2025年3月1日土曜日

Farnell Newton Quartet / Rippin’& Runnin


 いつ購入か思い返すと2020年のようで、コロナが蔓延した年であったため、これはタワレコ試聴で気に入りました。今思い返しても、世界中が死の恐怖に怯えるとんでもない年でした。音源とは関係ありませんが、当時の国立感染症研究所の2020年8月の発表を記載しておきます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから, わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となった。わが国においては, 2020年1月15日に最初の感染者が確認された後, 5月12日までに, 46都道府県において合計15,854人の感染者, 668人の死亡者が確認されている。
 これはそんな時、内勤も多く外には一切飲みに行かなかったため、中古含め音源をかなり冒険して購入してます。本アルバム Farnell Newton Quartet は、Farnell Newton(ファーネル・ニュートン)マイアミ出身のトランペッター、ジャズ ・オルガンの Brian Charette (ブライアン ・シャレット)、テナー・サックスの Brandon Wright(ブライドン・ライト)、ドラムの Rudy Royston(ルディ・ロイストン)の2管のベース無しのオルガン・ジャズ のカルテット作品。リーダーの Farnell Newton も柔らかめな音で、華やかだが俺が俺がではないプレイが良いのだが、重すぎないオルガンの Brian Charette が、このコンボの色付けにかなり重要な役割を果たしています。現代的なジャズですが革新的過ぎず、ライトな音はフュージョンまではいかないものの不思議な魅力あるサウンドです。


 それではコロナ時から開いていなかった本アルバム改めて聴きながらレビューします。 The Roots 幕開けの曲はやはり印象的な曲を持ってきてます。ライトで軽やかメンバーのノリも良い。The Five A.M. Strut ジャズなんだけどフュージョンぽいと思うんですよね。ドラムの叩き方と録音の音質が、そっちだからなような気がします。Another Day Another Jones は、ハードバップだけど、やっぱり現代的です。Holding Still これも気持ち早めの現代版ハードバップだと思うんですよね。2管のソロも良いんだけどソロより難しいことしてるんでも無いんですがオルガンのバッキングの軽さと音使いが何故か気になります。Little Bird Rose バラードです。管とオルガンのバランスが良いなあと思って聴いてたんですが、やはり芸達者はオルガンかな。Gas Station Hot Dog ファンキーなネーミング曲だと思ったら、やはり、ゆっくりとしたファンク・ジャズ。Rippin' & Runnin’ ラテン風味ちょっと入ります。Come Sunday 最後はエリントン・ナンバーでしっとりとノスタルジックに。楽しんで聴いて聴いてるとあっという間のアルバムです。
 確かコロナが落ち着いた頃に、このアルバムを行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」に持って行ってたら、ディープ系が好まれる傾向があるので、面白がっていたのは私ぐらい、マスター以下は余り興味を示さなかった気がします。しかし徐々に私の持ち込み音源で皆さんの耳も慣れてきているはず、今度持ち込んで再度皆さんの反応をみてみようと思います。再度聴けば結構、発見のあるアルバムでした🎶

trumpet : Farnell Newton
tenor sax : Brandon Wright
organ : Brian Charette
drums : Rudy Royston

Written-By – Farnell Newton (曲: 1, 4, 5, 7)

Producer – Marc Free
Recorded September 18, 2019 at Acoustic Recording, Brooklyn, NY

1. The Roots
2. The Five A.M. Strut / Ezra Weiss
3. Another Day Another Jones / Brandon Wright
4. Holding Still
5. Little Bird Rose
6. Gas Station Hot Dog / Tom Tallitsch
7. Rippin' & Runnin’
8. Come Sunday / Duke Ellington





  

0 件のコメント:

コメントを投稿