2023.04.28 Friday

世界史を変えたスパイたち 池上彰

「世界史を変えたスパイたち」というのは見事なタイトルで、近現代世界史のさまざまな事件の裏でスパイがどのように暗躍したかを分かりやすく解説している。

まずはウクライナとロシアとの戦争について、その裏でスパイがどのような任務を担っているかについて紹介されており、それと併せて諜報活動の基本や各国の諜報機関の紹介、特にロシアについては詳しく解説している。

ロシアの情報に関しては、佐藤優氏からも情報を得ているように思われる。

第2章では、冷戦下におけるアメリカCIAの非人道的な所業の数々、社会主義に対抗するために暗殺も辞さない政権転覆活動には、正直まともな国とは思えない。

第3章ではヴェトナム戦争から始まり、イランアメリカ大使館人質事件やソ連のアフガニスタン侵攻といった現在の中東地域の混乱を引き起こす原因となったと思われる事件について紹介されている。

第4章では冷戦後のスパイ活動についてと、この時代はスパイ活動を取り上げるに際して欠かすことのできないサイバーセキュリティについて紹介されている。

最後の5章ではアジアのインテリジェンスについて少し触れている。



キューバ危機、ヴェトナム戦争など高校の授業では詳しく学べない近現代史の大きな出来事も分かりやすく解説しているので、世界史で大学受験を考えている高校生はゴールデンウィークや夏休みにでも読んでみると良さそう。

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