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“コロナ死”通達、「虚偽報告求めてない」と加藤厚労相、官僚に籠絡?

2020年09月25日 05時54分48秒 | 新型コロナウイルス
高橋清隆の文書館より転載
2020年09月15日


ーーー転載開始ーーー

 PCR陽性者が亡くなった場合、死因を問わず新型コロナによる死亡として公表するよう要請した6月18日の事務連絡について、加藤勝信厚生労働相は15日の閣議後会見で、「虚偽の報告を求めているのではない」と繰り返す一方、それによる悪影響については触れなかった。

筆者の質問に答える加藤氏(2020.9.15、厚労省会見場で筆者撮影)

 筆者は8月17日、厚労相宛てに公開質問状を提出していて、これまで8問中6問について回答があった。
事実上の無回答な内容に業を煮やし、大臣会見に直接乗り込んだ。
この日聞こうとしたのは、6月18日の事務連絡に関する部分。

 質問状の【問2】は「なぜこのような虚偽の報告を求めるのか」尋ねるものだが、大臣官房総務課広報室から返ってきた答えは「可能な範囲で速やかに死亡者数を把握する観点から」とスピードを強調していた。

 会見で筆者が「なぜこんなに急ぐのか」とただすと、「5カ月後のデータで死亡者数はいいという質問か」「虚偽を求めているのではなく、スピード感の中で必要な数字を求めている」とにわかに理解し難い言葉が返る。
その上で、「陽性になっていた方の数字と、新型コロナウイルス(COVID-19)が死因になった数字は違う。
そこをある意味徹底させていただいた」と答えた。

 加藤氏は居直りを決め込んだと一瞬、思った。
しかし、その後「4、5カ月たった形で、人口動態統計の中で具体的な数字を出させていただいている」と重ねる。
筆者はようやく真意を理解した。
大臣は「4、5カ月後、両方の数字が公表されるから虚偽ではない」と言いたかったのだろう。

 死因別の死亡数は、市町村が「調査票」を作成し、保健所・都道府県が審査し、厚労省が人口動態統計として取りまとめる。
これについて例の事務連絡は、「死因選択や精査に一定の時間がかかります」と弊害を挙げ、今回の数字の読み替えを求めている。

 しかし、この読み替え数字の発表による悪影響は甚大である。
この水増しされた数字がメディアで報じられ、外出自粛や休業・休校要請、集会や行事の禁止など非人間的な措置の根拠になるから。
それが国民生活を破壊する。
そして、後で人口動態統計が出ても、訂正として報じられることはない。

 この事務連絡を受け、埼玉県や鹿児島市では、新型コロナによる死者数を訂正したことが明らかになっている。
フジテレビは、「コロナ8月の死者、7月上回る 政府の対策このままでいい?」と実態に基づかない恐怖をあおり立てている。
鹿児島の記事を書いた西日本新聞の記者と編集部は、このばかばかしさを皮肉るために報じたと察する。

 筆者が「なぜ急ぐのか」と聞いたのは、次の質問に行くための手続きだった。
つまり、「これが国民を不幸にする悪影響を及ぼしているので、やめたらどうかと」とただすために。
ところが、幹事者に「他の社の質問を」と打ち切られた。

 筆者はこの質問の前に、公開質問状【問1】に関する質問をした。
例の事務連絡は、どこの誰からの指示を受けて出したか問うもの。
すでに来た回答は「厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部において必要であると判断し、発出した」としている。
会見で筆者は、諸外国で政府保健当局が同様の水増し要請しているのは偶然かとただした。

 加藤氏は「海外の動向というものは(参考として)あるが……日本国政府としての判断」と独自性を強調した。その説明の中で、「新規陽性者数・重傷者数・死亡者数に対しては、大変高い関心を国民からも寄せられていた。それに対して、実態を速やかに報告していく」と、2番目の質問で答えた方が適切と思われるせりふを発した。
全く、問答がかみ合わない。

 理由は分かっている。
前夜、広報室長補佐から電話があって、質問内容を教えてくれとせがまれた。
昼間、会見出席について問い合わせたら、運悪く彼が出たから知られた。
大臣か室長あたりに怒られたのだろう。
泣きそうな声で懇願するから、かわいそうになって、何問目が出るかだけ教えた。
質問内容も教えていれば、問答のすれ違いも起きなかっただろう。

 厚労省からの回答の不毛さは、読者諸賢がご覧になればすぐに分かると思う。
大臣質問の最初、筆者が「質問状はご覧になったか」と確認したのは、この閉塞状況を打開したかったから。
政治家である大臣の奔放な発言が出れば、役人が合わせなくてはならなくなる。

 しかし、補佐は決め打ちをしてきた。
【問2】の「虚偽の報告を求めるのか」の語句に反応し、これを打ち消すため「4、5カ月後に両方の数字が出るから大丈夫ですよ」「虚偽の報告を求めるものではありません」とレクチャーしたのだろう。
大臣は「虚偽」という言葉を6回も使った。

 もっとも、補佐の「ヤマかけ」は王道を行くものである。
問題の中心であり、普通なら、ここを徹底的に攻めるはずだから。
しかし、事務連絡が虚偽報告の要請であることは、書面で分かりきっていること。
筆者はそうしなかった。

 この回答を作っている補佐ら官僚は当然、新型コロナの茶番を分かっているはず。
無理な計上方法を考案し、医療現場の不満が日々届けられているはずだから。
本当は加藤氏も分かっていて、知らないふりをしていると思っている。
記者らはそこを考えないよう、自分の所属組織に歓迎される質問を発する。
皆、生活のためだ。

 近代社会では、地位が高くなるほど、家族や自分を守るために国民をだます仕事を課せられる。
国際カルトが少なくとも400年かけて造ったピラミッド形支配の仕組みである。
会見場の人間が皆、ロボットに見えた。

ーーー転載終了ーーー





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