家具マイスターのフィリップさんである。
ドイツではマイスターの試験を通ったあと、自分を高めるために
世界を旅しなければならないという試練が課せられるのである。
旅をする費用「は旅先で稼がなければならず、荷物も7kg以内
と決められているそうである。その旅で彼らは家具の勉強だけで
なく自らの内面を高めるのである。
この姿で旅を3年4カ月続けているそうである。
非常にストイックな旅である。
私の個展の案内のはがきも荷物が増えるので許させないといい、
必要な情報をノートに書き写していた。
旅先で彼はボタンを集めているそうである。プラスティックのもの
は許されないそうである。
マイスターの旅ノートである。
このノートには自分では記入は許されず、その土地で知り合った
人々に記入してもらっているそうである。彼にとっては宝物である。
彼の旅は4年で完了するそうである。
夢を追いかけている男の目は透き通って輝いていた。
2時間程、喋ったが彼とマイスターという制度に非常に感銘を
受けた。
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