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昭和のプロレス:予選敗退の仕掛け人

2024-04-26 06:29:39 | 日記
3段目の顔写真

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」ではリングを盛り上げた脇役達
を振り返っています。
今週登場するのは「放浪の仕掛け人、ミスター・ヒト」
 1967年に大相撲界を経て日本プロレスに入門。
日プロが崩壊すると73年1月にアメリカに渡り、以後は北米を拠点に
暴れまわりました。
 動向が注目されたのは79年12月、猪木の異種格闘技戦の相手を
務めるキム・クロケイドに帯同して新日本プロレスに現れた時でした。
 それを切っ掛けに新日マットに生きのいい外人レスラーを送り続け
ましたが、5年後に破談。
人気レスラーのキッドとスミスをライバル団体の全日本プロレスに移籍
させる仕掛け人振りを発揮したのでした。

 残念ながらレスラーとしての国内での活躍はほとんど見られません。
唯一記録に残るのが78年10月に国際プロレスが開催した日本リーグ
争奪戦でした。
 シリーズポスターは優勝トロフィーを真ん中に据えた斬新なデザインで、
左右に出場選手の顔写真が配されています。
左側の最上段は優勝候補のプロフェッサー・タナカとジャンボ鶴田。
その下がグレート草津で3段目がヒト。
注目株であったことが伺えます。

予選リーグの結果

 11月5日の開幕戦では出場18名による入場式が行われました。
花束贈呈に開会宣言、その後に行われた60分3本勝負は木村・草津対
ヒト・サクラダのタッグマッチでした。
 サクラダと揃いの膝までの黒のハーフタイツと地下足袋姿のヒトは
ザンバラ髪に顎鬚。
一見すると料理人のコウケンテツ風の優し気な容貌です。
 1本目は草津が4の字固めでサクラダを下し2本目は3分53秒に
サクラダが草津をフォール。
となると決勝の3本目はヒトが見せ場を作りそう。
 ところが直下式のヘッドバッドを自爆した後は、コーナに引っ張り込んだ
木村をロープでチョーク攻撃。
パッとしない攻めが続いた末に、木村にコーナーマットに逆さ吊りにされ
キックの連打を浴びての反則勝ち。
物足りないスタートを切りました。

 その後始まった予選リーグはABグループ内での総当たり。
Bグループのメンバーは木村、浜口、寺西、鶴見、小鹿、キムドク、石川、ホー。
 Aグループ所属のヒトは11月3日の梁との初戦を10分54秒に体固め
で勝利しましたが、8日の草津戦は両者リングアウト。
14日は井上に敗退し、その後は羽田、大熊、サクラダと時間切れの引き分け。
それでも18日には優勝候補のタナカを4分34秒に体固めで下す殊勲を上げて
います。
 各グループの上位3名が決勝トーナメントに進出しましたが、惜しくもヒトは4位。
その後行われた欠員補充の抽選でもヒトは落選し予選リーグで敗退が確定。
 これにて国内戦績の記録は途絶えてしまうのでした。


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