続けて農地の基盤整備として、桑の木の枝を伐採した。
この周辺は養蚕が盛んだった地域で、その名残として桑の木があちこちに残っていて、境木として活用されているところもある。借りた畑にもそうした桑の木が残っている。境木だから、3反弱の畑に5本くらいしかないし、それなりに手入れされていたようで、あまり大きくはなっていないから、枝の伐採は難しくはない。
ただ、桑の木は放っておくと、蚕の餌になる桑のイメージからかけ離れた大きさまで成長するから、年に1度は必ず枝を落とさないと危ない。
切り落とした枝は、大した数ではないけれど、炭焼きに使えるのではないかと思い、桑の木を材料にした木炭についてざっと調べてみたところ、『百姓弥之助の話』に桑の木を炭に焼くと良質のものが取れる、といったような記述があるのを見つけた。これはちょっといいヒントを得た気がする。