ハッチと私の日常

20年暮らした猫も亡くなり、25年以上連れ添った夫も病死、仕事も辞めて還暦過ぎた女性が被災猫ハッチと暮らす日々

朝日歌壇12月5日

2021年12月05日 17時28分56秒 | 短歌

永田和宏選

四季とふは待たれる春に急な夏しのび来る秋気がつけば冬 逗子市 織立敏博

 いやあ、うまい表現だとつくづく感心しました。その通りですね。

馬場あき子選

二組の客に笑顔で配膳する海辺の宿に潮騒を聞く     佐世保市 近藤福代

 コロナ禍で大変な思いをしたと思います。たった二組の泊り客なんですね。それでも笑顔って、苦労がしのばれます。

佐佐木幸綱選

壁にあるスイスみやげのカウベルがスマホと同時に地震知らせる 横浜市 高梨英子

虫めづる老若男女しやがみこみひとつの巣穴のぞくわくわく 京都市 石原祐子

銀行で赤きセーターニット帽マスクずらしてわしだと和尚  静岡県 末光愛正

 一首目、ご自分で行った時のおみやげでしょうか、今ではそう簡単に海外旅行もできなくなりましたね。ここ最近は地震多発で、毎日ひやひやしてます。二首目、虫好きが年代越えて集まって巣穴を覗いているのがなんだかほほえましいです。三首目、これもなかなかにユニーク。怪しげな風貌のお客が、なんと知り合いの和尚とは、マスクずらさなければわからないって。冬で寒いですもの、ニット帽は被りますよねえ。

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