最近、業界の先輩方とお話していて、沢山の気づきを頂いている。
今日のお話は、この人材育成の仕事とは自分にとってどんな仕事なのか?
これを再認識する機会を頂いた、そんなお話。
起業当初、異業種の社長が集まる交流会に参加した時のこと。不動産かIT系だったか忘れたが、ある社長に言われた言葉がある。
「教育業界は、労働集約的じゃないですか。
時間 ✕ 単価
だから、ビジネスとしては、大きく発展しづらいですよね。しかも、僕らからみると、頭良い人が競い合っていて、しかも狭いマーケットだから大変そう。」
その時、聞いた時は、なんだか、少しムッとしたことだけは覚えている。一方的なことを言うな~とか、そりゃそういう面もあるけど余計なお世話だ、と感じたのも覚えている。しかし、自分は、自分なりの反論というか、持論を展開できずに、口を濁してしまった。その場をどうやって終えたのか、よく覚えていない。しかし、強烈な印象を持って、このシーンを覚えている。
言われた内容だけじゃない。
持論を明確に語れなかった自分
そんな、悔しさ、情けなさ、その印象が強烈に残っていた。
最近、この話を、とある先輩コンサルタントとお話していて出てきた。
その方が、こう仰ってくれた。
「僕らの仕事ってさ、こっちは毎日の仕事かもしれないけど、向こうにとっては一瞬のこと。一瞬だけど、受講生にとっては一生に関わる可能性がある仕事なんだよね。この前も、ある受講生が、会社を退職されるとかで、お手紙を頂いたんだよ。あの時の講義で目が覚めました、あの言葉はずっと残っていました。いや、ありがとうだよね。こっちも嬉しかったし、改めて身が引き締まったよ」
そうだ
僕らの仕事は、人生を変えうる可能性がある仕事だ
その話を聞いて僕も思い出した
とあるメーカーさんの精鋭営業部隊を創るプロジェクト。1年間、一緒に伴走して、インプットと実践を繰り返していく。1期生、2期生、と毎年多くの受講生と、出会い、成長を見届けて、卒業していく。僕は、講師ではないが、事務局と講師の間をつなぎ、受講生のフォローをする立場だった。(多くが一緒にお酒を呑み、語っていただけかもしれないが・・・)
その時の卒業生とは、たまに今でも数人は話をする。
「原さん、あの時面白かったね、まるでダメだった僕たちを○○先生がしっかり導いてくれてさ、原さんはいつも一緒にいてくれた。お陰で、僕は、所長になれました!しかも、競合メーカーが強い苦戦するエリアの所長です。この激戦区でもなんとかやっていますよ。しかし、あの頃、よく僕らを見捨てなかったですね~、笑」
そんなメッセージを頂いたりする。有り難い。
そうか、僕らの仕事は、建設物のように形には残らないけど、記憶に残る仕事なんだ。
昔、異業種交流会で、言われた時に、持論を展開できなかったのは、人材育成という仕事に対する僕の自覚、覚悟が足りなかったんだ、そう思い返したのです。そう思えば、あの時であった不動産だかIT系の社長には、よい機会を頂いたな、と。
昔思ったことがある。
国を滅ぼすには、武器はいらない。
教育を崩壊させるだけ
(どこかの偉人が語ったような言葉だったと思っているか、ググったが出てこない)
今、コロナで教育の仕事も、大激変の中にある。
来年度は、企業業績の悪化から、教育予算の削減などもチラホラ聴こえてくる。
そんな中でも
僕は、人材育成の仕事を誇りを持って行っていく
先人・師匠の教えと、共に切磋琢磨する仲間とともに
#組織発酵学
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Brew株式会社 代表取締役
原 佳弘