閉鎖病棟 それぞれの朝 をみました。 | The Various things with barrier

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二分脊椎の車椅子ユーザー。
フリーランスのバリアフリーアドバイザー。

☆色彩検定 2級
☆福祉住環境コーディネーター 2級

【閉鎖病棟 それぞれの朝】という映画をみました。



山本周五郎賞を受賞した帚木蓬生のベストセラー小説「閉鎖病棟」を、「愛を乞うひと」の平山秀幸監督・脚本で映画化。長野県のとある精神科病院にいる、それぞれの過去を背負った患者たち。母親や妻を殺害した罪で死刑判決を受けたものの、死刑執行に失敗し生きながらえた梶木秀丸。幻聴が聴こえて暴れるようになり、妹夫婦から疎まれて強制入院させられた元サラリーマンのチュウさん。父親からのDVが原因で入院することになった女子高生の由紀。彼らは家族や世間から遠ざけられながらも、明るく生きようとしていた。そんなある日、秀丸が院内で殺人事件を起こしてしまう。笑福亭鶴瓶が秀丸役で「ディア・ドクター」以来10年ぶりに主演を務め、秀丸と心を通わせるチュウさんを「そこのみにて光輝く」の綾野剛、女子高生・由紀を「渇き。」の小松菜奈がそれぞれ演じる。


小松菜奈が圧巻。泣き叫ぶ場面では一緒に涙した。

綾野剛は派手な演技をする場面があまりない(ように感じた)のですが、その代わり小さな仕草や表情がすごくて。

もともと1番好きな俳優なのです。昔、人の首をザクザク刺しながら笑う殺人犯の役をしていたのをみてから大好き←独特(笑)

笑福亭鶴瓶さんがまた…!泣き叫ぶとこは苦しくなったし怒りの場面は本当に怒ってたし…


病院の設定とか家庭環境の設定とか、その他ものものにすっごーーーくツッコミどころがもりもりもりだくさんな映画だったけど。


閉鎖病棟…精神病院なのに患者がかなり自由でちょっと申し出れば街で自由に買い物に出れるし酒も飲めるし、自由に病院の敷地内歩き回ってるし空き部屋に入り込んでるし…

義父から逃れるための入院なのに、義父からの退院の申し出で簡単に家に返しちゃうし…職員、何してんねん。医者は何してるのさ。

病院内で飛び降り自殺(未遂)しちゃうし…屋上に自由に立ち入りできるのおかしきかな

患者が患者をレイプしちゃうし…院内の施設で

ナイフで刺し殺しちゃうし…なんで精神病棟にナイフ…銃刀法違反やし…

なんでやねんっ!って何度も思った。

挙句の果てにラストシーンが意味がわからなすぎて。

刑務官、仕事してるの?周りの収容者も傍観してるけど大丈夫??見学会かな?


これはきっと原作を読めばモヤモヤが解消するはず!と思ったので単行本をAmazonで即注文した。


設定に無理がありすぎるだけで、映画としてはとても面白いです。


心情を描くのはとても上手なのに…表現するだけの役者がそろってるのに…

超脇役の役者さんまですごくよかったんです。

カメラ持ってる人がすごく好きでした。めちゃくちゃ上手だった。


設定のおかしさを全部スルーすれば作品としてはとても面白かったです。←