「『五輪』という文字が自分を邪魔していたし、昔の自分が邪魔だった。昔の自分だったら、強くなった今の日本でも通用したかなとか。何度も思いました」
この動画、短いけれど白井選手の言語の世界にすごく惹き込まれる…
修造さんの言葉を思い出したな
そういうタイプなんだと
それでも、度重なるケガに加え、採点基準変更の影響を大いに受けて苦しい時期を過ごすことになる
白井選手の超高難度の技は、新基準に照らすと減点対象が多くあったと
こういうのって…審判の心証とか関係してくるのかなって思ったんだよね
超高難度がゆえに出来栄えのEスコアで減点が増えていくと、うまくできた演技さえも厳しく見られちゃうのかなと
だから、「うまくいったところでEスコアが出なかった心残りが大きい。意味がわからないですね」と、白井選手は報道陣の前で審判への怒りと不満をあらわにしたこともあった
(確か審判に対しての気持ちとして「だったらお前やってみろよ」って発言したこともあったよね)
こういうのも…メンタルに響いていくだろうなぁと
採点競技の難しいところというか…点数の出方が選手に及ぼす影響の深さ…フィギュアスケートも同じだなぁと思います
(フィギュアはまた体操とは別の採点のおかしさがあるのだが)
そういう意味では、内村選手の『美しい演技』の追求は、すごく考え抜かれたものなんだなと実感する
「今よりももっと難しいことをやろうと思えばできるんですけど、それをやってしまうと体力的に問題が出てきて、そうなってくると割れない足先が割れてきたり、変なところで力が抜けちゃったりするので。そういうDスコア(演技の難しさなど構成内容を評価する)とEスコア(演技の出来栄えを評価する)のバランスをすごく考えて構成を組んでいるので。そこが美しさにつながっているんだと思います。」
一問一答
(冒頭に)
「私、白井健三は、先日の全日本種目別選手権をもって、現役を引退させていただきましたことをここに発表させていただきます」
-今の気持ち。
「本当にすっきりした状態で現役生活を終えることができた。今はもう自分のやりたいことに向かって歩み始めている。選手としての未練は1つもない状態で迎えられた」
-今後は
「今は大学で助教をやらせてもらっている。そういった面で大学に貢献したいし、後輩に自分がしてきたことを伝えていくこと。これをすぐにでもやっていきたい気持ちです」
-決断の時期
「おおよその引退のタイミング決めたのはすごく早くて、リオ五輪の時には東京までかなと思っていた。(コロナによる)自粛明けて、東京五輪のシーズンをやり抜いた形で引退しようと決めました。地元のオリンピックという1つの節目を区切りにしたいと思っていた。自分の体操を東京の年までやりたいなと。最終選考会まで、自分のゆかの演技できたので」
-きっかけは。
「僕が大学卒業後も拠点変えずに練習してきた中で、自分に向けてのエネルギーより教える喜び、学生に向けるエネルギーが強くなった。エネルギーを向ける方向が学生に向いていた。選手としての去り時は今だなと思った」
-葛藤は?
「まったくなかったですね。引退という実感はいまだにない。本当に体操辞めたという実感はないが、まだやりたい、もっとやりきりかったという気持ちはない」
-内村航平選手の存在は。
「本当にこの場で、少ない言葉で片付けられない存在。航平さんがいないと、僕はいない。感謝だけでは終われない。今後も指導者として残る僕に、色んなことを教えてくれると思う。ありがとうでは片付けられないが、その言葉しかでてこない」
-引退のことは伝えた?
「周りにはあまり言っていなかったんですけど、航平さんには言いました。4月の段階で伝えさせてもらった。『最後は健三らしい体操が見てぇわ』と言ってもらった。(種目別でも)最後、同じ色(銀)のメダルとって終われた。すごく繋がっているなと思いました」
-計6つの「シライ」と名の付く技について
「まったく感情はない。今でも跳馬のシライ3が何だったか分からない(笑)。名前を付けにいったわけではないので。でも将来、白井健三の教え子だからシライができるんだという教え子ができれば、また面白いかなと思う」
最後の試合
清々しいまでに抜けきった言葉…
言葉が響く…
私の
心の中
――アクセルを追求していく中で北京五輪あればと言っていたが、逆に言うと、アクセルを決めたら辞めちゃうのか。
「あはは。ド直球に聞きますね!あー、わかんないですね。まあ、そのアクセル決めたと言っても、どう決まったかにもよるんじゃないですかね。なんか自分が納得できているのかできていないのかとか。4回転半を凄い頑張ってやっているというか凄いフォーカスして、目標としてやっているというのも、結局は自分の心が満足できるかできないのかっていうのがたぶん根本だと思うんですよ。だから、4A跳んだとして満足できるのかっていう内容だったら、もしかしたら考えるかもしれないですし。ただ、先ほどの取材の時にも言ってましたけど。確実にうまくなっているんで、羽生結弦。ふふ。普通にうまくなってるんで。例えば、ヘルシンキのワールドの時と構成比べてみたら、確かに1本ジャンプ少ないですし。後半にサルコーじゃなくてトーループにしていますけど。ノーミスできる確率っていうか、崩れなくなった強さとか。そういったものはあの頃より上になっていると思うんですよね。あとは狙えるようになってきたっていう。あの頃はまだ偶然で。ゾーンに入ってきたという感じになってましたけど。今は狙えるようになってきているんで。本当にうまくなったなって思っているんですよ、実は。だから、もちろん今結果出てなくて辛いなとか、苦しいなと思うこともあるっちゃあるんですけど。今回の演技に関しては、そうですね、点数はもちろん出ないジャンプたちだたったし、出ない演技だったとは思うんですけど。点数以上に、ああ、自分のトレーニングをしてきたことは間違ってなかったなという感触もある演技でした。だから、あまりすごい限界だから辞める、みたいな感触はないですね」
まだまだゆづを見たい
まだまだ応援させてもらいたい
ゆづの演技が見たい
だってゆづはまだまだできるもん
できるんだよ
という心の中の声でした
(…書いてもーとる。)
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