豆田 麦の本。

まず一言、ええかげんにせぇよ。

さて、心がピョンピョンしてしまう元魔王様が、ピョンピョンする話だ。
い、いや、何言っているか分からないと思うのだが、(以下略)

さて、餌付けしたい子爵と、餌付けされたい元魔王様の話だ。
全体的にはふわっとした話なのだが、所々にかなり堅くて暗い物が混ざったりしている。
まあ、全体としては柔らかいのだが。

何よりも強調されているのが、主人公のアビゲイルの非常識さだろうか?
周りにいる人間に、無制限に腹筋を鍛えさせてしまうという暴虐の限りを尽くしていた。
腸捻転とかで死ななきゃいいけど。

おまけでついてきていた、巨大ぴよちゃんの逆襲は、なかなかに面白かった。
覇権争いで旦那様に先になでられる元魔王様とか、普通に見ることが出来ないのでは無いだろうか?

まあ、アビゲイルは野性の本能が残っているようで、甥の幼子とも派遣争いをしていたし、実に微笑ましいと言えば微笑ましい。
腹筋を強制的に鍛えさせられる周りはたまったものでは無いだろうが。


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