12月29日【飯山陽(あかり)氏は被害者】飯山陽氏「文藝春秋PLUS」に出演  | 高澤 一成 「真の哲学者とは」

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12月29日【飯山陽(あかり)氏は被害者】飯山陽氏「文藝春秋PLUS 公式チャンネル」に出演 

 

(YouTube「【飯山陽が告白「私は日本保守党に騙されていた」】彼らに権力を持たせるべきではない|YouTube告発を続けるのは「支援者に罪悪感があるから」|百田氏は「政党を使って稼いでいる」」
/ 文藝春秋PLUS 公式チャンネル   ttps://www.youtube.com/watch?v=1GV19LFXVBo )

 

 

 「飯山あかりバッシング」の真実

 

 日本保守党を立ち上げ、名実ともに石原慎太郎や安倍晋三に続く「日本の保守の担い手」として期待されていた百田尚樹氏が今、かつて親中・新自由主義的なスタンスが批判された橋下徹氏と同じくらい、多くの保守層から叩かれている。

 「多く」というと語弊があるが、少なくとも決して少なくない飯山陽(あかり)氏の支持層と、一連の百田・有本氏の問題を客観的に見ている、長谷川幸洋氏を始めとする保守層の両方から。

 

 そして、その原因は「30歳以上の女性は子宮摘出」発言や「革命起こせ」発言などの軽口な失言だけでは全くない。

 先に結論を言えば、つばさの党の日本保守党に対する選挙妨害が事の発端であり、さらにはその背景にNHK党の立花孝志氏とつばさの党との内紛があるが、百田尚樹氏がテレビ局の放送作家であるため、立花氏の裏の顔を全く何も知らずに面白がって立花氏と交流してきており、その一事が政治家としては完全に致命的だった。

 

 立花氏は今年3月に幹事長兼つばさの党党首の黒川敦彦氏に一方的に因縁をつけて、国政政党のNHK党からイジメに近い状態で糾弾して追放したばかりだったが、無論、保守党の騒動については、立花氏だけが原因という話では全くない。

 ただ、百田氏の独善的で妄信的な「立花礼賛」一辺倒が一つの大きな火種であった。

 

 テレビマンの百田氏は、立花氏のことをAV監督の村西とおるさんと同様に見ていたのかもしれないが、村西さんは国を憂える人格者で、実業家としても大成しており、両者をよく知る私から見れば完全に「似て非なるもの」だ。

 

 百田氏は15区補選の直前に、自身の人気のある「ニコニコ」に立花氏だけを呼んで、立花氏の話だけを鵜呑みにし、つばさの党の党首で、当時立花氏から陥れられて悲惨な境遇にあった黒川氏を挑発するような発言を繰り返した。

 そしてそこには立花氏の明確な嘘も含まれていた。

 

 立花氏は、「ニコニコ」内で「(3月25日に)逮捕された人物は事件屋であり、つばさの党側の人間」と発言したが、実際、逮捕された斉藤忠行受刑者は、①過去にNHK党から参院選で立候補しており、②事件屋ではなく、③つばさの党と全く接点がなかった。

 しかし、百田氏は立花氏の発言を盲信して便乗し、選挙直前に黒川氏の名前を出して、つばさの党を誹謗中傷するような発信を行った。

 

 そしてそれを見ていたつばさの党の若い候補者である根本良輔くんが「保守党集中攻撃」と言って、今回の一連の選挙妨害を引き起こしたのである。

 大作家で大物インフルエンサーの百田氏による浅はかな事実誤認と、それによる誤った発信、そして侮辱的な挑発。

 これがつばさの党の暴挙の動機の最たるものだった。

 

 そして無能な百田氏、引いては日本保守党自体が、これまでどんな悪事を働いてきたのかも全く調べずに立花氏と運命を共にする同党の「完全なる没落」の契機だったー。 

 

「立花N国党首を県警が任意聴取」(2024年12月23日 朝日新聞)

 

 当時、日本保守党員だった私は同党の投稿フォームで、「選挙前は立花氏と絶対に関わるな」という主旨のメールを送っていたが、その声も届かず、百田氏の選挙前の極めて軽率な言動により、アメリカ大使館や警視庁、創価学会に攻撃的な街宣をかける日本一過激かつ、当時は一方的に彼らを粛清した立花氏に恨み骨髄で、ガーシーの支持者を多く抱える血気盛んな若者中心の政治団体をみすみす敵に回してしまったのである。

 

 そして「情弱(情報弱者)」と断じざるを得ない百田氏の、「ニコニコ」内での軽はずみな挑発が、須藤元気陣営を除く、他党の普通の選挙運動にまで飛び火してしまった。

 

 なぜなら、元々つばさの党は、2023年12月3日に行われた朝霞市議選で女性の上位当選者を出したように、普通の選挙運動もする政治団体でもあったのだ。

 

 彼らのターゲットとなったのが、日本保守党の候補者で、選挙初挑戦で、イスラム学者で、一主婦に過ぎない飯山陽(あかり)さんだった。

 本来であれば、政治家としては若くて健康な有本香氏や百田尚樹氏本人が立候補すればいい話だったが、有本香氏の「私は東京都知事選の方に出るから」という条件、口約束を信じて、飯山氏が人生を賭けて出馬することになっていた。

 

 飯山氏が、つばさの党と前代未聞の死闘を繰り広げていったのである。

 

 百田氏は飯山氏に「高いホテルも取ってあげて、高い朝食も出たんや」と言い張るが、飯山氏はそういうお金には全く困っておらず、問題は一般国民を下に見下し、集まった支援者のボランティアの申し出を断るなど排外的な姿勢で選挙戦に臨み、参政党が雇っているような屈強なボディガードを付けなかったことであり、選挙運動ではからっきし無能な高齢の梅原氏を飯山氏の目付け役にあてがい、「梅原氏は飯山氏によく我慢していると思う」とする、飯山氏を印象操作するポストをXで行い、それでいて百田氏がネットでつばさの党をさらに挑発して、彼らが現場に来たら、百田氏があわてて逃げて、飯山あかり氏一人が対処している状況であり、さらにはアメリカとパレスチナで大虐殺を行うイスラエルとが一体化しているどうしようもない問題を飯山候補だけにぶつける「ジェノ男」も現れ、飯山候補は四六時中、つばさの党に付きまとわれて、その模様をYouTubeで常にリアルタイムで公開される有様だった。

 有本香氏は「自分はつばさの党と対応した」と言い張るが、ほんの数分話しただけで、すぐに引き下がっており、飯山氏によれば「基本事務所にいた」という。

 

 百田氏は大の大人である飯山氏に怒鳴ったり、供託金などの選挙費用は党で負担する話だったのが、後になって多額の出費を迫ったり、卑猥な言葉を連発したり、デートに誘ったり、自民党不在の選挙区で、自民党支持層を取り込まなければならないのに、自民党批判をしたり、選挙カーで歌を歌ったり、百田氏自身の紹介や宣伝を繰り返して、まだ江東区では無名な飯山陽(あかり)氏の名前を広めることは優先されなかったという。

 

 さらには日本保守党が飯山陽氏との約束を反故(ほご)にする形で、有本香氏は、抜群の知名度があるにも関わらず、レイテ沖海戦の「栗田艦隊の謎の反転」のごとく東京都知事選に立候補せず、学歴詐称で騒がれていた小池都知事の再選を甘んじて許し、その後の衆院選でも百田・有本の二枚看板が、いくらでも勝てる選挙区のある小選挙区から立候補してあえて議席を取りに行くことはせず、毎年、億単位の政党交付金が入るという国政政党の政党要件を最低限満たしつつも、東京選挙区の比例名簿に有本氏が名を連ねて、参政党の松田学候補をつぶす形で共倒れとなり、有本氏が国会議員にならなくてもいいあんばいで、私を始めとする東京在住の保守層をすべて死票にするという完全に有権者を裏切る形で、お金だけが彼ら二人だけにガッポガッポ入るという「言論ビジネス」に専念できる環境作りに終始した…。

 

 12月25日にYouTubeの「文藝春秋PLUS」に出演した飯山氏の話によると、15区補選後に党員が5000人増え、また、文藝春秋PLUSの高橋郁也氏によると、党の収入は4.7億円に上り、その9割が7万人にいる党員からの党費であり、国からの政党交付金も2800万円支払われたという。さらには一般党員に対しては「月500円だけで俺を使えると思うな」という主旨の暴言を言っていた。

 飯山氏は「百・有」が支配する日本保守党の実態を「信者ビジネス」、「ポッケナイナイ(ポケットに入れること)」と評し、飯山氏の影響で入党した5000人を始めとする保守党入党者への誤解を払拭するために批判を始めたと話す。

 

 そしてニコ生の収入や「あさ8」のYouTube収益が全部百田・有本個人のふところに入るという。 

 

 そしてその後、しばらく経ってから、飯山陽氏が義憤に駆られてか、「百・有(ひゃくあり)」に対する不満を爆発させる形で、日本保守党に反旗を翻した―。

 

 事の経緯を知る私には飯山氏には何の非もないのは明々白々であり、事実、「百・有(ひゃくあり)」と親交が深い長谷川幸洋氏も飯山氏を擁護している。

 

 百田氏は「自分たちに対する批判を2カ月間もやってる。(飯山陽は)頭がおかしい」と言っていたが、私は「5月からやってもおかしくない」と心の底から思っていたので、「7カ月やるべきだったのが、たった2カ月しかやっていない」という認識だ。

 

 さらには、有本氏が支持者からの100万円の寄附に対して領収書を発行しなかった問題、そして有本氏が公認会計士で衆院選の東京1区で善戦したさとうさおりさんに対して、「あさ8」の放送内で、さとうさん本人は日本保守党の公認を申請した事実がないのに一方的に「公認しない」という主旨のことを言ったり、さらにはデマのポストを信じて、さとうさんに法的措置をちらつかせたため、それを見たさとうさんがアナフィラキシーで倒れて救急車に運ばれる事態となった。

 

 また、百田氏は、飯山氏が出版した本に対する不買運動を呼びかけたり、飯山氏をだまらせるために北村晴男弁護士を呼んだが、飯山氏の相談を聞いていた同党の顧問弁護士でもある北村氏に、百田氏との放送内で守秘義務違反があったという。尚、私が都知事選のポスタージャックを批判して立花氏から訴訟を起こされた際、当時保守党員だったにも関わらず、13人もの弁護士が所属する都内の北村晴男法律事務所から、一番最初のメールの段階で門前払いされたため、裏で立花氏とつながっているのではないかと勘ぐってしまう。

 さらに飯山氏は、名古屋市長選に当選した広沢一郎氏が、「日本保守党」という党名にも関わらず、実際は偽装保守で、過去に北朝鮮の企業と取引して、小池都知事に近いインクルーシブ、つまりは日本保守党が最も反対しているLGBTの政策を採っていることを指摘したり、また、同党の綱領に、あくまで河村たかし氏個人の支持、応援が書かれているなど、到底普遍的な公党足りえない政党であると指摘している。飯山氏は、あくまで元民主党の河村氏が率いる「減税日本」は「世襲議員を認めない」という、すべての野党でも一致できそうな政策だけで日本保守党と一致しているに過ぎないとして警鐘を鳴らす。

 また、百田氏は完全な新自由主義や反〇系のセレブインフルエンサーとしきりにコラボして、党員の声よりもはるかに重視していたり、あるいは「ヤクザと知り合いがいる」ことを公言しているため、真の日本の保守を守るため、また威迫的な動きもあるため、不測の事態に備えて、飯山氏個人の安全を守らなければならない。

 そしてもう一つ付け加えたいのは日本保守党には「多衆の選挙妨害罪」が疑われることだ。

 ビバホーム豊洲店前で長谷川幸洋さんが日本保守党の選挙カーの上で演説している真横で、つばさの党の根本候補も選挙カーから並んで声を上げていたが、これは今までの選挙戦では誰も見たことのない異常な光景だ。

 つまり街頭での日時と場所を指定した個人演説会は法律で禁止されており、街頭演説をしていて、他陣営が来たらすみやかに衆を解散させて、移動しなければならない。

 現に東京15区補選では立憲民主党や参政党などの陣営もそのようにしていた。つばさの党が来たらすみやかに移動していたのである。なぜなら公職選挙法は選挙資金の制限も含めて、少数派が有利になるようなたてつけになっているのである。

 たとえば、無所属の私の選挙区で、人が集まる場所は駅前しかないが、私がそこに行っても、自民党の候補者が立ち退かず、毎日、一日中街頭演説をされたら、私には勝ち目がない。

 但し、乙武陣営の場合は例外で、乙武候補は重度の身体障害者であり、さらには応援に駆け付けていた小池都知事には大人数の警備が付くため、そうした事情を考慮すれば、多衆の選挙妨害罪は取られづらい。

 しかし、圧倒的な知名度を誇る百田氏と有本氏がいる日本保守党には非常に多くの群衆が集まり、彼らは長時間に渡って全く群衆を解散させず、それどころか他の少数の陣営が来ているにも関わらず、長谷川氏に演説をさせてしまい、それに対し、人が集まりやすい場所で全く演説ができなかったつばさの党が抗議していたため、私個人は「多衆の選挙妨害罪」が十分成立するケースであると思う。

 ただ、つばさの党自身も「多衆の選挙妨害罪」を知らないため(つばさの党は終始、今日に至るまで部外者である私の話を聞くことはなかったが)、大ごとにはならず、彼らだけが選挙妨害で素直に逮捕されて、7カ月もの間拘留されることになったのである。

 飯山陽氏はつばさの党に対する被害届を取り下げたと話しているが、その理由としては、つばさの党から受けた精神的苦痛よりも、百田・有本両氏から受けた苦痛の方が大きく、そのために耳鳴り、不眠症に悩まされたとしている。

 

 11月27日に私の裁判も支援していただいている選挙ウォッチャーちだい氏が立花氏から起こされたスラップ裁判で、東京地裁が立花氏のNHK党が「反社会的カルト集団」であると認める判決が下ったが、百田氏が何十万人、あるいは百万人近くいる自身のファンや日本保守党員に対して、多くの罪状で捜査されている立花氏をニコニコに招いて紹介して、「反社会的カルト集団」を応援させた道義的責任は極めて重い。

 

 男に二言なし。百田氏は今後も立花氏を最後まで応援、擁護、全肯定していってほしい。そして私も百田氏と同じように、飯山あかり氏を最後まで応援、擁護していく。


 12月27日の「あさ8」で、島田洋一氏を初めて見て、自民党に親中派が多くいて、日本人が起業しづらくて、中国人が起業しやすい日本の現状などについて話していたが、同氏に率直に好感を持ち、信頼し支持できる人物であったため、このような事態に至ったことは残念でならない。

 それだけ哲学者プラトンの言う「政治的徳」のない百田・有本氏の問題が大きいように思える。

 ただ、百田・有本氏も、これまでの公党を立ち上げたことまでは評価されるべきであり、人の親でもあるので、できることなら、この問題と全く関係ない私が、なんとか説得して和解の道を探っていきたい。

 

 

2025年1月1日 追記

 

 和解の道を探るため、12月30日に以下のYouTubeを投稿しましたが、非常に多くの低評価が付いており、低調で全く理解が進まず、前途多難のようです。

 

 ぜひ合わせてご視聴していただければ幸いです。

 

 

 


#日本保守党 #飯山陽 #飯山あかり #有本香 #つばさの党