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『・・・そのときは苦しみや悲しみに包まれるだけのときもあろう。しかし、それによって大人になってゆく人は、そこに深い自己肯定感が生じてくることを感じるであろう』
[出典:河合隼雄著 「大人になることのむずかしさ」P189 岩波書店刊]
今回は、嘆きの仕事の前置きについて書きたいと思います。
いまから三年ほど前、アダルトチルドレンからの回復を始めたときです。
「嘆きの仕事」
私もこちらのプロセスを辿りました。
えっとですね、もしかしますと耳慣れない言葉、かもしれないです。
その、原語は英語でして、「グリーフワーク」というそうです。
グリーフ(grief)は、深い悲しみ、悲痛、悲嘆とあります。
ワーク(work)は、仕事、作業のほか、任務、努めなど。
心理学用語としては、次のように意味づけられています。
なにかとても悲しい出来事に直面したときに、です。
悲嘆に暮れる人がたどる心のプロセス
悲しみから精神的に立ち直っていく道程
深い悲しみと共に生きるために行う精神的な仕事
癒しの作業
きちんと嘆いて立ちあがる、でしょうか。
あの、アダルトチルドレン用語としても、大切なプロセスのひとつとされています。
斎藤先生の著書にある記述を、私もそのままなぞりました。
その体験から、意味づけの言葉を少しだけ、アレンジさせて頂ければと思います。
ずっと昔、とても悲しい出来事に直面したことを蘇らせて、です(泣笑)。
悲嘆にくれたままの子どもの自分が成長してゆく心のプロセス
蓋をしてきた悲しみと向き合い精神的に立ち直っていく道程
凍りついた深い悲しみと共に生き直すために行う精神的な作業
自分のなかの小さな自分を癒す作業
うーむ、言い回しなど、随所に斎藤先生や河合さんの影響が見られます(苦笑)。
さらに、AC、アダルトチルドレン全開の頃の私は、毎日のように怒っていました。
まさにキレッキレ、です。そうしますと、
きちんと思い出し、とことん怒り、心ゆくまで嘆いて生まれ変わる、でしょうか(苦笑)。
振り返ってみましても、まだ思い出とは言いがたい記憶、です。
自らのおかしさに気づいたこの身が、
本を頼りにひとり向き合った、「嘆きの仕事」
それは、胸を咬みつけるような
追憶と、憤怒と
悲嘆と、そして再生、でした。
私の場合、のお話です。
「アダルトチルドレンは希望の言葉」
それでいいんです。大丈夫です。大丈夫じゃなくてもいいです。
「ぼくは治そうとなんかせず、ただ偶然を待っている」(河合隼雄さん)
「人格は変わる。それは世界の認知の仕方による」(齋藤学さん)