創業10年をまもなく迎えるにあたり、過去を9年間を振り返る企画。
今回は、4年目~6年目について振り返ってみたいと思います。
4年目
1~3年目は爆走してきたけど、3年目にアレコレ手を出して伸び悩んだ。
そして、アルバイトなど採用に苦手意識を持ってしまった、
そんな3年間でした。
4年目は、さらにその混迷や迷走がさらに深まってしまったのです。
法人向けに研修や人材育成の支援をする、というアクションは取りつつも、なかなか新規取引が開拓できないままでした。講師にお願いして、無料紹介セミナーをやって、リストを作って、アポイントを取る、と基本の基本のアプローチを継続していましたが、なかなか獲得できない、そんなジレンマに陥っていました。
一方で、大手エージェントからの業務は順調に拡大していきました。この仕事は、当社の固定費を賄い、かつ新規で仕事をしていくための投資にもなり、かつ信用力向上などの面でも非常に有り難かったものです。しかし、ここに甘えてしまったとも、言えるでしょう。
新規がうまくいかない、しかし切羽詰まった状況ではない、ということで何をしたか、というと、人があまりやらないことをしたい!と全く違う方向へ走り出していました。宇宙のビジネスとか、著名人と組んでの人材育成とか、香港のセミナー会社と提携とか、顧問業とか、、、。誰かのお役には立っていて、お金も入るのですが「軸がない!」「次に繋がるシナジーがない!」こんな状態でした。
5年目
5年目、ついに当社初の対前年比売上微減、つまり売上ダウン、という衝撃の結果を生んでしまいました。創業以来の大手クライアントの喪失、その他担当者の異動などによって関係性が維持できなかった、そういった事が原因でしたが、そもそもは、新規の拡大ができていない、ここに尽きました。
そして、当社初の社員採用を行いました。業界や法人営業の未経験者であったこともあり、徹底的に伴走しました。案件を獲得して、受注する、という喜びを味わって欲しくて、手取り足取り伴走しました。また、本人の希望もあり、講師業もやってみたい!ということで、営業+講師の「二刀流」育成にも挑戦していきました。
営業力がアップした!と油断していたのでしょうか、結果の数字があがってこない、逆に落ち込んでいる、そんな危機感にようやく自分が何をしたくて起業したのか?ここを改めて問い直しました。
その結果、「研修をやりっぱなしにしない!」というコンセプトにたどり着きました。パートナーのN社N社長のおかげです。企業にも、講師にも、このコンセプトで打ち出していったのです。HR業界の展示会でも、この時に「研修はイベントじゃねー、アンケート取って満足してんじゃねーよ」と吠えていたのが、この頃です。
6年目
神様は見ているのでしょうか。コンセプトを絞って、そして遠慮していたストレートな声をお客様に伝えたところ、共感してくださるお客様がポツポツと現れ出しました。また、スタッフが撒いた種も少しずつ花開き、かつ私の負担も減ったことで、より大事なことにフォーカスできるようになっていったのです。
結果、取引先が急増し、売上も見事に増加傾向に転じました。昨対で2倍になろうか、という勢いでした。「このままやろう!」「また採用に挑戦しよう!」そう思っていた矢先に、あの「コロナ」が2月にやってくるのです。中止、延期の連絡が続きました。売上2倍になろうか、という想定もコロナでそこには到達できず、という着地になりました。
コロナがやってくる直前にベトナムホーチミンに行きました。海外の人材育成市場の視察、模索でした。現地では日本人の宿泊やタクシー拒否も出始めており、帰国する前日に「ホテルマジェスティックサイゴン」の屋上のBARで「これから大変なことになる・・・」とつぶやいたのを、よーーく覚えています。
4~6年目をまとめると
はい、もうこの頃は完全に逃げていました。
新規営業はするものの、軸がないから、自信がないから、売れない
諦めて他の仕事に逃げる、そこでまあまあ褒められて 目を背けたままになる
もう1つ今だから言うと、自分が講師登壇することからも逃げていました。
よく聞かれたのです「原さんは講師しないの?」
僕はこう答えていました「いや~僕より優秀な講師が沢山いるので」
これは、僕が前職でハイクラス講師を沢山見てきたから、遠慮、敬遠していたのですが、完全な逃げでした。恐らく、その時のお客様は「原さんが講師やったら良さそうなのに?」という意味で聞いてくださっていたのに、僕はトンチンカンな、期待外れな返事をしていたのです。
とまあ、僕にとっては暗黒の3~5年目から、最後6年目にようやくエンジンに火が着いた状態です。ただ、この後コロナがやってきます。次回の7~9年目に、コロナ中にどう奮闘していったか、ここが本当に勝負だった、と感じる最終章。是非お楽しみに
※振り返り~その3へ続きます
Brew株式会社