『木蓮哀歌』
卸したての
真白のブラウスに
うっかり零した紅茶の
染みが広がってゆくように
春の嵐の無情に
穢されてゆく
花びらの
咲いたそばから
散ってゆく
不条理さえも受けとめて
凛として
咲き急ぐのか
刹那の春を
私の住む町では 寒暖差に翻弄されて
今年の春は木蓮の咲き時の予想が難しく
ブログ当初の10年前は 春分の日が目安だったのが
ここ4、5年は1週間、早まって
13日前後に 春が湧きあがるように咲くものだから
3月に入ると そわそわしながら
お目当ての白木蓮の樹を何度も巡っては
蕾を確かめるのです
ここ、ショッピングモールの中庭には
木蓮の並木通りがあって
一斉に咲く白木蓮の後を
紫木蓮が追いかけるのですが
2023年3月 白と紫のコラボ
今年は膨らんだ蕾が ぎっしりの紫木蓮に比べ
白木蓮の蕾は小さく産毛の殻も頑なで
18日、大通りに面した白木蓮だけが満開
白木蓮は雨風に弱く
打たれると変色してしまうのです
しかも 花が開き切ってしまう前の
コップ型の一番、美しいフォルムを見れるのは
ほんの僅かな時に限られ・・・
晴れの日が続いたものの
連日、春疾風に振り回され
21日には こんな姿に
他の白木蓮の樹も 咲いてすぐ散ったのか
花付きも まばらで淋しいものでした
児童公園の白木蓮も同様に花数少なく
2023年
『移りゆく家並みに古屋(ふるや)
褪せれども
吾れを迎ふる木蓮白し』
と、昨年、詠んだ昭和レトロな木蓮ハウスへと向かったのですが
Σ(゚д゚lll)ガーン
枝が剪定されていて
木のフォルムがアンバランス
例年に無く花数も乏しく
蕾ばかりの中で たった一輪、
咲いてる花を見つけれたのが救いでした
咲き誇れ孤高に謳う花一輪
見届け帰らん木蓮ハウス
ここの夜の白木蓮は情緒があって
綺麗なのですが
今年は諦めて 夜のショッピングモールを再訪しました
お終いに 息子Sunの曲に
私が詞をつけてできた
白木蓮の歌、
『マグノリアは春の宵を染めたくて』
どうぞ お聴きになってみてくださいね
作詞 ミルク色の木蓮 作曲・演奏・歌 0125Sun
マグノリアは春の宵を染めたくて
濡羽色の夜に抱かれ
浮かび上る 白い花
銀の雫の露 宿し
息づく
誰もが皆 微睡んでも
疲れた身体 やすめても
時を惜しむように 咲く
姿の
たおやかな その裏側に
募る愁いは 隠して
あした 散ることが宿命なら
匂うように 輝いて
零れ落ちる 月明かり
受けながら 白い花
息を呑み 立ち止まっては
見惚れて
誰かの帰り道 照らし
胸に灯りを 燈し
春を望むように 咲く
うつくしく
あたたかく
冬の白に別れ 告げて
春の宵を 染めてゆく
季節を繋ぐのが 役目なら
春の白を 届けたくて
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