気付いた時には遅かりし | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 ←  斎藤 幸平[著]『ゼロからの『資本論』』(NHK出版新書) 「コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?」

 

 夜、夕食後シャワーを浴びようとした……お湯が……というより水が出ない。凍結! 台所の水道が凍結してたんだから、風呂場もダメなのは分かりそうなもの。

 幸い丸裸じゃなかった、まだ下着姿。風呂場で呆然とせずに済んだ。

 ああ、シャワーを浴びたい。洗髪したい。で、また得意技。それは、台所の流し台で頭だけシャワー。周りじゅうが水浸しになったが、頭はスッキリ。 (01/25 20:55)

 気温が零下3℃になったら外の水道の凍結破裂を警戒と父から聞いたことがある。が、家の中の随所で凍結とは。

 

  斎藤 幸平著の『ゼロからの『資本論』』を25日(水)午後に読了。刊行ホヤホヤの本を書店で見出し、即、入手。同氏の本は三冊目。この本の前にも同氏の著三冊目として『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』が出ていたようだが、吾輩は気付かなかった。

 内容案内によると:「『資本論』は誰もがその存在を知りながら、難解・長大なためにほとんど誰もが読み通せない。この状況を打破するのが斎藤幸平(中略)だ。」「マルクスの手稿研究で見出した「物質代謝」という観点から、世界史的な名著『資本論』のエッセンスを、その現代的な意義とともにていねいに解説する。」「新・マルクス=エンゲルス全集(MEGA)の編集経験を踏まえて、“資本主義後”のユートピアの構想者としてマルクスを描き出す。最新の解説書にして究極の『資本論』入門書!」

 本書の圧巻は、最終章の「コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?」だろう。著者によると、マルクスは革命とユートピアの思想家だとか。その革命はソ連や中国のような専制的で上意下達の試みを範に取るのではなく、オランダ(アムステルダム)やドイツ(ベルリン)でのコモンとコミューンの取り組み、下からの革命の試みだ。民主主義の先進国の果敢な挑戦はNHK辺りで特集を組んでもらいたい。

 第2章の「なぜ過労死はなくならないか」も必読だろうが、第3章の「イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む」は、目のうろこが落ちるおもいがした。

 新書だし、読みやすい(分かりやすい)ので、是非一読を。

 

 べッセル・ヴァン・デア・コーク著の『身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法』(柴田裕之訳 紀伊國屋書店)を読み出した。書店で発掘した本。新刊かと思ったら、2016年の刊。既にかなり読まれていることに驚き。こんな浩瀚な本なのに。

 一昨日に読了したロブ著の「夢の正体: 夜の旅を科学する」が手にしたのを悔いる本だった。お口直しに本書を。

 関連する本では遠い昔、「心的外傷と回復」を読んだ。眼前の書棚にそれはある。我輩の心的外傷(肉体的生理的な……生まれながらの傷でもある)は物心付くか付かない頃に端緒……穿孔への入り口がある……ような。自分じゃ手出しもならない。

 十歳の頃の手術の成功と失敗が心身の穿孔を深く静かに……自分でも自覚出来ないほど潜行させてしまった。愚かな我輩がその一端をも掴んだ……かのようだった時は既に遅すぎた。 (01/26 00:25)

 ちなみに上掲書の訳者は柴田裕之氏。同氏の訳書は、ユヴァル・ノア・ハラリ著の『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』や同じ著者の『ホモ・デウス 上下』、エイドリアン・ベジャン著『流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則』同じく『流れといのち──万物の進化を支配するコンストラクタル法則』、さらにジュリアン ジェインズ著の『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』などを読んだことがある(本は今も書架に)。サイエンス系からスピリチュアル系まで、守備範囲が広いようだ。

 

 

 伊坂 幸太郎著の『ゴールデンスランバー』 (新潮文庫)を読み続けている。六日目にしてようやく半分を越えた。つまらないわけじゃない。一気読みしたいが、体力(特に目の体力)が続かない。

「衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない──。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春」というもの。

 例の広島での元首相銃殺事件にダブらせて読んでしまう。こういった内容だとは全く知らなかった。 (01/26 00:36