ハッチと私の日常

20年暮らした猫も亡くなり、25年以上連れ添った夫も病死、仕事も辞めて還暦過ぎた女性が被災猫ハッチと暮らす日々

評伝・河野裕子 たっぷりと真水を抱きて

2020年08月28日 14時21分52秒 | 読書

 最近、俳句か短歌か迷いながら、短歌の河野裕子の本を借りて読みました。書いたのは、息子さんの永田淳。彼女の夫は永田和宏、娘は永田紅、みんな歌人です。すごいですね。

 短歌は、面白いと思いました。俳句のようにうるさい縛りがない。季語もいらない。自由だ!?でも、それでも歌えないこともある。人生はいろいろあるものですから。彼女の生涯をたどるこの本で、私も共感を覚えるところがかなりありました。親友の自死、中絶経験、アンビヴァレントな性格。彼女の思春期の一年の休学、私の一年浪人。でも、俳句と違い、短歌はかなりの人が若いころから始めています。俳句は年取ってから始める人も多い。俳人か廃人かわからない世界?歌人は華人だから、還暦すぎて入れるものなのか?

 評伝の最後の方で、がん闘病の様子は、胸が痛かった。私は両親と夫のがん闘病を見てきたから。もっともっと生きたかったはず、悔しかったはず。

 でも、こんなコロナの時代を経験しなくてすんで、よかったのかもしれません。私も、亡夫はうらやましいと思いますよ。こんなコロナと猛暑を知らないですんだのだから。

 

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2 コメント

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家中で歌詠み (笛吹ワイフ)
2020-08-29 09:04:35
平安貴族みたい。素敵ですね。「自粛休み定食屋なくたらちねの弁当つくり母さんたのむ」「あしびきの夏休み宿題おわらざり早く帰って手助けしてね」「ドリル帳まだまだ白いぬばたまの新学期前日の夜はふけにけり」あまり雅な歌を思いつかない・・・。
日々の思いを歌にする、いいですね (黒二毛(管理人))
2020-08-30 09:54:32
今朝の朝日俳壇もいろんな歌があって、面白かったです。
日常の思いを歌えばいいんですよ。だからか、俳句よりも断然、短歌の方が恋を歌うものが多い。けっこう、恥ずかしいと思うけれど、詠んだ時点でそれはフィクションになるからかなあ。
歌詞も、似たようなものですよね。それを聴いて、自分の思いと重ねる。
今日の歌壇に、ユーミンの歌を思い浮かべた一首がありました。短歌はストーリーを持つんですね、すごいなあ。

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