昨日の記事のつづきです。
宮島(広島県)の大聖院。
最初に観音堂に入って
十一面観音様を参拝しました。
ところでその観音堂の中には
明治天皇のお姿の絵や
明治天皇が大聖院に来られたときの絵などが
飾られています。
お堂の中には
他にもいろいろあるのに
どうしても私は毎回
なんだか明治天皇の絵に引きつけられるのです。
前世が明治時代で、一国民として天皇をすごく尊敬していたのかな～
そしたら、その数日後、
識子さんの本が発売されて
その本に明治天皇について書かれていました。
へぇ～、そうなのかー！
そういうことなら
私は20年くらい前に、
明治神宮に参拝したことがあるので
明治天皇の絵を見て
私の魂が反応しているっていうのもありかもな～？
と思いました。
さて、
観音堂を出ようとしたときです。
夫が観音堂の地下の戒壇めぐりをしたい
と言います。
テレビでどこかの戒壇めぐりを見て興味がわいたらしい。
とはいえ、仏の世界をみようとする姿勢には違いないから
夫の変化にしみじみしたよ。
「行ってらっしゃい。」
夫を送り出して、
私と次男(小６)は、待っていました。
次男は戒壇めぐりが暗くて苦手らしい。
私は体力温存のため待機。
待っているときに
だるまさんがいらっしゃることに
気づきました。
あら？前回は、いなかったよね？
いたらこんなにデカいから気づいたよね？
白目に見えるけど
上を向いておられるだけです。
だるまさんのうしろが
戒壇めぐりの出口です。
夫がそこから出て来ました。
すごくうれしそうに出て来ました(笑)。
よかった。よかった。
私たちは観音堂の次に
勅願堂の波切不動明王に参拝しました。
久しぶりで懐かしくて
はりきって波切不動明王にご挨拶しました。
ところがよく見ると
波切不動明王の仏像が
以前となんかちょっと違うのです。
こちらは前回。
こちらが今回。
写真だとこうだけど、
肉眼で見たら
全然こんなカラフルな感じではありません。
でもきっと今回は、
ひそかにライトがあてられていたから
なんかこれまでと違うと感じたのでしょうね。
実は私は今回、
波切不動明王に
お話ししたいことがありました。
ここの波切不動明王は
秀吉さんの念持仏で
朝鮮出兵時の船に安置され
海上安全と戦勝を祈願した仏像だそうです。
ところで
秀吉さんの念持仏といえば
三面大黒天が
よく知られています。
三面大黒天は
最澄さんが日本で初めて祀ったそうで
秀吉さんは比叡山の三面大黒天を深く信仰し
三面大黒天を念持仏にしていたようです。
いっぽう、
波切不動明王は
空海さんが、唐から帰国するとき
海上荒れ狂う嵐の中、
空海さんみずから彫った仏像の仏様です。
そしてその仏像は空海さんを救い
今は高野山に安置されています。
私は波切不動明王に
話しました。
秀吉さんは
最澄さんの三面大黒天に
あやかるのと同じように
海の安全は
空海さんの波切不動明王にあやかろうとして
あなたを彫らせたのかな
と思いました
と。
実はこれを話すために
けっこういろんな説明をしました。
こうこうだから、こうだと考えて
こんな出来事があって、
そういうことに気づいて…
と順序立てて真剣に話しました。
だけど、次男と夫を
あまり待たせるわけにもいかないので
めちゃくちゃ早口で話しました。(心の中で)
話し終えたときには
「話せてよかった」
とすっかり満足しました。
波切不動明王から
返事なんてもらわなくてもよいのです。
ただ、私がそう考えたということを
私は言いたいだけのようでした。そう変人なの
ただ
私がすごい早口だったので
伝わったのかどうか
波切不動明王はちゃんと聞きとれたのかとうか
それだけが心配でした。
そのあと、私たち３人は、
他のお堂をみて
大師堂へ参拝しました。
もういよいよ出ようと
門へ向かっていたときです。
早歩きで歩いているときに
ふと左側にあった小さな像に目がいきました。
大聖院には小さな仏像が
あちらこちらに置かれています。
「ふと、見た」
その感じが
「見せられている」という感じだったので
そのままスルーせずに
いちおうその小さな像を
ちゃんと見ました。
そしたらびっくり。
なんと、その仏像は
三つの顔がある
三面大黒天でした。
そして、そのすぐそばが
さっきの波切不動明王のお堂でした。
このとき瞬時に
「お前の話はちゃんと聞いたぞ」と
波切不動明王が教えてくれているのが
はっきりわかり、
とってもうれしかった私でした。
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