創業10周年を迎えるにあたって振り返り~その1 (1年目~3年目) | 「選ばれる講師」~企業・研修会社に選ばれる講師/Brew(株)

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人材育成業界、研修・セミナー、自署である「研修講師が企業・研修会社から選ばれる力」に関するお話。研修業界18年。1000人以上の講師に会い、自社でも350名の登録講師がいる。好きなワードは「なんかおかしくない?はイノベーションの種」

お陰様でこのブログを書き始めて、10年が経ちました。

サラリーマン時代に、会社を辞めるまでの100日をカウントダウンしていって
意識を高めていこう! そう思って始めたこのブログ。

創業してからは、研修講師や業界の方向けの内容を書いて参りました。

 

そして、当社は5月に創業10年を迎えます。

そこで、これまでお世話になった方へ御礼とともにこの10年を振り返りたいと思います。

 

 創業1年目

 

2014年3月末に会社を退職し、5月に法人を設立しました。

前職と同じような仕事を選択したので「1年間は前職とぶつかる同じ仕事をしない」

という競業避止をすることになっていました。
まあ、1年ぐらい1人は食べていけるだろう、他の仕事を作ればいいか…

今思うと、結構安易に考えていたかと思います。

 

そこで行った仕事は、BtoT=フリーの講師向けのビジネスでした。

研修講師、セミナー講師向けのサービスを取っていこうとしました。

(今までの仕事を俯瞰して、お役立てるのは誰か?という判断でした)


(当時のセミナーバナー ワタシの写真 若いけど、クセが強い、、、)

 

また、シェアオフィスさんのマーケティング支援や

社労士事務所さんのマーケティングコンサルティングなどの仕事を

ご縁からさせていただいていました。

(この仕事があったからタスカッタ!)

 

ただし!
想像していましたが年商1,000万円にも程遠く、恥ずかしい数字での着地でした。

当時の税理士さんからは「これでは法人とは言えないですよね、、、」

とやんわり言われたことを覚えています。

 

 創業2年目

 

2年目は、フルパワー全開です!

法人営業をしまくりました。特に大手エージェントさんや大手企業でご縁があるところに

精力的に接点を作り、機会があれば提案書書いて!それこそ寝食を忘れてやっていました。

お陰様で、2年目には売上が倍以上になり、なんとか安心したものです。

 

そして2年目は忘れもしない有り難い事として、人生初の「出版」がありました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4495531816/?coliid=INS6PRVNU4Z5P&colid=1E6HGVJ37F9DK&psc=1&ref_=lv_ov_lig_dp_it

”研修・セミナー講師が企業・研修会社から「選ばれる力」(同文館)”

サラリーマンを辞める直前の2月に出版企画が通り、1年目に執筆していました。

もともとは、類書で商工会議所で講師にになる~という本があり、周囲を見てもこれから講師が増えるのでは?という読みからでした。

 

その本が、2年目の夏に発売となりました。とっても嬉しかったのを覚えています。

書店営業をしたり、セミナー登壇して売ったり、生まれて初めて広告出稿したりしました。

そのお陰で、弊社への登録講師が増えました。
弊社への信頼度も恐らく高まったのではないか、そう思っています。そのお陰で法人営業もシナジーが効いていきました。ただ、色々な事件があり、また力なく増刷できず、「出版」というものに大きな苦手意識を持ってしまい、今に至ります。

 

 

 創業3年目

 

3年目は、実は売上は微増に留まるという燦たる結果に、とても焦ったことを覚えています。

 

出版のお陰で、講師からの相談が急増しました。個別にミニコンサルから本格的な育成コンサル(講師の軸を発見していくもの)まで、幅広く1人1人カスタマイズでお手伝いしていました。

 

その他、地方創生の仕事に手を出したり、また仕事の延長線で書いた「ビールの売り子」記事を東洋経済オンラインさんに取り上げて頂き、爆発的PVを取ったことから、連載化して執筆したり(そのために売り子さんに取材を10人とかしてました)、あげくには雑誌やテレビでも取り上げて頂きました。それはそれで、嬉しかったですし、人と違う事をやっていて楽しかったのです。

 

 

 

しかし、このように、頼まれて面白そうだ!とアレコレ手を出してしまう「好奇心旺盛なワタシ」が出てしまい、本業の営業密度が下がってしまったのです、、、


 

また、初めてアルバイトを雇い、セミナーの受付や研修の準備業務などをお願いしていたのですが、急に来なくなったり、急に仕事を怠けたりと、上手くいきませんでした。これも、今考えると、何も仕事も整理されていないし、会社の方針や方向性も明示できておらず、かつ仕事の種類もてんでバラバラだったこともあり、これでは定着しないよな、と思うような状態でした。

 

この時の残念な記憶が、私にはトラウマとなり「やっぱり採用って僕には向かないや」と1人で法人を続ける方向に、縛られてしまう原因になってしまったのです。

 

 

 3年目までをまとめると

創業から3年は、孤軍奮闘でよくやっていたと思います。

本当に、あまり寝ないでやっていたことを覚えています。

それもそのはずですね、仕事もアレコレ手を出し、今のようにオンラインもないので、すべての営業活動から打ち合わせまで、出かけていって面談し、講師育成も個別に1人ずつやっていました。社内の体制も未整備ですし、税務や総務などもグチャグチャのまま、1人でよくやっていた、と思います。

 

そして組織として、売上も2年目からは順調に増えていったこと、これ自体は3年目までは良かった事だったと言えるでしょう。それもこれも、当時協力してくださった講師たち、そしてお客様に恵まれたこと、これに尽きるでしょう。

 

ただし、会社がどこに向かうのか、何を中心としてやっていくのか
この軸やビジョンの不明朗さが、決定的に欠けていたな、と感じます。

とにかく営業!面談!ご縁!と猛烈にやっているのは「僕らしいな」と思うのですが、もっと俯瞰したり、立ち止まって視野を広げたり、あるいは絞る、止めることも必要だったのではないか、そう思うのであります。

 

 

※振り返り~その2 につづきます

 

Brew株式会社
代表取締役

原 佳弘