怪談:頭を小突かれた夜 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

夫が夜勤で家にいない晩のこと

 

「は~い、ベッドタイムです」

 

かけ声ともに、うちのお犬様3匹は

メイン・ベッドルームに集合

 

年齢順にタラ子さん、パーシーボーイ、

ミリー嬢の順でベッドの上に乗っけます

 

そして、私は携帯電話をベッドサイドのランプに

つなげてある充電用のコードにつなぎ

ランプを消して、ハイ、おやすみなさい

 

ぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅ

 

それは、午前3時くらいのこと

 

私は結婚して25年間、ベッドの左側

夫はベッドの右側で寝ているので

夫がいない時でも、ベッドの左側で寝ています

 

その夜も、いつも通りベッドの左側1/4位の所で

(夫と犬にベッドを占領されて

隅っこで寝る癖がついてしまった)

左側を向いて寝ていました

 

すると

 

コツン

 

頭の後ろを軽く小突かれ、目が覚めました

 

コツン

 

あれ?

 

外は真っ暗

まだ、夫が家に帰って来る時間じゃない

 

お犬様3匹は、一緒にベッドで寝るのですが

それぞれベッドの上での決まったポジションがあります

 

タラ子さんは、横になって手足を伸ばすので

ベッド上で一番空きが多い場所を確保

人間から少し離れて、ベッドの足側で寝ます


パーシーは私の膝の裏か、脛の前に

背中を押し付けて寝ます

 

ミリー嬢は私のウエスト辺りに、または

胸郭の上に覆いかぶさり

座った格好の状態で寝ます


怖がりなので、雷が鳴ったり大雨の夜は

枕の上によじ登り、私の頭に張り付いて

カツラの様な状態で一晩明かしますが(;^_^A

 

コツン

 

私のウエストの上にミリー嬢はいるし

脛の前にパーシー・ボーイもいる

タラ子さんは決して枕の上に乗らないし

歯が悪くて、口臭がひどいので

こんなに近くにいたら、臭いで分かるはず...

 

じゃあ、誰っ?

私の頭を小突いているのは?

 

ペンシルバニアの家は、ドリーさんのせいで

時々、妙な音がすることはあったけれど

このサウス・カロライナの家では

まだ怖い思いをしたことはないのです

 

それも、今晩で終わり?えーん

 

振り返って、何が私の頭を

小突いているのか確かめるべきか

そのまま、寝たふり知らぬふりをして

日が昇るまでやり過ごすか

 

でも、日が昇るのって6時半くらいよ

それまで、あと何時間?

 

オバケとか、幽霊とかって

鶏が朝一番で鳴くと同時に消えるのよね?

ああ、こんなことならニワトリ、飼っときゃ良かった

 

下矢印こんなのがいたらどうしよう...

Photo by DDP on Unsplash

 

頭を少しだけ右に、目を思いっきり右に動かすと

そこにいたのは


寝ぼけて、私の頭をポンッと叩くパーシー

 

何故か、暖房の気温がいつもより数度

低く設定されていて部屋が寒く

タラ子さんが、私にくっついて寝ようとし

パーシーの定位置である私の脛の前を占拠

 

行き場所がなくなったパーシー

とにかく、私にくっついていたいのか

空いていた私の頭の方へ移動

 

パーシー、よく夢をみるらしく

寝言をいったり、寝ながら走る格好をしたり

見ている分には可愛いんだけど

 

鳥鳥鳥鳥鳥

 

アイシング・クッキーを

作って売っている人達の中で

最近の卵の値段上昇とともに、クッキーの

値上げをするかという話題が出ていました

その中には、「ニワトリを飼うことにしました」

お店で卵を買う方が安くつくと思うんですけどねぇ

 

 

 

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