北から南へ | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

今月、夫(ER医)はアラスカへ行く予定でした

 

アラスカの最北端の町は、冬になると一か月もの間

日が昇らず、24時間夜の状態

そうなると、お日様が大敵の人には好都合

 

 

 

バンパイアがはこびる町(漫画の中でのみ)アラスカ州バロウ

今はウトキアヴィクという名前に変わっています

 

そんな町の病院で1カ月働くチャンスが

 

凍るフィラデルフィアの2月も嫌な人なので

流石に24時間夜の時期には行きたくないそうです

 

何カ月も前から、電話をし書類を集め

でも、なかなか話が進まない...

 

本当なら2週間前くらいに出発だったのが

結局、11月に延期に

 

じゃあ、2週間、家にいるの?

それなら、コレとコレを直してほしいんだけど...

 

色々野暮用を頼もうと思っていたら

「ニュー・メキシコへ行きませんか?」

 

アフガニスタンからアメリカへ逃げてきた人たち

現在、空軍が保護し、医療を提供しているそうです

でも、空軍も他にすることがあるので忙しく

民間企業へアフガン難民の医療ケアを委託したい

 

空軍が依頼した民間企業が、更に医者の派遣を行う

サブ・コントラクターの会社に連絡

その派遣会社を通して、夫に依頼が

 

「あなた、以前、海軍にいたでしょう?

軍隊の仕組みを分かっているし、丁度良いと思うのよね」

 

またもう、絶妙なタイミングで

夫が好きそうな仕事が来たものだこと...

 

派遣会社の代表として行くのは

私たちが卒業した研修プログラムの卒業生

夫の教え子の一人、私のシニア研修医だった人

 

なので、夫はウキウキしてニューメキシコへ

 

あちこちの空軍基地に散らばっているアフガン難民

ニューメキシコの基地には4000人ほどいるそうです

 

「いいな~、私も行きたい

アラスカとか、面白そうなこと、自分ばっかりズルい~」

 

アラスカはどっちでも良いけれど

(観光で行ってみたいとは思う)

難民の医療支援はやってみたい

「ほら、私、救急の前に2年、小児科やってるし

イスラム教徒だと女性は女性に診てもらいたいと思うの

私、結構役に立つと思うんだけど」

(約半数は女性だそう)

 

とか言っていたら、「じゃあ、10月に行く?」

 

犬3匹、夫がみていてくれるので

(スナックのやり過ぎで、また犬の体重が増えそうな)

ニューメキシコに行って来いと

 

災害支援チームに登録するため、オンラインの

連邦緊急事態管理庁のコース3本、終わらせました

まだ、空軍から民間企業への事業の移行を

どう行うか話し合っている段階なので

実際に私が10月に行くことになるか、まだ未定

 

Photo by Raychel Sanner on Unsplash

 

夫「それで、ここにいる人たちってさ

待っている間、何にもすることがないみたいなんだよね

だから、アメリカン・カルチャーにどう馴染むか

教えたらどうかなと思うんだけど」

 

うん、それは良いアイデアよね

英会話とか、仕事の探し方とか

アメリカで生きていくのに必要なスキルとかね

 

夫「アメリカン・ポップ・カルチャーとか

ミュージック・シーンとかの講義だったら

僕に任せて欲しいなあ」

 

ジョン・ウエインとか、ヴァン・ヘイレンとか

ラモーンズとかの話がしたいらしい

 

きっと、それは要らんと思う

 

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