1/23の防災備蓄講座で
小山市絹公民館に行ったのですが。
お向かいにめちゃめちゃ気になる建物を発見!
講座の後に行ってみることにしました。
施設の名前は、「糸つむぎのさと」。
茨城県結城市の結城紬は有名ですが、
実は小山も結城紬の産地なのだそう。
だから”絹”公民館なのか?
中に入ると、係の方が説明をしてくれます。
一番気になったのが、
カイコの模型がぐるぐる出てくるやつ。
カイコは体の中に、シルクを作るための臓器があるんだって。
成長とともにだんだんそこが大きくなっていって、
まゆ糸を吐く直前にはその臓器でぱんぱんに!
カイコの体って不思議。
狭いところに入って、まゆづくり。
上の方にまゆを作りたがるそうなので
重いほうが下になる装置を使って
常に上に空きがあるようにするらしい。
「でも最後のほうは同じところに作っちゃうんですけどね」
しょうがないので
場所を移動してあげるんだって。
まゆを煮て綺麗にして引き伸ばし、
袋状にしたものが真綿(まわた)。
5,6個のまゆから1枚の真綿ができて、
真綿から紬糸を引出していくのだとか。
今回いろいろ初めて知ったんだけど
なかでもびっくりしたのが、
「かつては綿(わた)といえばシルクのことだった」
ということ。マジで?
綿(わた)と言えばコットンじゃないの??
シルクは弥生時代に大陸から伝わり、
綿(わた)と言えばシルクのことだったそう。
コットンは室町時代に朝鮮から種が伝わり、
江戸時代に全国展開。
「ワタ」という植物からとれる繊維がコットン。
日本では、木綿が伝来するまでは「綿」というと、真綿を指していました。しかし、木綿が登場してからはワタからとれるものを「綿」もしくは「木綿」と呼ぶようになり、もともとの綿という意味で繭からつくるものを「真綿」と呼ぶようになったといわれています。
綿(わた)といえば絹(シルク)だったのが、
海外から木綿(コットン)が入ってきて一般的になり、
綿(わた)といえば木綿(コットン)を指すようになって
シルクのわたのことを真綿(まわた)と
区別して呼ぶようになった、
ということらしい。
係の方が、
「パンダと言えばレッサーパンダのことだったのに
ジャイアントパンダが入ってきて一般的になり、
ジャイアントパンダをパンダというようになって
もともとのパンダをレッサーパンダと
区別して呼ぶようになったのと一緒ですね」
と説明してくれました。
おおー!なるほど!
パンダの例に、めちゃめちゃ納得したわたし。
あと、もう一つ驚いたのが
「野生のカイコもいるんですよ」
と聞いてめちゃめちゃびっくり!
えー!野生の、カイコ?
カイコってめっちゃ改良されてて
外じゃ生きていけないんじゃないの…?
調べてみたら、正確にはクワコというみたい。
カイコと違ってクワコはちゃんと飛べるらしい。
「たまに桑の木についていますよ」
と見せてくれたのが、これ。
全然まゆの形が違う!
そして色がちょっと緑色!
野生のクワコのまゆと改良されたカイコのまゆ、
全然違うんだなあとしみじみ。
子どものころ、
カイコを育てたことがあります。
小学校のちかくに蚕糸試験場があって、
カイコをもらいに行った記憶が。
玄関で育てて、家族に嫌な顔をされました(笑)
今は試験場、なくなっちゃったのかな。
探したけど見つからなくて、
代わりにこんなページを発見。
と思ったら、見つけた!
東京都蚕糸指導所、という名前で
あきる野市引田にありました。
1998年になくなってしまったようです。
https://www.tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/9890.pdf
通学路のそこここに桑畑があった光景も
今はもうないってことなんだろうな。
午後別件があったので
いろいろできるらしい体験を
してこなかったのが心残り!
「5,6月ごろには本物のカイコがいるので来てくださいね」
ぜひ伺います!
また絹公民館で講座、やらなければ(笑)
小さな施設ですが、面白かった!
ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。