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2024.4.21 『雨霧山』(アマギリヤマ・509m)  静かな林道歩きに癒されて・・・

 私は相変わらず疲れている。

週6日出勤が続くと、

生活の中でも時間のゆとりがなくなり、

なんだか追い詰められていくような感じになる。

しかしそれも今週いっぱいだ。

今週末が最後の土曜出勤となる。



 昨日は疲れた身体を、

また癒すべく近場の山へと出かけた。

のんびりと長い林道を歩きたくなった。

Hiromiが一緒だと、

そうのんびりもしていられないんだけどねえ・・・

 この朝Hiromiを迎えに行って、

栗山町東山地区へと向かった。

そして東山地区の集会所前に、

無断で駐車させていただいた。

まあ、何度も利用したところで、

誰かに何かを言われたことはない。

だいたい、車なんか1日に何台も通らないし・・・

 集会所から町道を歩いて農道へ。

しばらく田園地帯の中を歩いて行く。

まだ雪が融けたばかりで、

農作業が始まっていないので人の姿はなく、

殺風景な中を歩いた。

そして約1kmほど歩くと、

エゾシカの防護柵ゲートと、

林道ゲートが現れる。

そこで両ゲートを越えて「雨霧林道」に入った。

「雨霧林道」は夕張市南清水沢から始まり、

このゲートで終点を迎える。

つまりこの林道を利用すると、

「雨霧山」のピーク付近で峠を越えて、

夕張へと下って行く。

 ゲートを越えると間もなく、

「築別川」に架かる「泊橋」を渡る。

この「築別川」だが、

地理院地図では「築別川」ではなく、

「東山川」と記されている。

そしてその一本北側を流れるのが、

「築別川」と記されている。

どちらが本当か?

と言う議論になれば、

当然地理院地図に軍配が上がるだろう。

昔はこの地域で一般的に、

この「東山川」を「築別川」と呼ばれていたのかねえ?

 まだ雪が融けたばかりの林道周辺は、

どこも殺風景で寒々しい。

しかし逆にまだ下草がなく、

木々の葉も開いていないので、

夏場には見えない色々なものが目につく。

例えば林道脇を流れる沢も、

夏以降は木々の葉に隠されて、

沢筋を目にすることがなかなかできない。

しかし今はそれをすっきりと見通せる。

だからこの林道を何度か歩いているHiromiが初めて言った、

「沢がなんかいい感じだねえ!」。

Hiromiが周囲の状況を見て、

感じたことを自発的に口にするのはひじように珍しい。

 長い林道は蛇行を続けながら、

徐々に高度を上げて行く。

そしてひと冬を越した林道は、

落石、崩壊、雨裂などの箇所が目立つようになる。

するともうかなり高度が上がり、

西に空知平野と馬追丘陵が見えるようになる。

そこで嫌なものを目にした。

エゾシカの死骸だ。

小動物たちに食べつくされ、

骨だけになっていた。

春先と言うのはこういうものも目に入るので、

私としてはちょっと怖い!

 「雨霧林道」は450で最高標高に達し、

その後は夕張市南清水沢に向かって下降していく。

そこで「雨霧支線林道」に乗り換える。

すると前方に目指す「雨霧山」の、

頂上部が見えるようになる。

間もなくその基部に達し、

藪中の踏み跡をたどると、

『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠)。

ここで気付いたが、

昨年ここに設置された私製標識がなくなっていた。

各山域で見られる独特のデザインの私製標識で、

近くでは栗山町の「坊主山」や、

三笠市の「坊主山」にも設置されている。

誰かが持ち帰ったのか?

あるいは樹木に金属のビスでとめる標識に、

反感を持つ登山者がそれを排除したものか?

いずれにしても設置されて、

1年ももたなかったのではないか?

 下山は林道に戻らず、

ピークから西に下降する尾根にのった。

藪が薄く快適な尾根を下って、

林道を大きくショートカットするのだが、

エゾシカのフンが多くて参る。

もう踏まずに歩くのは不可能!

林道に下った後、

そばの小沢で靴のソールを丁寧に洗った。

そしてまた長い林道を淡々と下り、

途中でいつもの簡単な昼食。

更に歩いて駐車地へ。

疲れた肉体には癒しとなる、

誠に良い林道歩きを楽しめた。

その後夕方にいつもの「反省会」。

 

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2024.4.14 『竹の子山』(156m)  美しい風景に癒されて・・・

   日曜日だけ週一休みの先日、

栗沢町美流渡で「幌向炭山」に登った後、

同じく栗沢町で「竹の子山」に寄ることにした。

今冬もスノーシューで歩き回った丘陵地帯だが、

ついこの間まで全体が真っ白い雪の中にあったのに、

もうそれがほとんど消えていた。

融け出すとあっと言う間に消えていく雪。

毎年繰り返されてきたことではあるが、

自然が織りなす不思議な現象だ。



 栗沢町上幌から、

「レインボウ林道」に入った。

この林道は「レインボー」ではなく、

確か「レインボウ」となっていたはずだ。

そしてこの林道は、

栗沢町上幌地区と、

同じく栗沢町由良を結んでいる。

特徴的なのが全線舗装されていることだ。

この林道の最高標高点付近に、

作業道の入口が現れるので、

そこを駐車地とした。

 まだ雪が融けたばかりの、

寒々とした風景の中へと歩き出した。

しかしこの日の気温は、

寒々とした風景とは裏腹に、

どんどん上昇し、

長袖のシャツなぞ着ていられなくなったので、

今年初の半そでシャツ姿で歩いた。

向かい風となる暖かい南風が、

なんとも心地よい。

 広い風景が大好きな私は、

この伐採されて広々とした丘陵地帯をとにかく好む。

思えば昨秋初めて「めまい」なるものにおそわれ、

その後の癒しにもここを歩いた。

そしてこの日も週6日出勤で疲れた肉体に、

自然の風景と癒しを求めてここを歩いていた。

 広い風景の中で荒れた作業道を歩いて行くと、

すっくと立ち並ぶトドマツの木々に、

何とも言えぬ美しさを感ずる。

また、時折見える東側の田園地帯もまた、

雪が融けたばかりで緑の作物がなく、

薄茶色の土が全体を覆い寒々としている。

 素晴らしい風景を眺めながら歩き、

2km弱で「竹の子山」の基部に達した。

作業道からトドマツの林に入り、

最後は笹薮の中で標石を探し、

三等三角点「竹の子山」

この形がいびつになってしまった標石を目にしたのは、

ずいぶん久しぶりな気がした。

 復路の作業道途中で、

いつもの簡単な昼食とした。

暖かく静かな中で、

ひとり腰をおろしてゆっくりくつろいだ。

その後また美しい風景を眺めながら駐車地へ。

まだ正午を過ぎたばかりだったが、

帰宅してやらなければいけないことがあったので、

片づけを済ませて帰途に着いた。

そして帰宅してやったこと。

それはハイエースの荷室に積み込んだ荷物を全ておろすこと。

この翌日車検に出すためだ。

4~5年前から、

         

車検時には荷室を空にすることになったので、

毎年この時期の大仕事だ。

       

玄関と物置にはおろした荷物がいっぱいだ!

そしてまた1週間が始まった。


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2024.4.14 『幌向炭山』(ホロムイタンザン・361m)  早春の里山に癒されて・・・

 私は疲れている。

コロナ禍が続いた3年間は、

この繁忙期でも注文が少なく、

けっこう休みが多かったのだが、

それが明けると日常が戻り、

この時期は月~土曜日の6連勤となってしまった。

それでもコロナ前に比べると、

仕事の量は減っている。

コロナ前だとこの時期は、

月~土曜日の6連勤に加え、

早出と残業を繰り返していた。

それがないだけまだましではあるが、

やはりこの時期に週一休みはきつい。

行きたい山に行けない辛さ・・・

 この度の週末は、

Hiromiが金曜日から南日高に、

車中泊数泊の予定で出かけて行ったので、

単独である故、

疲れた肉体をいたわりつつ、

のんびりと癒し登山をすることにした。

そして燃料代も節約ということで、

近場の栗沢町で「幌向炭山」に登ることに決めた。

 今朝家を出て栗沢町に向かった。

日々仕事に追われている間に、

世間の雪がほとんど消えてしまった。

融け出すと早いものだ。

栗沢町の美流渡地区も、

田園に雪は残っていなかった。

「幌向炭山」は緩やかな円錐形をしており、

その姿は西側の田園地帯から望むことができる。

 「幌向炭山」の南尾根の末端に、

地形図にはない林道が走っているので、

これに入ってすぐの地点を駐車地とした。

上空には小規模送電線が走っている。

 駐車地から送電線の作業道に入り、

数十メートル進んで笹をひと漕ぎして、

トドマツの林に入った。

ここから急登となり、尾根筋を登って行く。

東側には美流渡地区の田園地帯が広がる。

急な尾根は長くは続かず、

突然傾斜が落ちて、

平たんな尾根筋が続く。

もう農作業が始まったようで、

田園地帯から農業機械のエンジン音や、

その他諸々の音が聞こえてくる。

 尾根筋を歩いて行くと、

やがて林道の末端に合流する。

新しい林道で、

確か2~3年前に開削されたものと記憶している。

しかし、この林道を車両が走行するのを見たことがないし、

林道上にもそんな痕跡は残っていない。

 山々の北側の部分には、

いまだ雪が残っており、

ときにはそれを踏みしめて進む。

林道脇のフキノトウが早春の息吹を感じさせる。

また、途中で樹木が切れて、

東側の風景を一望できる箇所がある。

そこには美流渡地区の集落の向こうに、

「幌向岳」(836m)が、

まだ白い姿を見せていた。

 林道の後半は長い直線を結んで続き、

「幌向炭山」頂上部の基部で藪に入った。

藪は薄く苦にならない。

尾根筋にはシカ道も走っており、

短い距離で二等三角点「幌向炭山」。

もう何度目のピークだろう?

直近では昨秋Hiromi、Meguと東側から登っている。

今回利用した西尾根に続く新しい林道は、

他の山域でもずいぶん経験してきたように、

地形図に記されていないため、

藪漕ぎと決めて入山して発見したもの。

山と言うのは地形図を見て自らのルートを定め、

実際に足を踏み入れてみないと、

どう状況が変わるかわからない、

と言うことを教えてくれる典型的な山だ。

 下山も同ルートを引き返した。

まだ雪が残る部分があり、

融けたところも、

正に今融けたばかり、

ということを感じさせる早春の楽しい山歩きだった。



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2024.4.7 『東阿蘇岩』(ヒガシアソイワ・217m)  白と緑のコントラストがいい!

 先日の日曜日は、

とにかく天気が良く、

午前中「月形」(二等三角点)で素晴らしい風景を堪能した後、

週一休みしかないし、

もったいないのでもう一座へ!

 月形町から再び「ふくろう湖」に戻り、

当別町青山地区へと移動した。

そして当別川に架かる、

「青山橋」のたもとを駐車地とした。

ちょうどよい具合に雪が融けて、

ほどよい駐車スペースができていた。

ここから「東阿蘇岩」(四等三角点)を目指すことにした。

「東阿蘇岩」には、

無積雪期に藪漕ぎで数回登っている。

直近では昨秋Hiromiと登った。

そんな「東阿蘇岩」には、

積雪期に登ったことがなかったので、

以前から興味があった。

ただ厳冬期は駐車するところが見当たらず、

融雪が進む時期を待つしかなかった。

 駐車地から「青山橋」を渡り、

渡りきったところで、

当別川の右岸に沿って進んだ。

ここはツボ足だ。

川の上流方向に「ふくろう山」が見えている。

右岸に沿って歩いて行くと、

間もなく山の斜面に到達するので、

小沢を越えて斜面に取り付いた。

融雪が進み笹がむき出しになっている部分がある。

無積雪期だと、

かつてここに存在した作業道に沿って西進し、

極力短い距離の藪漕ぎを狙う。

ただその作業道も、

今では作業道なんだか、

ただの笹薮なんだか見分けがつかなくなってしまった。

 露出した笹交じりの斜面を登って行くと、

Hiromiがいつものように元気いっぱいで、

どんどん先へと離れて行ってしまう。

しかし周囲は足元の雪の白と、

トドマツの若々しい緑とのコントラストが素晴らしく、

私はそんな美しさに魅了されながら、

ゆっくり登って行く。

笹の濃さに振り回されず、

どこでも自由に歩ける貴重な時期を、

もっともっと楽しみたいのだが、

この季節はあまりにも短い。

 広い樹林帯の中を、

ほぼ西に進路をとって歩き、

目指すピークに続く尾根にのって、

90度方向を変えた。

すると日当たりの良い細い尾根は、

笹がむき出しになって、

短い距離ではあったが、

笹を漕いで登った。

そして再び雪の上へ。

すると前方に目指すピークが見えてきて、

四等三角点「東阿蘇岩」。

融雪が進み三角点標石が露出していた。

また、西側には木の間越しに、

航空自衛隊のレーダー基地を備えた『阿蘇岩山』(一等三角点・418m)が、

間近に見えている。



 下山はルートを変えて、

無積雪期に利用する、

作業道跡をたどってみることにした。

藪尾根を下って作業道跡にのると、

ほんのうっすらとではあるが、

作業道と確認できた。

しかしそれは私がそこにあつた作業道のことを知っているからであり、

そんな予備知識がなかったなら、

絶対にわからないくらいの面影だった。

 また白と緑の美しいコントラストを楽しみながら下り、

気温が高くて気持ちの良い中を歩いて駐車地へ。

この後一旦帰宅し、

久しぶりにいつものところで「反省会」。

週一の貴重な休みを満喫できたことに感謝!

また一週間頑張りましょう!

 

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2024.3.7 『月形』(305m)  毎年外せない山へ

 昨日の朝Hiromiの車を我が家に置き、

増毛山地の南端へと向かった。

ところがこの朝は、

天気予報で「晴れ」という割には、

空全体が灰色の雲に覆われ、

車を走らせる前方は低山さえガスに覆われて、

その姿がさっぱり見えなかった。

それで当別町の「ふくろう湖」の湖岸を走っているとき、

ふと思い出した「月形」(二等三角点)に変更することにした。

そこですぐ月形町に通じる道々に乗り換えて、

月形町豊ヶ丘地区へと向かった。

そして「豊ヶ丘貯水池」下部の、

農道脇に駐車。

ここは一日に数台程度しか車が走らない。

 「豊ヶ丘貯水池」を起点に、

「月形」を目指すルートは、

昨春初めて歩いてみたが、

なかなか景色の良いルートで、

Hiromiにも歩かせたいと思っていた。

 駐車地手前の「豊新橋」を渡って、

「豊ヶ丘貯水池」に向かった。

もうツボ足で大丈夫かな?

とも考えたが、

ツボ足だとそこそこ足を取られるので、

スノーシューを装着した。

 貯水池に向かって登って行き、

その手前で左手の尾根に取り付いた。

そしてこの尾根を忠実に登って行く。

すると背後には木の間越しに、

空知平野の田園地帯の風景が広がって行く。

また、この朝空全体を覆っていた雲が、

いつの間にかすっかりなくなり、

とびっきりの青空が広がっていた。

気温もグングン上昇し、

アウターなんか必要ない。

 最初の尾根で150mほど高度を稼ぎ、

西に向かう尾根に乗り換えた。

すると間もなく目指す「月形」の、

純白の峰が見えてきた。

美しい姿だ。

そして周りの風景も素晴らしい。

そこでHiromiが口にした、

「今日ここに登ってよかったね!」。

そうなのよ、

毎シーズンここは外せないなあ!

 大変良い風景の中で、

尾根筋を快適に歩いて行く。

そして250で林道に合流した。

これは「分監山」麓から続く「樺戸林道」で、

無積雪期にはこの林道入口から入って、

「月形」を目指すことになる。

 しばらく明るく開けた林道を歩いて行くと、

左手に尾根の末端が突き出しているので、

この尾根にのって登って行く。

尾根は左手に樹木がほとんどないので、

素晴らしい風景を眺めながらの登行だ。

樺戸山地の核心部がそっくり眺められる、

正に極上の景色を堪能!

そしてなだらかな山頂へ。

二等三角点「月形」。

無積雪期にも数回登って、

三角点標石は確認している。

また、そばの立ち木に、

私製標識が付けられていた。

昨年まではなかったものだ。

私製標識の作者は、

栗山町の「天狗山」(四等三角点・330m)や、

当別町の「金沢」(二等三角点・126m)に付けられている私製標識と同じだ。

小さな木切れにマジックインキで点名を書き、

木にコイル状の針金でくくりつけている。

 ピークから少し東に移動すると、

空知平野が丸々望めるところに出る。

なんとものどかで広い風景を、

しばしうっとりと眺めた。

 下山は一旦林道に下った後、

ピークから見えていた、

地形図にはない林道に入ってみることにした。

ところがこの林道は、

既に廃道となって久しく、

崩壊箇所が次々に現れて、

一旦沢床に下って登り返す場面もあり、

なかなか苦労させられた。

そして最後は沢筋を下った後、

登路の尾根に登り返して貯水池へ。

沢筋に下って登り返すというノルマは抱えたものの、

そう言った意外性があるから面白い。

 終わってみると、

このルートはやはり毎シーズン楽しみたいルートの一つであると痛感した。



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