このラーメン屋はすごい!!(味はもちろんのこと経営の視点で)
少し前に電車で数駅先にあるラーメン店へいきました。
1年くらい前にオープンしたとのことですが、初めての来店
12時少し前に到着したらすでに列ができていました。
6番目にポジショニング。
自分たちの後にも列がまだまだ増えていました。
座席はカウンター7席。
お店は、客席7席の向かいに厨房、バックヤードの奥に作業場(見えないのでおそらく)がある造り。
30分ほど待って、食券購入。
45分ほど待って、着席。
その間の店員さんの誘導やら前のお客さんのどんぶりの片づけの作業も素早く無駄がない。
そして、なによりラーメンが、大変大変すばらしかった。
ラーメンと名物の鶏料理の小鉢がついて1300円也
チャーシューが4種類の4枚(うち一枚はあぶり処理)。
海苔もあぶってあり、そのまま食べても、スープに漬してでも、どちらでもよい香りがして楽しめました。
鳥出汁ベースのスープと麵の相性も抜群。
それと、名物の鶏料理は冷製で、ラーメンの熱さとの冷製の冷たさコントラストがまたGOOD
ラーメンの感想のみだと、ラーメン評論家のブログになってしまうので、ラーメン屋を経営目線でみると、、、、。
メインメニュー単価が1300円と少し高めの設定が素晴らしい。
ラーメンだけだと割高に感じてしまうけれども名物鶏料理の満足感があり、結果、お得感を感じさせる。
受注形式のラーメン+あらかじめ仕込める鶏料理の小鉢のコラボ。
ラーメンを仕込む経営者とフロアーの従業員の息もぴったり。
バックヤードの店員さんも、(テイクアウト用メニュー?の)電話対応や混雑具合によりフロアーやお客さん誘導のサポートもこなすマルチプレーヤー。
圧巻は店主のラーメンを作り上げるオペレーション。
一人で作業するのが精いっぱいの極小の厨房で、熟練の動きで一切無駄がない。
具材をあぶったり(バーナー使用)、どんぶりを温めたり、スープの仕込み(秤使用)、麵をゆでたり(キッチンタイマーを使用)と足を極力動かさず、身体の向きの入れ替えで、作業待ち時間を一切なくし、すべての作業を最短でこなしていました
ラーメンが出てくる前まで、ライブを見ているようで、洗練された動きにもう感動
オペレーションエクセレンス!!
鳥メニューのボリュームがあり、回転率がラーメン屋の中では悪そうだけど、それを補うための厨房の極小の動き。
受注と計画生産の線引きも見事です。
(なお、余計なお世話で、勝手な経営状態の妄想試算ですが)
平均客単価が1000円として、45分で7席一回転とすると、売上9333円/時間
営業時間が11時間、20日営業として、月商205万円 也。
人件費:アルバイト時給1000円で11時間/日として、3名で月額66万円
家賃(根拠なしなので想像です):15万円
材料費:原価率30%として61.5万円
(店舗としての純利益:62.5万円/月)
純利益:32.5万円/月
(自分の給与を30万/月としたとしても、32.5万円の利益)
全体割引率を14%と仮定。
居抜きみたいなので、開店資金を1400万円で7年で償却とした場合、給料(30万円)を除いた純利益が9万円(店舗としての純利益39万円)まで落ち込んでも、10年経営する想定ならば、事業としてはプラスとなりました。
経営の話をさることならば、素晴らしいラーメンだったので、ぜひ今後も応援したいと思います!!!
ちょくちょくラーメンを食べにいかせていただきますね。
(試算は本当に勝手な妄想です。悪しからずご了承ください)