中国生活日記～蘇州統一編～

蘇州の気温39℃

下にちっちゃく
※体感温度は49℃
って書いてる。
それはもう気温49℃ではなかろうか。
※中国では気温40度を越えると、外では働いてはいけないと言う法律がある

どうもえのです。

昼ごはんを外食で済ませて家に帰ると、家の中にすずめが迷い込んでいた。
窓に追いたて逃がしてやった。

次の日、夕食を外食で済ませて家に帰ると、家の中にコウモリが迷い込んでいた。
家の扉を開けて明かりもない暗い部屋からコウモリが飛び出してきたもんだから「ひいぃぃ！！」と楳図かずおの世界観の声が出た。
それを他所に嫁は普通に家に入り、冷蔵庫から飲み物を飲んで、ガキを連れて部屋に入って扉を閉めていた。
リビングに取り残されるえのとコウモリ。
人が入ってきて興奮しているコウモリと5分ほど格闘。
「はわわー」「おたすけー」といろいろな世界観の声を出しながらも何とか追い出すことに成功。
汗だくで部屋に戻ると、クーラーの部屋で寝ている嫁とガキ。
クーラーはいいなぁ。

そしてまた次の日。
えのが仕事から帰って来たら、知らないおっさんとおばさんが家の中に迷い込んでいた。
一瞬家を間違えたか？と思い玄関を見てみるが、表札もなければ何処も同じつくりなので自分の家か自信はない。
しかし、家具の配置はうちと同じだし再び家に入ると嫁が出てきたので自分のうちだと確信。
嫁の話では、えの達が8月中に日本に帰るから大家が家を売りに出したらしく、見学者が朝から来ていてこれで3組目だとうんざりしていた。
なるほど、知らないおっさんおばさんは見学者なんですね。
人のうちに土足で上がって、しかも戸棚とか冷蔵庫とか勝手に空けてるから、えのが家を間違えたか物取りの類かと思いましたが、見学者ですかそうですか。
銃社会だった撃ってますよ。
人のうちを引っかきまわした挙句、おっさんたちは挨拶もなくスーッと帰っていった。

事前に予約とか、通知とかなく突然来る。
その日は家族で夕飯食ってる時にも来た。
8時半回ってからも来た。
嫁の話だと、朝9時にも来たし、ガキが昼寝してる2時位にも来たと。
1日で5件の訪問がありそのたびに土足で上がってくるから床がすげー汚れてて、そのたびにえのが掃除をさせられた。
流石にもう来ないだろうと思っていたら、次の日からも毎日1回～2回ほど見学者が来る。
予約もなしに、突然。オープンハウスじゃないんだからさ。

そんでついこの間、えのが会社で仕事している時に嫁から電話が来た。
「お父さんとお母さんがこれから来るって。今バス乗ってる。何日か泊まっていくって」
こちらは事前に予約があったが、当日の、更に出発後の事後報告である。
うちは避暑地かなんかですか。
いや、いいよ、いいよ、どうせもうあと1ヶ月だし。好きにしてよ。
なんか嫁のお兄さんの子供(2歳)も連れてきているらしいけど、えのが面倒見ればいいんですね。了解です。
って、家に帰ったらジジイもババアも糞ガキも居ない。
不思議に思って嫁に「どうしたの？とうとう殺したの？」って聞いたら、
「うちのクーラーの効きが悪くて、暑くて寝れないから帰った」と。
なんかよく分からん理由キター！
まあ居ないなら居ないでいいんですけども。
ちなみにその時、嫁がなぜかダンボールの上に米を広げている最中でした。
「米なんて広げてどうしたの？」
「虫が湧いたから、干してる」
「虫が湧いたから、干してる！！？？」
確かに良く見たら黒い点々があるような、しかも割りと多いような。
ババアが来て米から虫湧くとか、腐れ神かよ。
えのが不安そうにしてたら、それを見て嫁は気を使ったんでしょうか？
「大丈夫、食べれるから」
と声を掛けてくれた。
そっか、食べられるなら安心だね。

その日からご飯に黒ゴマみたいなアクセントがついた。

天気予報が1週間全部雨だった。
1日も雨降らなかった。

どうもえのです。

中国ではよくある事ですわ。
天気予報の当たる確立が30％くらいなの。
雨か晴れか50％の確率なのに、30％も当たらないでやんの。

日本人学校の夏祭りに行きましたよ。
天気予報は雨でしたけど、案の定雨は降りませんでした。
嫁とガキに「最初で最後だから行こう！たくさん店が出てるらしいよ！」
と土下座して行ったんですよ。
いるわいるわうじゃうじゃと日本人が。
日本人だけじゃなく中国人もうじゃうじゃいるわ。
どこから沸いて出てきたんだって位集まってるんですよ。
ギラで1発ですよこんなの。

あと浴衣とか着てる奴が多いのなんの。
子供が浴衣着てるのはまあ分かるけど、子供に混じって駐在員の嫁まで着てる必要は何処にあるんでしょうか？
たかだか学校の夏祭りで保護者がしゃしゃり出て来て、何目的なのかと。
わざわざ高い金を払ってイオンやらで浴衣を買ってくるんでしょう。
この日のために、何週間も前から準備するんでしょう。
旦那と今晩ハッスルするつもりなんでしょうか？
旦那には愛人がいますから見向きもされないでしょう。
だから多分ねブログにアップする用なんだと思うんですよ。
ちなみにブログでは多分、子供と浴衣でツーショットの写真を撮って「今日は夏祭り！子供の浴衣ー！」みたいなブログをアップするんですけど、その実、自分の浴衣姿をアピールしたいだけって言う魂胆ですよ。
みんな分かってる、みんな分かってるけど、こういう駐在員嫁ブログで「自分アピール乙」とか書くと村八分にされるから「わーおそろいの浴衣かわいいね！」とか書いちゃう優しい世界なんですよね。

まあそんなこんなで駐在員どもに混じって学校内に入りますわな。
入り口に金券を買うところがあるから、50元払って買いますわな。
50元のうち5元が寄付金だから実質45元ですわ。まあいいですよ。仕方ないですよ。
金持ちのぼんぼんが通う学校に寄付。10％の寄付。お願いではなく強制の。まあいいですよ。仕方ないですよ。

聞いてた話だと、出店とかたくさん出てて、イベント盛りだくさん！！みたいな感じだったんですけど、店が4軒だけあった。
しかも4軒の店のメニューがほとんど同じなんですよね。
あと、恐らく火気の使用が禁止なんでしょう、作り置きの焼きそばとかたこ焼きとか山積みに置いてたわ。炎天下の中で。
まあ金券50元も買っちゃったし、大阪人としては一応焼きそばとたこ焼きを買いますわな。
焼きそばは確かにそばを焼いてある奴でしたが、決して焼きそばではなかったわ。肉も入ってなかったし。
たこ焼きは15元したくせにゴミみたいな丸い汚いのが5個入ってた。5個のうち2つにたこが入ってなかった。
嫁が終始無言を貫いていたので、すごく気まずい空気だった。
それなのに会場の日本人どもはビールとスイカ片手にわいわい騒いじゃってるの。
何が楽しいのか、肩組みながらビール片手に日本人が騒いでる。
浴衣を着たガキどもも金券握り締めて得たいの知れない丸いゴミを買いあさってる。
キャッキャキャッキャと中国で年に一度の日本の夏祭りを楽しんでいる。4軒の屋台で。
せめてイベント！と思ってやぐらの方を向くと、おじいちゃんがなんとか太陽君かなんか知らんけど暑苦しいガキをがんばったで賞かなんかで表彰してるの。
残りの金券で飲み物買って帰ったわ。
ガキがカキ氷を楽しみにしてたのに、カキ氷の氷が切れたので店から持ってくるのに30分かかりますとか言われたから、飲み物買って帰ったわ。
オレンジジュース1本5元とかするけど、スーパーで買ったら2元の奴を買って帰ったわ。
帰り際、うちのガキが暑さにやられたのか、食ったそば焼いた奴全部吐いた。
丸い汚いゴミみたいなのしか食ってないのに50元使ったから、帰りにサイゼリア寄って、スパゲッティとドリア食って帰った。
全部で20元くらいだった。

暗い部屋の壁の隅っこで膝抱えてる方がまだ楽しいわ。
親戚のお通夜の方がまだましだわ。
サラコナーがみた夢みたくみんな吹き飛べばいいのに。

中国最後の思い出が悲しい思い出になったわ。

あとえのに声かけて、金券くれた人は0人でした。
参考までに。

腹筋30回したら、リハビリに3日かかった。

どうもえのです。

現在目下転職活動中です。
しかし、中国からの転職活動って難しいですね。
基本インターネットから募集するしかないじゃないですか。
やる気重視！未経験歓迎！！
とか書いてるのに、応募してみたら
「残念ながら条件に…」
見たいなメールが帰ってくるんですわ。
えののメールからやる気のなさが滲み出してたら仕方ないですけど、転職サイトの募集ボタン押しただけですからね。
そんなのがパカパカ帰って来たら落ち込んできますわ。
条件って何だろう…生きてるって何？
みたいな哲学に陥るんですよ。
昨日は余りにも落ち込んでしまって、夜中一人で汁男優募集して無いか探してましたよ。
汁男優意外と募集してるんですね。

えののアピールポイントは、
・風船クラブの様なちんこのでかさ
逆にウィークポイントとしては
・にったじゅんの様なちんこの造型
って事ですかね。
プラマイで言ったら大きくプラス値に振れてると思うんで、汁男優だったら面接に言ったらそのまま即戦力として採用されると思うんですよ。
それこそ「面接に行ったらそのまま即ハメ」みたいな状況になると思うんですよ。
汁男優からそのまま己の腕ならぬチンコ一本でテッペンへのし上がれるポテンシャルは秘めているはず。
一児の父として、一家の大黒柱として家族を支えるためには何でもしますよ。その大黒柱で。
でも、汁男優って福利厚生ってどうなんでしょうか？
扶養手当みたいなのって出るのかしら？
出来高で手当てがつくほうがモチベーション上がるじゃないですか。
月間20発までは給与に含まれていて、それ以上は手当てが出ます的な含み残業みたいなのだったらやっぱり嫌じゃないですか。
それって量とか飛距離とか評価されてるんですか？ってなるじゃないですか。
毎日亜鉛の錠剤支給してもらわないと。

そうそう、いろんな会社見てたら面白い募集の仕方をしてる会社が有るんですよ。
営業職の募集でしたけど、福利厚生の中に、
・毎日栄養ドリンクかビタミン剤を支給
・パワーランチ代支給
・ライバル指名制度(指定の人物より月間営業成績が上回れば、ボーナス支給)
って書いてて、募集条件が
・やる気のある方
・未経験者歓迎
みたいなね。
これってもう、ブラック臭がすごい。
黒色通り越して混沌とかそんな感じですよ。
「うわー！ビタミン剤毎日飲みたい！パワーランチし放題だし、競い合って自分を高めれる～！！」
みたいな意識高い気持ち悪い奴が応募してくるんでしょうか？
えのがランボーなら怒りの会社爆破ですけどね。

まあ転職の話なんて、駐在員とか駐在員嫁とかには一切関係ない世界でしょう。
ぬくぬくとぬるま湯につかって青カビはやしてる様な奴らには。
中国政府ももっと本腰入れておっぱいパブとかエロ床屋とか、毎日ガサ入れとかすれば駐在員の8割方は強制送還の上、クビですよ。あわよくば離婚ですよ。
商業街のエロい店にガサ入れが入ったって情報を聞くと、ガッツポーズが出る上に3日間は気分がいいですわ。
駐在員の不幸がえのの幸せと知れ。
えのが法律なら駐在員嫁には社会奉仕などの強制労働を義務付けますけどね。
中国の道とかトイレとか素手で掃除すればいい。その薄汚れた頭の中が少しはましになるだろうよ、と。
中国に住んでて毎日日系のスーパーに行ってんじゃねーぞバカタレめ！
じゃあ日本に帰れよ。駐在員の夫もそのほうが愛人作れて両者ともWIN-WINだわ！

そんな駐在員嫁たちが自己満足を満たすためだけに夫について来て、それに付き合わされるかわいそうな子供たちで形成される日本人学校が今週夏祭りをするんだって。
えのは行ったこと無いんですよ。
なんかね、招待制とか訳分からん制度を取っていて、駐在員の周りのお金持ちだけが参加できるお祭りみたいな空気を出してるんですよね。
小汚い低所得の中国人は入ってくるんじゃねぇよって気持ちは確かにわかりますよ。
しかしね、お高くとまりやがってって気持ちも同時にある。
○○予告的な予告を出して、混乱させてやりたいですけどね、8月を待たずに強制送還されるのは今後の汁男優人生を考えてもマイナスですから我慢しますけど。
っていうか、最初にして最後のお祭りにえの一家も行くことになりました。
招待してもらえることになりましてね、へへ。
今週末、今まで近づいたことも無い日本人学校に潜入しますよ。
嫁とくっそかわいいガキを抱えた人のよさそうな小太りが居たらそれはえのですよ。
もしね、見かけたら気軽に声をかけてほしい。
ヒントは、中国人嫁を連れて、ルー語みたく日本語と中国語をしゃべるくっそかわいいガキを抱えて背油が染み出てるちんこの大きいデブですよ。
もしえのを見つけた方には「えのに金券をプレゼントする権利」をプレゼントしようと思います。
なんか5元10枚つづりの50元で金券が売ってるんですけど、50元もしたら嫁に買ってもらえないかもしれないんですよね。
「2食食えるわ」とか言われて。
お祭りに行ったけど、結局何もせず帰ってきました、みたいな悲しいことがおこりそうですからね。
嫁と初めて中国のイオンに行った時、物の値段の高さに何もせず帰ってきましたからね。
むしろ無料バスがなかったら近づきさせしませんからね。

中国最後の思い出が悲しい思い出なんて酷いじゃないですか。
そんなことになったらもう最悪エロDVDとか日本人学校の前に投棄しますよ。
更にはおっぱいパブとか出入りする人を写真にとって日本人の住むマンションに張り出しますよ。
日本料理屋で若いお姉ちゃんと食事してる日本人の写真をネットにアップしてもいい。

同時多発エロ

スイカ食って腹を壊す。
スイカを育ててる水が悪いんだと思う。

どうもえのです。

ブログのタイトルが蘇州統一編だってことに気がついた。
多分作った当時、幽遊白書を読んでたんだと思うんだけど。
なんていうか、もう蘇州くらい統一しただろ。
蘇州なんてエロいダンスホールとおっぱいパブしか無いですから、そこさえ押さえてりゃ大丈夫ですからね。

ってことで日本に帰国します。
8月一杯で日本に帰ります。
ガキが3歳に近づいて、学校やら教育とかを考えないといけない時期になってきました。
中国で日本人学校に入れようと思うと私立ですから毎月6000元くらいかかりますからね。
駐在員になると高っかい、アホみたいな給料をもろてる癖に会社から補助金が出ますからね。
会社にあてがってもらった家に住み、会社で雇った運転手で移動して、ガキどもは会社の金で私立の学校に通うんですよ。
中国人50人分くらいの給料をバカバカ使ってますからね。
日本人街に行って見なさいな。会社の名前でバカバカ領収書切ってますよ。
おっぱいパブくらい自分の財布から出せよバカタレ、と。
だからねこういう日本人学校にテロリストとかが立てこもって身代金を要求したらガパガパでてくるんじゃないですかね？
えのだったらそういうところを狙いますけどね。

えのの給料じゃそんなところに通わせたら水しか飲めなくなるわ。
沸かしてない水しか飲めなくなるわ。
基本、人生無課金プレイヤーですから、初期値と割り振られた牌でがんばるしかないんですわ。

だからね、もうあれだわ日本帰る。
いや、えの的には帰りたくないんですよ。
だって仕事辞めて帰りますからね。
30半ばで一旦無職。恐ろしい。
嫁なんて「は？何とかなるでしょ」的な反応ですわ。
中国人嫁にはこういう感覚が分からんのでしょう。

想像してみてくださいよ、30半ばのデブが就職活動ですよ。夏場に。
汗たらしながらすっぱい匂いを放って来ますからね。
甘い物ばっかり食べて太ったのに匂いは酸いとか、人体の不思議。

ちんこの大きさと人当たりのよさだけが取り柄みたいな人間ですから、面接の時に
面接官「会社ではどんな役割が出来ますか？」
えの「はい、会社内の歯車を円滑に動かす潤滑油のような役割が得意です」
面接官「痩せろデブ、場行け」
見たいな圧迫面接が待ってるわけですよ。
やだよー怖いよー。

ってことで8月末をもって蘇州統一編は終了しようかと思います。
駐在員と駐在員嫁の悪口が7割を閉める肥溜めの掃溜めみたいなところでしたけども。

今度は日本統一編でも始めよう。
なんか、見てくれていた人がいるか知らんけども、ありがとうございました。
駐在員と駐在員嫁にこれからずっと不幸が続きますように。


誰かお仕事を紹介してください。。。
何でもしますから。。。
どこにでも行きますから。。。
給与次第では愛人可。

自転車で走っていると目が痛い。
目視可能なサイズの何かがバシバシと目に飛び込んでくる。
日本ではあんまりこんなことないのにね。

中国「PMたったの2.5か、ゴミめ」
日本「くっ・・・」
中国「私のPMは53万です」
日本「なっ・・・?!」

どうもえのです。

中国で初めて救急車に乗った。
日本では、高速道路を車で飛ばしてたら後ろからお釜掘られてえののセカンドバージンが奪われた時に乗ったことがあります。
どうでも良いけどセカンドバージンって意味が分からないよね。
サードバージンとか、フォーバージンとかあるんですかね？
こういう理屈で言うと、糞売女でも、ある意味バージンだよね?
ファイブハンドレットフォーティースリーバージンとか、ワンサウザントバージンとか

まあそんなことはどうでも良くて、今回は患者ではなく付き添いで乗ったんですよ。
朝、嫁がトイレから出てきたたら、いきなり倒れこんで
「すごくお腹が痛い…」
って言い出した。
うんこしたばかりなのにまだ痛いとか中国では日常茶飯ですから、えのはすばやく正露丸とぬるま湯を用意して差し出したんですよ。
日本が世界に誇る万能薬、正露丸。
ほぼエリクサーみたいなもんじゃないですか。
コレ飲んで寝ときゃ、即死系以外だったら大丈夫ですよ。

でもしばらくしても「痛い、痛い」と苦しんでる。
そして辛そうに「だめだ、救急車を呼ぶ…」とか言い出して、電話をかけ始めた。
こういう時って外国人ってオロオロするしかないよね。

そんで5分くらいして救急車が家の前に近づいてきたら、嫁の携帯がなった。
「家の前まで来たから出て来い」と。
えの家はエレベーターのないマンションの3階ですけど、車まではセルフサービスでお願いと来た。
苦痛に顔を歪める嫁と救急車の音に興奮気味のガキを抱えて階段を下りる。

嫁が救急車に寝かされ、血圧を測り、問診が始まる。
えのにもいろいろ聞かれたけど、いつもなら嫁が翻訳してくれるけど腹が痛くてそれどころじゃない様で、えのは嫁が心配で質問なんて耳に入ってませんよ的な態度で無視しておきました。

家から病院まではすごく近くて、3分くらいで病院に到着。
嫁が処置室に運ばれていくので付いて行こうとしたら救急車の人に腕を引かれた。
「130元」
「え…？」
「130元」
中国人って必要な事を最短距離で詰めに来るので常に第六感的な奴を発動しておかないと意味が分からない。
中国の救急車って無料じゃないってのは知ってましたから、恐らく130元は救急車の費用なのでしょう。
でもね、その救急隊員に直接支払うなんて想定してないじゃないですか。
嫁が担ぎこまれて心配してる旦那の腕を捕まえて料金請求なんて流石に想定外ですよ。
アメリカの弁護士の勢いですよこれ。
まあ3分ですけど使用したのは事実ですから130元払いますよ。
そしたら領収書見たなのをサッと渡されて、来た時よりも迅速に帰っていった。

車代40元
緊急処置代90元

緊急処置って血圧測っただけですけども。
領収書を握りしめていても仕方がないので、嫁の元へ。
嫁が苦しそうに、医者から問診を受けている。
そしたら看護婦さんがえのに何かを捲くし立ててくる。
どうやら「受付に行ってお金を払って来い」といわれているようだ。
いやいや、もう払いましたよとさっきの領収書を見せると「これじゃない。いまから受ける治療の料金だ」と。
そうですね、中国は全部先払いですよね。
お金を払うまで処置しないですか、そうですか。
緊急の意味を知ってるのかねこの人たちは、と思いながら料金を払いに走る。
看護婦さんに領収書を渡したらようやく点滴が開始される。

ふと、点滴のときに嫁の顔を見たんだけど、さっきまであんなに苦しそうだったのに、いまはもうそんなに苦しそうじゃなかった。
いや、苦しそうにしてるんだけど、これあれだわ、うん、あれだわきっと。

すごくお腹が痛くて救急車呼んだのは良いけど、治療が始まる前に幾分か痛みが治まってきて、へたすりゃ別にもうたいしたことないけど、救急車呼んだ手前、もう大丈夫ですなんて言い出せる雰囲気じゃなくなってるから、気まずさで苦しんでる顔を継続させてる顔だわ。

なんとなく気持ちは分かるので、えのもあえて嫁に何も言わなかった。
もしもってことがあるし、検査を受けたほうが良いし、黙ってた。
きっともうなんてことないって思うけど、黙ってた。

一応車椅子が用意されていたから嫁を乗せて病院の中を回った。
嫁も気まずそうにしてるけど、言い出せない手前、おとなしく治療を受けていた。
お腹が痛いって言ってるのに、パンツ脱がされて子宮をぐりぐりやられてたわ。
最終的には「お腹より胃が痛い」とか言い出しましたからね。

3時間くらい病院を盥回しにされた結果、まったく異常は見当たらず、病院からとりあえずってことで0.6元の痛み止めを渡された。
帰りは3人で歩いて帰って、帰りにケンタッキーを食べましたわ。

結局病院代全部で600元くらい使って異常は見つからなかった。
良かったとするべきか、悪かったとするべきか悩むが、その日以来嫁が妙に優しい。
多分、600元に対する贖罪なのだと思う。

正露丸の効果、すごい。