」と這いずっている。


さらにこれ!見えづらいかもしれないが、オウムガイとダイオウグソクムシちゃんが一緒の水槽の中に飼われている!


更には、「スッポンモドキ」なる亀が、微動だにせず水槽の中に。どうやら「動物銭湯」という通称は本当のようだ。しかし、肝心のミーアキャットちゃんは何処に…。つづきは明日の朝6時台に更新!


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(2015.7.7更新)


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首都圏および、ラジコで全国どこからでも聴取可能です。
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→10月の放送 10月13日火曜日(夜19:00-)、10月27日火曜日(夜19:00-)
→11月の放送 11月10日火曜日(夜19:00-)、11月24日火曜日(夜19:00-)

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NPO法人江東映像文化振興事業団の次期市民上映会は、12月12日(土曜日)です。

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・(好評発売中!!『左翼も右翼もウソばかり』新潮新書、9月16日発売。
 もうウソにはうんざりだ。いかに事実と異なろうとも、人は見たいものを見てしまう。「日本は戦争前夜」「若者が政治に目覚め始めた」「福島はまだ危険だ」「中国はもう崩壊する」……左翼は常に危機を煽り、右翼は耳に心地いい情報だけを信じる。巷にあふれる言説の多くは、論者の身勝手な「願望」の反映に過ぎない。

 注目の若手論客が、SEALDS,集団的自衛権、安保法制、安倍内閣、朝日新聞、原発事故、中国脅威論からクール・ジャパン、若者論まで、通説・俗説のウソを一刀両断! 騙されずに生きるための思考法を提示する野心作。アマゾンで購入→こちら

本書関連イベントのお知らせ→古谷経衡『左翼も右翼もウソばかり』(新潮新書)発売記念トークイベント 出演:古谷経衡、田中秀臣、須藤櫻子他 9月28日(月曜)開場18時半 開演19時半 料金:1500円(ワンドリンク代別)場所:荻窪ベルベットサン


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【寄稿中】
新潮45「民主党にだけは言われたくない」2015年10月号
新潮45「反安倍という病」2015念10月号
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『戦後イデオロギーは日本人を幸せにしたか 戦後70年幻想論』イースト・プレス、7月27日発売。「戦後」はもう終わった。イデオロギーにとらわれない人のための新しい日本論。アマゾンで購入→こちら

関連イベントのお知らせ→【09/27 Sun】酒井亨×古谷経衡「日本人にとって<戦後70年>とは何だったのか?」『戦後七〇年「右傾化」批判の正体』『戦後イデオロギーは日本人を幸せにしたか』(イースト・プレス)刊行記念

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・(好評発売中!!『ネット右翼の終わり ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか』
晶文社、7/10発売。安倍政権下で弱体化するネット右翼と保守の分析。ネット右翼研究の集大成。全国書店にて。アマゾンで購入→★・読書メーターにおける本書の書評一覧


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注目の記事寄稿
「安保法案」成立で永遠に不可能になるかもしれない憲法9条改正(YAHOO!ニュース)
学生団体「SEALDs」に感じる「危うさ」と「嫉妬」(雑誌ネット)
戦後70年談話に「敗戦責任」は盛り込まれるのか?(YAHOO!ニュース)
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・『インターネットは、永遠にリアル社会を超えられない』
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 どうも古谷です。さて最近、「ヒトラーは選挙で政権をとった」というウソを、未だに信じている人が多いので驚きます。

 この話題は、発売されたばかりの拙著『左翼も右翼もウソばかり』(新潮新書)の第三章「安倍首相が「危険な政治家」であって欲しい、という願望」の中でも書いておりますし、また最近やらせていただいた上念司氏の「八重洲イブニングラボ」でも好評(この時の講演のオーディオブックが発売されています)だったので、かいつまんでこちらでも簡単に歴史雑学として書かせていただくことにしましょう。

 ヒトラーは選挙で政権をとった、というのはウソです。ヒトラーはもともと、南ドイツのミュンヘンあたりから伸長してきた極右政党・ナチスの領袖でしたが、紆余曲折あってドイツの議会に人を送り込むという戦術を展開します。

 その結果、最盛期で議会の約40%強の議席を獲得することに成るのですが、これは裏を返せば60%は「反ヒトラー、反ナチスだった」ということになります。議席の4割強しか獲得していないのに、ヒトラーが政権を獲得できたのはなぜでしょうか。

 それは、当時、ドイツにはヒンデンブルグという大統領が居まして、この大統領は「大統領令」という鶴の一声によって、独断的に物事を決めてしまう権限を持っていたからです。1933年、ヒンデンブルグは過半数になお達しないナチ党のヒトラーを「大統領令」で首相に任命しました。これがヒトラー内閣の誕生です。この内閣は、ドイツの保守政党と連立を組むことによって、漸く過半数に達し、またヒトラー内閣の最初は、ナチ党の党員はヒトラーを含めて閣内に3人しか居なかったのです。

 つまり、ヒトラーは選挙によって過半数をとったのではなく、ヒンデンブルグという大統領の独断によって首相に就任したのです。その後、ヒトラーは首相の座についたことをいいコトに、やりたい放題やります。このやりたい放題を防げなかったのは、たしかに民主主義の欠陥でしょう。当のヒンデンブルグは当時、既に85歳を過ぎたお爺ちゃんで、すぐに死んでしまいます。それをいいことにヒトラーは「大統領」と「首相」の権限を一手に引き受ける「総統」に成ります。こうして、彼は独裁者になったのです。

 詳しくは上記の拙著や、関連書籍を読むことをおすすめしますが、ヒトラーは選挙によって政権をとったのではない、と覚えておけば、ヒトラーと現在の日本の首相を対置させることもまた、愚の骨頂と申せましょう。何故なら、現政権はヒトラー政権と違って純粋に選挙で過半数(しかも絶対的過半数)をとっているからです。あ、これ以上は政治的になりすぎますね。今日はこのへんで!


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NPO法人江東映像文化振興事業団の次期市民上映会は、9月5日(土曜日)です。
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【告知)NPO法人江東映像文化振興事業団の夏季市民上映祭は、9月5日(土曜日)14:30-21:00の日程で行います。入場は全て無料です。ふるっておこしください。

場所:亀戸文化センター6F第3研修室。(JR亀戸駅徒歩1分)

*タイムテーブル

14:30開場
15:00~17:00 『王将』上映と解説、アフタートーク
17:00~18:00 インターバル(休憩・ご飲食などご自由にどうぞ)
18:00~18:30 『映像文化振興特別講演会』
18:30~19:20 『来場者限定お楽しみ上映会』
19:25~21:00 『桃太郎海の神兵』上映と解説、アフタートーク
終演後は懇親会を予定しております

詳細はこちらをご覧下さい⇒http://kotomovie.org/
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★★★【イベント告知**本日**】9月7日(月)19:30-開催トークイベント)
★★★
「とあるリフレ派による感謝祭(仮)」 荻窪ベルベットサン出演予定:田中秀臣さん、古谷経衡さん、DJ.Smithさん(上念司さん)、PIP(石川野乃花、空井美友、濱野舞衣香) *************************
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 私は千葉県の松戸市というところに住んでいるのです。私がこの街に越してきた5年ほど前まで、「ここは本当に東京都の隣接自治体なのか」と思うほど、周囲に田園が広がっていました。ところが、ちょうど消費税が8%に上る直前くらいから、どんどん建売住宅が立ち始め、いま10%に上がることを見越しているのか、さらに残りの田畑も食い荒らされようとしています。気がつけば、この街に住んだ当初の面影はなく、すっかり市街地が形成されています。

 この郊外型の建売住宅というのは、実は私は余り好きではないのです。というのも、この手の建売住宅は「無駄に余裕がある」というか、玄関前の僅かな土地を庭とか芝生にしているのですが、土台、元々の土地が40坪とかですから、その庭の面積も限られており中途半端なものになっていて、だったらそんな余裕は無くしてしまえ、というのが私の意見です。

 よく、ハリウッド映画でみる青々とした芝生の中に立つアメリカ式住宅のようなものは、少なくとも日本の大都市近郊では不可能なのですから、私はおもいっきり、敷地に余裕の無い、ぎちぎちに立てられた狭小住宅が好きです。が、建ぺい率(敷地に対する建物の割合を定めた規定)の関係で、ここが60%などとなっていると、敷地の40%を残さなければならず、まあ普通はここを駐車場か前述の庭にするわけですが、なんとも中途半端な「日本式建売住宅」の完成というわけです。

 いっそのことこの建ぺい率を規制緩和してギッチギチに立ててもらったほうが良いと思うのですが、防災が~云々などと譲らないのがお上の思惑であります。というわけで、日本の建売住宅で「広々とした敷地に…」などという謳い文句は、どだい米国からみれば「あまりにも中途半端な余裕」なのであって、美観的にも実際的にもあんまり意味が無いのですから、容積率(敷地に建つ建物の総面積を定めた規定)も緩和して、1F車庫、2F~4F住居と、ギッチギチの4階建てにしたほうが、空間が広く使えて絶対いいと思います。ま、それができないから日本の住宅は貧弱なのでしょうなあ。とまあ今日はこのへんで。


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