中村逸郎の本。

まず一言、中途半端になってるな。

さて、最近何かと話題のロシアに関する本だ。
ただ、ここ最近の本では無く、もう少し落ち着いた物が読みたかったので、これを買い込んでみた。

で、一言目に行き着くのだが、どうもこの本は中途半端な感覚が強い。
確たる証拠があるわけでも無いのにプーチン氏が替え玉だと主張してみたり、エリツィン大統領の頃に核戦争一歩手前まで行ったと書いてみたり。
どちらも決定的な証拠が無い状態での主張なので、陰謀論としか言い様がないだろう。

その他の書かれている事柄にしても、旅行記なのか、現状を解説する本なのか、それともロシアという国の政治や歴史を解説する本なのか分からなかった。
主軸が無いためにふらふらしている感じだろうか?

ただというか、やはりというか、凶暴さでロシアには勝てそうに無いことだけははっきりとした。
毒を盛って苦しめることが主で、殺すことはそのついでだとか、毒を盛られることが大前提で、それでも自己主張を曲げない強情さが必要だとか。
加害者も被害者も、俺からすれば凶暴すぎる。

さて、少し話がそれる。

しばらく前に世界的な投資家の本を読んだ時、朝鮮は自力では豊になれないとした。
ただ、その理由については何も書かなかった記憶がある。
実際に、あの時は何故朝鮮が自力で豊になれないのか分からなかった。
そしてこの本を読んでみて、なんとなく理解できたような気がする。
思い返せば、ロシアも自力では豊になれないような気もする。

その国、あるいはその地域が豊になるためには、社会が適切に運営されていることが必要なのでは無いだろうか?

例えば、タクシーをきちんとした金額で利用できるとか。
例えば、おつりをきちんともらえるとか。

そんな日本では当たり前のことが、当たり前に出来ることこそが、豊になるためには必要なのでは無いだろうか?
この本を読んでみて、そう感じた。

ただ、奪い奪われる国が何故豊になれないのかについてはまだよく分かっていない。
まあ、その内俺が納得する応えを見つけられるだろう。


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