距離を置くことにした。 | 直心會 武勝館

 

あんまりブログで


後ろ向きなことは


書きたくなかったんやけど、


このブログは俺にとっては


日記的な意味もあるので


一つの心の区切りとして


書いておこうと思う。



俺は子供のころから

 

狩猟に憧れていた。


大人になってからもそうやった。



自然の中で自分の手で

 

生き物を獲って食べる


という単純な生き方が好きや。



誰かの手で準備されたもの

 

食すより


自分の手で獲って食べたい。



鉄砲を持って、ワンコを連れて

 

猪と知恵比べをしながら
 

こちらも命を張ってという狩りは
 

俺にとっては
 

最高の憧れでもあった。



狩猟をやりたい!


と思って


どうやったら始めれるのか


本を読んだりネットで情報を


集めたりしている時に


知り合ったのが師匠。



誰かに紹介してもらって


知り合ったんではなく、


アメブロで狩猟の記事を


書かれてるのを見て


俺からアプローチした。



猟犬の子犬が産まれた


という記事を見て


すぐさま見に行きたい


と連絡した。



快く見ず知らずの俺の願いを


聞き入れてくれて、


見に行くことができた。



狩猟に対する俺の熱い気持ちも


聞いてもらった。

 



それで、


子犬を分けてもらえることに


なった。
 

 

 

最高の成り行き!



それから、勝手に師匠と決め


山に入るときに誘ってもらい


師匠の後ろを歩かせてもらいながら


俺の修行と子犬の仕込みを


させてもらった。



その子犬とは


俺のブログにも出てきた


豪くん。



その豪が


今年の1月、猟の最中に


崖から落ちて亡くなった。



それまでにも


何度となく猪の牙で切られ、


大けがをしたことがあった。





猪狩りのワンコとして


生まれてきたからには


それが宿命


と頭の中では理解しつつも、


猟場に向かう車の中では


いつも今日は豪の出番が


ありませんように…


と思ってる俺がいた。



そうは思いつつも豪が活躍して


猪が獲れたときは


それはそれはもう有頂天やった。



家の中で飼ってて


常に俺のそばにいた豪。




俺が仕事から家に帰ってくると


毎回全力で喜びを表す豪。

おもちゃを投げろと


催促する豪。

 



いたずらをして怒られると思い


勝手に反省してる豪。




豪とそんな生活してると


わが子のように感じた。



豪が成長し、俺との生活の時間が


長くなればなるほど


豪に活躍して欲しい


と願う俺もいながら


豪の出番がないように


と願う俺。



相反する気持ちのまま


猟に参加していた中、


豪が亡くなった。



すごく悔やんだ。


俺の足元に戻ってきたあの時に


なんで繋がんと行かしたんやろ…


そもそも猟に


連れて行けへんかったら


よかったのに…



俺は自分の子供を


亡くした経験はないけど、


きっとそれに近いダメージを


受けた。



俺だけやない。


俺の家族もそうや。

 

 


裕美先生も泣き崩れた。


ちょうど一緒に山に入ってた娘も


泣き崩れた。



俺は豪を死なせただけでなく、


家族にも辛い思いをさせてしもた。



そんなアカン俺を


俺の家族は一つも責めず、


励ましてくれた。



もう2度と同じことを


繰り返したらあかん。



でも、俺がしたかった猟は


ワンコなしではできない。


しかし、わが子に命を張らせることは


俺にはできない。



狩猟から距離を置く。



師匠には感謝してる。


ほんまに。


狩猟以外でも似たお方なので


このままお付き合い願いたい


と気持ちを伝え許しを乞うた。