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国語のおさらい:はぐらかされて

2024-04-18 06:29:49 | 日記
堂々巡り

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週取り上げるのはおかしな語感の「ぬらりくらり」
よく似た表現の「のらりくらり」は日常会話にも出てきますが、ふたつ
の言葉の違いは何?
 先ずは意味の確認から。
辞書を引くと素っ気なくただ一言<ぬらくら>とあります。
ならばとそちらを引くと<ぬらくら:①物の表面に粘り気があって、
滑ってつかまえにくい様子。
②のらりくらりを参照せよ。
③のらくらを参照せよ。>とあります。

 何だかたらいまわしにされている気分でそちらを引くと<のらりくらり:
相手に論点をはぐらかされて、核心を衝いた議論が出来ない様子。ぬらくら。>
 指示に従ってこちらも引くと<のらくら:その日を何をするでもなく、
だらしなく過ごす様子。ぬらくら。>(新明解国語辞典 より)となって
気分は禅問答。
 いったん整理してみましょう。
「ぬらりくらり」=「ぬらくら」=「のらりくらり」=「のらくら」=
「ぬらくら」で堂々巡り。
結局「ぬらりくらり」と「のらりくらり」は同じ意味だと解釈したけれど、
さて正しいのかどうか。

先に誕生したのは

 両者には微妙な違いがあるのだそうで、こんな解説がありました。
<とらえどころのない様子を表す点で共通しているが、「ぬらりくらり」
は物理的なぬるぬるするイメージを含むのに対し、「のらりくらり」は
行動や態度に関する表現に特化していると言える。>(Copilot より)
 ぬるぬるしたイメージを持って次の解説を読むと微妙な違いが何となく
理解できます。
「のらりくらり」は否定的な意味合いだけではなく、肯定的な表現にも
使えると書かれていました。
 <「小遣いをねだられて、使い道を聞いたらのらりくらりとかわされた」
この場合質問者は困惑させられたと感じているのでネガティブな印象になる。
 しかし立場を入れ替えると、「小遣いをねだると使い道を聞かれたが、
のらりくらりとかわした」とすると一転して主体者にメリットがあるポジ
ティブな印象になる。>(sutady-Z より)

 これを「ぬらりくらり」に置き換えて読んでみると、なんだか粘着質な
嫌な雰囲気が滲む気配。
たかが小遣いの無心なのに陰湿なはかりごとをしている様に思えてしまう
から不思議です。
「のらりくらり」>「ぬらりくらり」、爽快感を式にするとこうなるのでは。
 最後にどちらの言葉が先に誕生したかの話。
<「のらりくらり」は「ぬらりくらり」から派生した言葉。
元々あった「ぬらり」が「のらり」に変化したことから生まれた表現。>
(Copilot より)
 どうして「ぬ」が「の」に変化したのか探ったけれど、ぬらりくらりと
かわされて結局答えは分からぬままでした。

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