幸せは案外そばにある

パラリンピックを見てると
手も足も目も耳も口も
全部そろってる自分に
なんの不満があるの
と思い知らされる。

朝、目が覚める。
天井が見える。
見えるって幸せ。
聞こえてくる鳥の声がたとえカラスだろうと
聞こえるって幸せ。
愚痴を言うとき
それを声にだせる幸せ。
作業をするために立ち上がる。
両足でスムーズに立てる幸せ。
両手で不都合なくなにかができる幸せ。

これだけそろってて
これ以上のなにかを求めるって
あんまりなんじゃないかと
テレビを見ながら思う。

彼らは生まれながらになにかがなかったり
途中でなにかを失ったり
それを補うために
すごく頑張ってきた。
存在そのものがもうすごい。

つい、もっとこうなるといいとか
そうじゃないことや
面倒なこととかに
不満をもったりしがちな自分が
ものすごく恥ずかしくなる。 
面倒でも
体が動かせてできるならやればいい。
やりたくてもできない状況の人はたくさんいるんだから。
あなたならやれるでしょ、ってことで
与えられてる状況なんだと思うと
いろいろ納得できる気がする。