2015年12月14日月曜日

うさぎと亀と昭和のかほり



昨日は線だけ。
今日は線なし。

童話の雰囲気をだしてみました、物書き屋でございます。

おはようございます。

さて。
世界中が知ってる『うさぎと亀』。

もしもし カメよ カメさんよ
せかいのうちで おまえほど
あゆみの のろい ものはない
どうして そんなに のろいのか

なんと おっしゃる うさぎさん
そんなら おまえと かけくらべ
むこうの おやまの ふもとまで
どちらが さきに かけつくか


ウサギさんのチョットした挑発に乗っかっちゃった負けずっ嫌いの亀さんですが、もし、この亀さんが理系だったとしたら。

「知らんがな」の一言で秒殺でしょう。
もしくは扉絵のように、競争種目に「泳ぎ」を追加していたかもしれません。
そしてきっと、こんなおバカな質問をしたウサギさんを生徒にして、生物の授業を始めていそうな気が……。

そもそも、一体なんの目的があって競争をするのかが謎。
プライドの問題なんでしょうか。

言いたい奴には言わせておけばいいのに、いちいち挑発に乗る亀さんには、昭和の香りを感じてしまいました。


どんなに かめが いそいでも
どうせ ばんまで かかるだろう
ここらで ちょっと ひとねむり
グーグーグーグー グーグーグー

これは ねすぎた しくじった
ピョンピョンピョンピョン
ピョンピョンピョン
あんまり おそい うさぎさん
さっきの じまんは どうしたの


居眠りを始めるウサギさんの気持ち、よーーく分かります。
亀さんは、寝てるウサギさんをチラ見して、ニヤッとしながら静かに素通りしていったんでしょう。

駅のベンチで酔って寝ているオッちゃんを横目にしながら、終電にササっと乗り込むサラリーマンみたいな感じでしょうかねえ。
過信(自信過剰)して思い上がり油断をすると物事を逃してしまう。また、能力が弱く、歩みが遅くとも、脇道にそれず、着実に真っ直ぐ進むことで、最終的に大きな成果を得ることができる。

「いや~、酔ってないって!大丈夫!だーーいじょおーぶ!!」と、声を張って言っている人ほど、絶対に大丈夫じゃないアレですね。

大事な教訓を知ることが出来る「ウサギと亀」。
この物語には、どうやら2通りの続編があるようです。

ひとつは出版されている「負けウサギ」という物語。
もうひとつは、悲しい結末を迎えてしまう亀さんの物語。

両方とも読んではみましたが、負けウサギの方はともかく、亀さんの方はチョット……うーんと唸ってしまうような内容でした。

興味がある方は「うさぎと亀 続編」でLet's Google it!

イロハ


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