私は中学三年生の時、壮絶ないじめを経験したので、いじめられることがどれほど辛いことかはよく知っています。
いじめられている時は、何となく、自分はいじめられていると気付いてはいます。
でも、プライドもありますし、周りに心配もかけたくないので、それを認めたくありません。
なので、辛くても我慢し、耐え忍びます。
誰にも気付かれないように。
自分がいじめられてるのを、周りに気付かれないようにつとめるわけです。
そんなわけで、黙っています。
誰にも助けを求めません。
自然に、事が終わって欲しいとだけ望んでいます。
これは、何も学校だけに限りません。
塾でもあるかもしれませんし、家庭でもあるかもしれません。
大人になってからであれば、職場、家庭内、親戚同士、地域、社会、あるいは取引先、お客様、ご近所さん、サークルや宗教、様々なところで、いじめはあるかもしれません。
決まって、その事実は、その人の胸の内に秘められているわけです。
何より、認めたくありません。
自分がいじめられていると気付いた瞬間から、物凄く辛くなるからです。
なので、いじめで辛いと思っているのであれば、それはもう、自分で認めているか（自分はいじめられていると）、認めざるを得ないほど追い詰められているということです。
はたして、いじめという事象には、どんな意味が込められているのでしょうか。
実は、ただ、偶然にもそうなっていたわけではなく、信じられないほどの深い意味は込められているものです。
それは、ここで言葉として表現するには、あまりにも時間が足りないほどです。
起こる事に意味のないことはないのです。
そして、その戦いは、己との戦いでもあります。
弱い自分との戦いです。
（人は、自分は弱くても良いんだと認めることができた時から、なぜか、逆に強くなれます）
その苦難を乗り越えた暁には、必ず良い事が待っています。
解放される時は来ます。
その苦難を乗り越える鍵は、己の心の中にあります。
必ず、あります。
外側の世界にはありません。
己の心の中、内側にこそ、答えはあります。
ただ、一つだけ、「この戦い、この苦難、このいじめは、必ず終わる時は来る。私は、必ずこの苦難を乗り越え、解放される時が来る。救われる時は来る」と信じましょう。
その、一つだけの希望は、揺るぎない信念として、心の奥にしまっておきましょう。
「いつか必ず……」ではなく、「近いうちに……」と付け加えるのをお忘れなく……。
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