ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

大山阿夫利神社下社    (神奈川県伊勢原市) 2022.4.28 

(写真は、豆腐料理の「小川家」)

 

七沢温泉からバスに乗り、小田急伊勢原駅前で

大山ケーブル行きに乗り換えます。

 

大山ケーブルに乗り込み、終点の阿夫利神社駅で

降りて、「大山阿夫利(あふり)神社下社」へ

向かいます。 

 

 

 

 

 

ケーブルから少し歩くと、直ぐに阿夫利神社下社

の石段に着きました。

 

 

 

 

 

 

平日にも拘わらず、結構参拝客がいます。

 

この阿夫利神社は、大山の中腹にありますが、

大山全体は、常に雲や霧が山頂に生じ、雨を

降らすことから「あめふり山」と呼ばれて

いました。

神社の名前は、「あめふり」が転じて、「あふり」

(阿夫利)となりました。

 

阿夫利神社は、関東三大不動の一つで、関東

36不動の一番札所です。

 

 

中世以降は、ここ阿夫利神社と同じ中腹で、

阿夫利神社の少し下にある「大山寺」を拠点

とする「修験道」が盛んになりました。

源頼朝を始め、北条家、徳川家などの支援を

受けました。

ここで修験道を修めた修験者は、この周辺で、

講を開く御師となったり、宿坊を営んだり

しました。

そして、門前町が形成され、江戸時代には、

「大山詣り」は隆盛を極めました。

(大山詣りのための大山街道の起点の大山道道標

 については、「中山道を歩く・板橋」を見てね。)    

当時、大山詣りには手形が不要だったこともあり、

何と!、江戸の人口が100万人だったのに、

年間20万人もの参拝者が訪れたそうです!

 

また、大山と富士山の祭神が父娘(注)である

ことから、「両詣り(りょうまいり)」も

盛んに行われました。

(注)大山の祭神の「大山津見神(おおやま

   ずみのかみ)」は、富士山の祭神の「木花

   咲耶姫(このはな さくやひめ)」の父です。

   この様に父娘の関係にあったので、当時

   「大山に登らば富士山に登れ、富士山に

   登らば大山に登れ。」と言われました。

「大山詣り」は、江戸から往復4泊5日くらいで、

厳しい箱根の峠越えもないので、帰りに、金沢

八景や江の島などの観光地巡りを楽しめる

人気のコースだったみたいです。

 

 

また、大山は、海上からもよく見えるので、航行

の目印になっていました。

 

上の写真は、本殿前からの眺めです。

 

上の石像写真は、「納太刀」(おさめだち)

という木刀を担ぐ江戸時代の若者です。

落語の「大山詣り」でも、熊五郎が納太刀を

持って大山へ向かいます。

上の写真の様に、拝殿の下に「大山名水」の入口

があったので入ってみます。

ここの湧き水は、パワースポットらしく、健康と

美容によく、ご利益のある水らしいです。

 

飲んでみて美味しかったので、持参のペット

ボトルにも入れました。

 

大山名水の脇の地下道を奥へ進むと、地下の

巡拝道になっていました。

 

地下の巡拝道を出て拝殿の左側へ進みます。

 

この先に、大山の頂上にある「大山阿夫利

(あふり)神社本宮」への登山口があるみたい

です。

 

 

 

上の写真は、登山口の「遥拝所(ようはいじょ)」

です。

 

入山のお祓い初穂料の100円を箱の中に入れます。

 

 

上の写真は、「登拝門」(とうはいもん)で、

山が危険な状態などの時には閉じられる

そうです。

 

えぇ~!、こんなに急で長い石段を上るの?

 

 

息を切らしながら、長い石段をようやく上り

終わると、上りの険しい山道が延々と続きます

・・・ 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

ようやく、笹子峠の厳しい山道を踏破して、

ホッとしたばかりなのに・・・

また、笹子峠と同じような厳しい山道を歩く

ことになろうとは!

 

必死で上り続けますが、未だ5丁目です。

地図を見ると、本宮へは、このずっと先の

25丁目から、更に上って行くみたいです

・・・

 

この先の急な坂を見上げただけで、股関節炎が

再発しそう・・・

下りの体力確保も考えると、もはやギブアップ

です!

 

トホホ・・・

 

必死で阿夫利神社まで戻ります。

阿夫利神社駅からケーブルカーに乗り、終点の

大山ケーブル駅で降り、ようやく、こま参道の

石段まで戻って来ました。

(こま参道の写真は、「大山ケーブル」を

 見てね。)

 

こま参道には、お土産屋や飲食店が軒を連ねて

いますが、中でも、大山から流れ出る湧き水で

作られた豆腐の店が目立ちます。

昼食のために、こま参道の脇の「小川家」に

入ります。

 

 

ランチは、5品コース(¥2,300)と7品コース

(¥3,000)のとうふ料理コースのみです。

7品コースと自家製の梅酒を注文します。

 

(湯豆腐とごま豆腐 : 湯豆腐を食べた後は、

 上澄みの湯葉をすくって食べます。)

 

 

(湯葉刺し)

   

 

(豆腐のグラタンとタケノコの白和え)

 

 

(揚げ出し豆腐)

(ひじきご飯、味噌汁、漬物)

(豆腐プリン)

ホントの”豆腐尽くし”に大満足でした。

小川家を出て、大山ケーブルバス停からバスに

乗り、小田急線の伊勢原駅に戻ります。

伊勢原駅から小田急線に乗って、海老名で、

相鉄線の特急に乗り換え横浜に帰りました。


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コメント一覧

ウォーク更家
もののはじめのiinaさんへ
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
そうでしたか、大山の山頂まで登られましたか、いや~凄い!、立派なものです!
私は、もう頂上に立つことはないでしょうから・・・

ええ、阿夫利神社の由来の「あめふり」転じて「あふり」(阿夫利)、面白いですよね。

私は、ここで解説版を読むまで、大山の祭神と富士山の祭神の関係は知りませんでした。
もののはじめのiina
大山信仰 
https://blog.goo.ne.jp/iinna/
> 大山の祭神の「大山津見神(おおやま ずみのかみ)」は、富士山の祭神の「木花咲耶姫(このはな さくやひめ)」の父です。
そうですょね。「大山に登らば富士山に登れ、富士山に登らば大山に登れ。」と当然のようになりますネ。

そして、阿夫利神社は、「あめふり」が転じて「あふり」(阿夫利)と語呂合わせして、おもしろいです。
厚木市は雨が多い地ですものね。

iinaは、大山の山頂に立ちましたが、小さな阿夫利神社の祠があるだけでしたから、ケーブル駅に近い下社を通ってなかったです。
ずいぶんと立派な社ですね。

おつかれさまでした 
ウォーク更家
hide-sanさんへ
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
そうですか、芝の増上寺近くの豆腐料理ですか、行ってみようかな。

いや~、早々とギブアップとはお恥ずかしい、大山を甘く見ていたので失敗しました。
最初からケーブルカーと下社だけに絞るべきでした。

股関節炎という爆弾を抱えているので、これからの旅行スケジュールは、山歩きを含むコースは避けようと思います。
hide-san
大山詣
https://goo.blog.ne.jp/hidebach
大山詣でを考えましたが、
更家さんがギブアップされたので、

ボクが行っても、せいぜい豆腐料理か、
>飲んでみて美味しかったので、持参のペットボトルにも入れました。
清水を戴くぐらいですね。

それともさっぱり諦めて、芝の増上寺近くの豆腐料理で我慢しますか・・・
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