鈴木博さんの新著『わが子が幸せになるお母さんの一言」には、わが子を潰す(汗)一言がてんこ盛りにいっぱい出てくるのですが、救いは、それをどう言い換えたらいいかがちゃんと書いてあるところです。
たとえば、マイナス650点!が付けられている潰す一言が、何度も同じ失敗を繰り返すわが子に向けられた、
「何度言ったらわかるの!」
こういいたくなることがままあるのはよくわかります。
鈴木さんの体験では先生から
「何度言ったらわかるの!私の説明を聞いていないの!?」
さらに
「先生をバカにしているの!?」
と畳みかけられたという実際の話が載っていますが、これは確かにトラウマになって大人になってもずっと尾を引きそうですね。
うちの子の場合、負けず嫌いかつ癇癪持ちで、たとえばゲームに負けると、顔を真っ赤にして涙を流して怒るんですよね。
私の場合、それを回避するために、わざと負けてやる(汗)という対処しかしていなくて、そもそも何度もそういうことを繰り返す娘と向き合ったことがなかったなあと逆に反省するのですが。
鈴木さんは、わが子が何度も同じ失敗を繰り返す時は
「どこがわからないのかな」
「もう一度説明するからよく聞きなさい」
と、子どもが失敗するプロセスにつきあってやるべきだと書いています。
そういえば、兵庫県弁護士会で少年事件をやらせたら右に出るものがないと言われる野口善國先生(須磨の連続殺人少年事件の弁護団長)は子育ての鉄則として
「見てて」
「自分で」
を挙げておられました。
娘さんが何かしているときに、お父さんが手を貸そうとすると、「自分で!」と言われたそうなんです。
しかし、娘さんはお父さんが目を離すと「見てて!」と要求する。
達人たちによれば、子どもの自主性を育てながら、関心=愛を注ぐのが大事なんですね(マザー・テレサ曰く「愛の反対語は無関心」)。
『わが子が幸せになるお母さんの一言 「心の法則」で育む親子の絆』 鈴木博著
わが子が幸せになるお母さんの一言: 「心の法則」で育む親子の絆