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あの『カササギ殺人事件』の続編;『ヨルガオ殺人事件(上・下)』 [Mystery]

アンソニー・ホロヴィッツさんの『カササギ殺人事件』については、このブログでも紹介してきました。



あれから3年。
満を持して、その続編が翻訳出版されました[exclamation]


ヨルガオ殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)

ヨルガオ殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2021/09/13
  • メディア: Kindle版
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『ヨルガオ殺人事件』Moonflower Murders は、『カササギ殺人事件』から2年後の2016年が舞台。
……だから、『カササギ殺人事件』が未読の方は、まずそちらから読んだ方がよいでしょう。
ギリシャのクレタ島で暮らす元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪れてくる。
彼らのホテルで8年前に起きた殺人の真相を、ある本で見つけた——そう連絡してきた直後に夫妻の娘が失踪したという。
その本とは、わたしが編集した名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズ第3作目の『愚行の代償』……。
というわけで、イギリスで起きた8年前の殺人の真相を解決するために、わたしはその事件と、そして『愚行の代償』を書いたアラン・コンウェイの足跡を探っていきます。
そこまでが、『ヨルガオ殺人事件』上巻の300ページくらい。
そして、わたしは『愚行の代償』を再読し始め、『ヨルガオ殺人事件』の読者も作中作である『愚行の代償』を読むことになります。

『愚行の代償』の舞台は1953年の村、事件は一世を風靡した女優の殺人です。
はたして、この事件の真相は[exclamation&question]
そして、ストーリーは『ヨルガオ殺人事件』下巻に続くのですが、はたしてこの『愚行の代償』を読むことで、8年前の殺人事件の真相、さらには、失踪した娘についても手がかりは得られるのでしょうか[exclamation&question]

というわけで、『ヨルガオ殺人事件』の読者は謎解きが二度も味わえるのです[わーい(嬉しい顔)]
登場人物も二倍に増えるので、上巻はなかなか読むスピードが速くならなかったのですが[ふらふら]
作中作の『愚行の代償』の犯人は、(その動機はともかく、)何となく分かると思います[手(チョキ)]
一方、「現実」の事件の方は、物語の終盤になってもなかなか解決の糸口が見えなかったのですが……。
ポイントは、
失踪した娘は『愚行の代償』を読んで、何を見つけたのか。
これが極めてシンプルなために、そのインパクトも大きく、そこからは謎解きのカタルシスを味わえます[るんるん]
『ヨルガオ殺人事件』、お薦めです(^_^)/

ヨルガオ殺人事件 下 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)

ヨルガオ殺人事件 下 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2021/09/13
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