トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

憧れのCOLLINS S-Lineを入手・メンテ

2021-11-01 16:03:30 | アマチュア無線

発売された当時(1970年前後)は夢のまた夢で、遠い憧れの送受信機(当時では高級車1台ほどの価格)でした。
実家能代市で高校時代、近くのOMが運用していたのを見せてもらった記憶があります。
夢だった、受信機の75S-3Bがヤフオクで手の出せる価格で出品されていたので、落札した。
程度が良くて、そのままでも一通り動作している様だ。
感度が少し低い感じがして、使用されている同じ真空管を挿し替えたりすると、結構変化する。
なので、ヤフオクで、使用している真空管全てを落札して交換してみた。
調整も、SGをアンテナ入力に接続して、最大になる様にした。
また、劣化が目に見えて分かるコンデンサも交換した。

1点だけ、変なところが見つかった。
手動可変のBFOだが、回してもBFOが掛からない。
ボリュームの端子電圧を測定すると、途中から電圧が出てこないので、分解してみると写真の様に、抵抗部分のカーボンが無くなっていたので、同様な手持ち品に交換したらBFOが掛かる様になった、周辺の抵抗値もマニュアルを見ると変更になっている様なので、これに合わせた。

ただ、元々のスイッチ付きが、右回してOFFになるタイプで、現在では入手出来ないので、スイッチだけ別にして、天板を開けて操作出来る様にした。

でも、やはり現状品に合わせる方法が無いものかと考えていたら閃いた。
2連ボリュームの片側を分解して、カーボンの部分に銅板を貼り、スイッチの様にするアイデアである。クリック感は無いものの、表示通りの動作に出来た。

受信機がなんとかなったので、欲が出て、送信機の32S-3が欲しくなってしまった。
ヤフオクで見つかったが、既に入手済みの32S-3Bとのフルセットになっている。それでも格安なので、入札してしまった。
やはり価格なりにジャック類に錆が目立つし、受信機も比較してみると、かなり特性が悪くなっている。
真空管は既に上記の様に入手してあったので、交換し調整し直す。
送信機の32S-3も、局発の発振が弱いなどの現象があり、75S-3Bの信号を接続してやると動作するので、やはり送信機の真空管も全てヤフオクで落札して交換してみる。これで局発は問題無くなったが、電波が出たり出なかったりする。
終段の6146も交換してみたが、グリット電流は流れるが、出力が出ない。スクリーングリッド電圧が掛からないのが原因であることが分かったのだが、回路図を見ても原因が分からないので、リレーで電圧を掛けることを考えてやってみたが、現在使われている高抵抗低電流のリレーが無くて、手持ちの24V用を使って見るとメインのリレーが動作しなくなる。
そこでPHOTO-MOSリレーを使うことにした。現在のリレー回路の巻線に対してシリーズに入れて動作させる。
また、リング変調のダイオードもキャリアリークが多い様なので手持ちのIN60ゲルマダイオードに交換したら良くなった。ネットではショットキーバリアダイオードでも使えそうだが。
これがうまく動作したので、運用開始となった。
シグナルリポートをOMにお願いしたが、特別問題となるのは見つからないが、電源変動があるのではというレポートがあったので電源回路の電解コンデンサ変更を予定している。


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