洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

変化球⁈ be動詞を使った文章 ~I've Got Your Number by Sophie Kinsellaより~

2023年01月29日 | 英語表現

みなさん、英語の勉強は進んでいますか。

昨年こちら⇒「Number 10とは?イギリスの豆知識」でも紹介しましたが、小説 I've Got Your Numberより、今回は、be動詞を使った表現をご紹介します。

I've Got Your Numberは主人公のPoppyが彼女自身にとっても婚約者にとってもとても大事な婚約指輪を失くしてしまったその日に、携帯電話まで盗まれてなくなってしまうというところから始まる小説です。

まさに、泣きっ面に蜂、英語ではWhen it rains, it pours.(降れば必ず土砂降り⇒「悪いことは重なる」の意味です)などの表現がありますが、特に、携帯電話と言えば、現代人の生活には欠かせないもの。それが無ければ、Poppyは婚約指輪の捜索に関する連絡もできません。

しかも、Poppyは日頃、彼女の周りの人たちとのやり取りはほとんど携帯電話のメールで行っていましたので、その携帯電話まで無くなるというのは相当なダメージになります。

今回紹介する表現は、主人公Poppyが電話がいかに自分の人生にとって大事かを本文で語っているところからの引用です


My phone is my people. It's my friends. It's my family. It's my work. It's my world. It's everything. I feel like someone's wrenched my life support system away from me.


最後の部分は少し難しい単語が入っていますが、前半が面白いです。まさしく現代人の生活を表すかのようなこの文章。

be 動詞は基本的にイコールを表しますので、電話は人間ではありませんのでmy phone = my peopleなどというイコールは本来成り立つはずはありませんが、今の時代、私たちの生活にとって電話はそのくらいの存在になっていますので、確かに!という感じです。

ちなみに最後のI feel like someone's wrenched my life support system away from me.の部分は、自分にとってなくてはならない携帯電話を盗まれたことで「まるで誰かに急に生命維持装置を外されたような気持になった」というようなことを言っています。

※I feel like ~ =~のように感じた

※wrench = to pull or twist sth(=something)/sb(=somebody)/yourself suddenly and violently
※life support system = a piece of equipment that keeps sb alive when they are extremely ill/sick and cannot breathe without help (オックスフォード現代英英辞典)

 

今回紹介した文章はbe 動詞を使った変化球的な表現でしたが、先ほど言及した通り、be 動詞の基本は「イコール」のイメージです。そのため、ある人や物についてbe動詞を使って話す時は、be動詞を挟む前(主語)と後ろ(名詞)の数を合わせることもお忘れなく

例:He is a good singer.    / They are good singers

       I am a student. / Her sister is a student. / Her sisters are students. 

 

「風邪」は英語で”a cold”ですが、「私は風邪です」という時に、I am a cold.と言うと、

I = a cold (風邪(のウイルス)そのもの)と言っていることになりますので、この場合は「風邪を引いている」つまり「風邪を持っている」のhaveを使って、I have a cold.と表します。

a coldのa をつけ忘れて、I am cold.と言った場合は、cold が形容詞「寒い」の意味で伝わって、「私は寒いです」と言っていることになります。(形容詞は"主語の状態"を表しますので、文法的には正解ですので、「寒い」と伝えたい時には大正解の文章です)

 

be動詞を使って「~にいる/ある」という時は、主語=場所は成り立ちませんので、適切な前置詞をbe動詞の後ろに入れて表現します。

例:それはカバンの中にあるという時は、It is in my bag.   

※It is my bag. と言うと、「それは私のカバンです」と言っていることになります。 

ちょっと意識するだけで大きな差が出ます。

 

今回ご紹介した表現はこちらの小説に登場します。

 

こちら、教室のブログにも掲載した写真ですが、マサチューセッツ・スプリングフィールドのとある手作り雑貨のお店に行った時にかわいいと思って購入した雑貨です。Flowerpotの部分が小物入れになっています 

 

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