講師は安全地帯にいる受講生をいざなう役割が | 「選ばれる講師」~企業・研修会社に選ばれる講師/Brew(株)

「選ばれる講師」~企業・研修会社に選ばれる講師/Brew(株)

人材育成業界、研修・セミナー、自署である「研修講師が企業・研修会社から選ばれる力」に関するお話。研修業界18年。1000人以上の講師に会い、自社でも350名の登録講師がいる。好きなワードは「なんかおかしくない?はイノベーションの種」

さて、2021年ももう残すところ2日
今年の振り返りを、いくつかの角度からしてみたいと思います。

 

 

私の仕事は、企業研修や人材育成コンサルティングの「営業」の仕事と、もう1つ自分自身が自ら講師登壇する、ファシリテーターとして入る「伝達者」としての仕事があります。この2つの面では、2021年は前進させることができたのではないか、と個人的には思っています。

 

しかし、私のもう1つの役割、仕事として、会社の「経営」があります。この面では、何も進歩しなかった、というより挑戦してこなかった、そんな強烈な印象、課題感が強く残りましたた。「組織発酵学®」や「きざし」というサービスを開発し、世の中に発信し始めたことは1つ前進なのですが、言うなればそれは「経営」としての役割というより、前述の「営業」や「伝達者」としての役割、仕事と捉えています。もっと、世の中や誰かのためになるような「経営者」としての実践ができたかどうか、という点で安全地帯にいたな~という印象なのです。

 

 

特に、前回のブログでもお話した「労務」「採用」については、ここ数年避けてきた、逃げ回っていたテーマです。特に、繁忙期を過ぎた12月後半からこのテーマについての、己の無力さ、もっと言うと、意気地なしの自分と向き合う時間が多かったのです。

 

今まで、当社は、本当に少人数でやってきました。それも私がご縁があった人で、当社に付いてきてくれそうな方に声をかける、縁故採用だけでやってきました。もちろん、一緒にやってきた仲間はそれぞれ役割を果たしてくれていますが、経営者として、この会社の目指すことを達成するために、この領域を避けては通れない、そこから逃げているな、と。

 


つまり 自分が、コンフォートゾーン(安全地帯)を抜け出ていない

ということを強烈にこの12月後半で痛感したのです。

 

 

私は、前職でも10年間コンサルタントとして仕事をしてきたので、採用に関わったこともないですし、部下を丁寧に育成したことが有りません。コンサルティングはチームアサインなので、まあまあ優秀な社員や部下とチームで仕事をしているだけだったからです。また、今の会社でもアルバイト採用や1場面目の社員採用で失敗した経験があり、採用にはネガティブな印象しかなかったのです。(もちろん、優秀で当社に大貢献してくれたインターン生や、アルバイトさんもいました)

 

この時の悪い印象、もっとストレートに言うと、怖い経験が自分にブレーキをかけていました。つまりその領域に手を出さない=安全地帯にいたのですね。

 

また、別の見方をすると、自分が選んで採用した方だけなので、自分を超える存在の方と出会えていなかったり、自分とは異なる価値観が会社に入ってきていない、そんな危機感も感じたのです。

 

 

これに気づいて、とっても恥ずかしい気持ちになりました。なぜなら、登壇している時に、受講生に対して言っている、やっている「今の安全地帯を少し出てみようよ~」ということを、推奨している自分がやってなかったのですから。

 

研修などでは、「このままでもいいんじゃないの、、、」とも思っている受講生がいれば、そのコンフォートゾーンを抜けてみようよ、大丈夫、あなたらなきっとできる、と基脚気をつくる、背中を押すことが講師には求められますからね。

 

 

話を自分に戻すと、今回この視点に気づけたことは、いよいよこの逃げ回っていたゾーンに挑戦する時期、タイミングが(遅ればせながら)来たんだなぁ、ということでした。神様が、オマエはようやく、このテーマに挑戦する時が来たんだよ、そう言ってくれているような気がしたのです。

 

そう決まったら、まず行動したくなりました。

採用エージェントを呼んで話を聞いたり、Wantedlyの担当者に無理言って長時間教えて頂いたり、経営者先輩に相談したり。動きが遅いといえば遅いのですが、慎重かつスピード感を大事に動いています。自分が失敗するのは仕方ない、だけど採用される側にとっては大問題なので慎重に。そんな気持ちです。

 

 

そこで、2021年の最後に皆様へもお尋ねです。

自分にも問いかけた大事な「問い」です。

 

あなたは今、安全地帯にいますか?

 

僕は、ここ数年仕事はしているつもりでも、安全地帯にいました。

 

 

光あれば影がある、陰極まれば陽となす、終わりあれば始まりある

挑戦して、失敗して、苦しみながらも少しずつ挑戦し

だけど、自分を責めない、誰かのせいにもしない

自分のためより、誰かのため、この世のため

いくつかのとっかかり=「きざし」があるはずです

 


安全地帯に居ると、次の挑戦へのメッセージが、日々の中に実は隠れているはず。
心のアンテナで、その時が来たら、キャッチできるはずです。


是非、私とともに、皆様も来年、挑戦してみませんか?




2021年12月30日

Brew株式会社

代表取締役

原 佳弘

 

 

#組織発酵学
#Brew

#変えるより変わる組織