2020年夏季オリンピックの東京開催が決定したのは2013年9月。

 

くるっと返された紙にはTOKYO 2020の文字。

湧き上がる歓声。握りしめた拳。分かち合う喜び。

 

日本中のみんなが盛り上がったわけではないでしょうが、私は嬉しかったです。

 

前回の東京オリンピックは、開会式の数日後が1歳の誕生日。

もちろん、記憶はありません。

 

国立競技場や東京体育館のある生まれ育ったこの千駄ヶ谷の街。

ここででオリンピックを体験したいと思っていました。

 

7年後、まさか、感染症によって延期になるなんて思ってもいませんでした。

開会式も近づき盛り上がっていたはずの街。

けれど、国立競技場も東京体育館も塀に囲まれ静まり返っています。

 

国立競技場

 

東京体育館

 

 

2020年、世界を一変させた新型コロナウイルス。

 

皆んなでワイワイ食べたり、飲んだり、

歌ったり踊ったり、

悲しんでいる人が いたら抱きしめたり、

当たり前のことが当たり前に出来なくなり。

感染するのではないか、うつすのではないかという恐れが生活に加わり。

 

新型コロナなんて現われず、計画通りオリンピックが開催されて欲しかった!

 

けれど、このコロナ騒動で、狭かった私の視野が少し広がったのも事実です。

オリンピック招致のプレゼンテーションで、安倍首相が、アンダーコントロールと言った福島の現状。

そして、テレビから流れてくることを、全て真実として受け入れてはいけないということ。

SNSのおかげで、世界で起きていることにも関心を持ち始めた自分がいます。

 

感染症でオリンピックが延期になってしまうほど、この世は何が起こるかわからない。

だったら、困難を乗り越えた世界中の人達が日本で喜びを分かち合うその時を、私は思い描いてみたいと思います。