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相棒19 第12話「欺し合い」感想 目には目を、詐欺には詐欺を

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詐欺にはすぐにだまされるであろう、aoikaraです。

 

私はチョロいです。でも大丈夫。お金がないからだまされても取られるものがないよ。あ、でもルパンみたいに「ヤツは大切なものを奪っていきました、あなたの心です」はあり得るなぁ。

 

とまあ冗談はさておき、今回のテーマは…

 

相棒19 第12話「欺し合い」感想

 

です。詐欺の話でした。

※ネタバレを含みます。

 

 

 

▼相棒19 第11話「オマエニツミハ」感想 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 相棒19 第12話 キャスト・スタッフ

  • ゲスト:マギー 山﨑光
  • 脚本:徳永富彦
  • 監督:橋本一

 

相棒19 第12話「欺し合い」あらすじ

組織犯罪対策5課の角田六郎課長(山西惇)が給付金詐欺に引っ掛かっていることを察した、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)。詐欺グループと連絡が取れる状況を利用して、主犯を捕まえようと動き出す。

 

角田の息子と偽って、鈴木(マギー)と名乗る詐欺グループの一員と接触した亘は、アジトを突き止めるため、「雇ってほしい」と頼み込む。亘に言いくるめられた鈴木の口利きで、アジトへの潜入に成功した亘だったが、目隠しで連れ回されたため、アジトの正確な場所までは特定できない。

 

ただ、そこでは未成年と思われる佐藤(山﨑光)という少年ら、数人が軟禁状態で働かされていることが分かった。

 

そんな中、亘は鈴木から、グループのボスが“伝説の詐欺師Z”であるという噂話を聞く。Zは相当な切れ者で、“伝説の詐欺師X”を出し抜いたことで名を上げたという。

 

隙を見て外部と連絡を取ることに成功した亘から、それを聞いた右京は、詐欺グループに“ある罠”を仕掛けるべく、角田や捜査一課を巻き込んで行動を開始するが…

 

都市伝説のような大物詐欺師は実在するのか!?

騙し、騙され、事件は極限の頭脳戦に…

二転三転する状況の中、意外過ぎる結末が!

 

GOODポイント

  • 角田課長が食べている御膳、おいしそうだったなぁ。冠城君がお弁当持ってきてくれるのも優しいよね。
  • 右京さんの角田課長の息子風の演技面白すぎるw「俺」という一人称も珍しいですよね。でも電話しながら丁寧な口調になって、ちょっと右京さんっぽいのが出ちゃうのも面白かったです。
  • 冠城君が前髪を下ろしている!そしてカジュアルな格好!珍しい!
  • 冠城君が料理してる!レバニラにするのはたしかにナイスアドリブ。
  • 「会社の経理担当」で陣川君を想像したのは私です。一番適役じゃないですか!どうして!
  • 電話で詐欺に対抗しよう右京大作戦に対して、芹沢が自分も役もらおうとして笑っちゃう。最近イヤなパワハラ上司みたいになってたから、芹沢のチャーミングなところ出ててうれしかったなぁ。
  • 右京さんの工場の社長風コスプレよかったわ~。いつの間にあんな衣装を!
  • 右京さんのたしかめかたもおしゃれだったよな~
    「ひとつ、よろしいですか?」
    といつも言うやつに、
    「これ何本に見えます?」
    を添える感じ。うわー自然な流れすぎてきれい!みたいな

 

気になったポイント

  •  役者崩れが詐欺に手を出すって、それなんて三文芝居(今シーズン第6話)。
  • さすがにボコボコにされすぎてこわかった…。流血こわいよ。

 

感想

キャストで、物語で、魅せる!

ここ数年、脚本家・徳永さんが相棒で描く精巧なミステリーは本当に素晴らしくて、面白いです!今回も、コメディ要素たっぷりで楽しく見ながらも、実はどんどん深掘りして知らない景色を見せてもらって、すごく面白かったです。

 

そしてまた、徳永さんは魅力的なキャラクターを作るのがうまくて、そのキャラクターが活きる世界観を作るのもすごくうまい!だから魅了されちゃう。

 

Season14 第17話「物理学者と猫」、Season15 第7話「フェイク」、Season16 第19話「少年A」。どれも印象的なキャラクターと、印象的な物語で、どれも好きだなぁ。

 

昨シーズンまでシリーズ化されていた南井さんシリーズのこともあったので、今回また若い男の子が南井さんに操られているのかなとか、一瞬想像はしちゃいました。それくらい強い印象を残すキャラクターというのがすごいですよね。

 

詐欺には詐欺を

伝説の詐欺師Zについては、詐欺を働いている部屋の中にいるんだろうなと思いました。部屋の中の情報が筒抜けでしたし。男の子が通話状態になってから返信が来なかったので、彼がZなんだなと予想できる展開ではありました。

 

ただ、最初は俳優のマギーさん演じる鈴木がZなのかなと思っていました。ただの小物感あふれるおじさん(ト書きにあったそうです)じゃないはず、と思っていて見たので、展開には大きな驚きはないものの、予想は裏切られてぞくぞくっとしました。

誘拐と給付金詐欺の同時並行で、おそらく誘拐されたとされているのはあの男の子。書類にものすごーく顔を近づけていたので、メガネがなくて見えないんだなと思ったので。それでZが彼だとしたら、自分を誘拐したフリして給付金詐欺もしているのかなと予想したのですが、全然違って大どんでん返し!

 

詐欺師Zにやられたっていう詐欺師Xの伏線をここで持ってきて、Xこそが鈴木で、Zの悪事を暴きながら、自分はZからも奪っていく詐欺を企てる。目には目を、歯には歯を、詐欺には詐欺を、とでもいうような。

 

 

 

最初に鈴木がスーツ姿なのに足元はスニーカーに派手な靴下で「雑」と冠城君がぼやいていましたが、あれも伏線なんですよね。警察にふっかけて悪事をバラし、Zの詐欺計画をぶち壊そうという計画なわけですから。

 

取調室でにっこり笑っている鈴木は不気味でした。いやぁ、すごいストーリーでした。すごい。面白い。

 

マギーさん、最高の役!

今回の優勝は、鈴木を演じたマギーさんでしょうね。頼りなさそうで、実は切れ者、どちらの表情も似合う役者さんですよね。うっかりミスをするような役作り(物語の中で)をしているところに、そつのなさを感じました。

 

こうやってドラマにゲスト出演されて、その人の魅力を余すところなく描くストーリーと、ご本人の演技力たるや。こういう話って最高なんですよ!

 

マギーさんは、昔の相棒で別の役でも出演されていたこともあります。これもまた印象的な話で、亀山君と仲の良い、それでいて頼りない道産子で。ダメなヤツだな~と思いながらも、私も道産子だから気持ち入っちゃうし、憎めないキャラクターでした。

 

全く違うキャラクターをまた魅力的に演じられていて、素晴らしいなと思いました。

 

巧みな詐欺が現実にもあるのかと思ったらこわい

今回、さまざまな詐欺が出てきましたね。給付金詐欺。給付金をだまし取るって詐欺はありましたけど、渡すから手続きの料金支払ってねってのは予想外でした。

 

ほかには名義人を売ってもらうのも詐欺かな。なんとなく名義ってお金のない若者が物を知らずに売っちゃうというイメージがありました。相棒Season9 第8話「ボーダーライン」を思い出すような…。

 

でも高齢化社会だから、高齢者をそれとなく説得して名義をもらうって詐欺もたしかにありそうだなと思いました。これから増えそうというか、もうありそうというか。

 

そして誘拐詐欺。誘拐していないけどしたことにしてお金を取る。これって実際に誘拐はしていないので、ただの詐欺罪で誘拐罪より罪が軽くなるってメリットもあるんでしょうかね?これもまたSeason7 第11話「越境捜査」を思い出しました。

 

こう見ると、相棒では今までもさまざまな詐欺が取り上げられてきたんだなぁ。現実社会をモチーフにしているに違いないので、世の中こわい。冒頭でも書きましたが、私はどう考えてもだまされる側の人間なので、気をつけたい。世知辛い。

 

 

劇団・杉下右京、手広くやってます!

右京さんって、ときどき劇団やっちゃうんですよね。今回も久しぶりの劇団、楽しかったです。演技、楽しそうだったなぁ。

 

今回は親戚の角田を演じた冠城君など特命係にとどまらず、暇課長に捜査一課まで手を出しちゃって!もう!みんなそれとなく張り切ってるのが面白かったです。チャレンジャーなおとり捜査みたいな感じでしたね。

 

電話口をハンカチで覆って、工場の音を流しながら話しているのとか臨場感が素晴らしかったですね。工場の音は後ろから流しているんだろうなと想像がつきましたが、くぐもっている声は右京さんに聞こえなくて、電話だと案外わからないものだなぁと感心しました。

 

しかも、今回の捜査、右京さんはほぼ特命係の部屋からだけ。ドラマを作るという現実世界ではこんな状況だから、撮影できる場所も限られているのかなぁ、という想像もしてしまいました。

 

ですが、限られた環境だからこそいろんな人がやってきて、わちゃわちゃ演技をするというコミカルさが際立っていて、設定をいかしていたのが見事!限られた場所だからこそ想像力が広がって、面白かったです。

 

もうこんだけ書いているのでわかると思いますが、今回は本当に楽しくて面白かった!

 

次回:死神の落語

噺家の椿家一門の師匠である椿家團路(笹野高史)が、公演中、高座で亡くなった。「死神」という演目で亡くなり、がんで余命宣告も受けていたとのころから病死と判断されるが、実際に演目を見ていた右京は他殺を疑い…

 

落語の話は久しぶりですね。それこそSeason1以来とかでしょうか。落語好きな米沢さんがいなくなってから、話題にのぼることも減り、ちょっぴり寂しかったのでうれしいです。

 

笹野高史さんはSeason15 第12話「臭い飯」以来ですね。以前もメインゲストでしたので、がっつり出演で少し驚きました。そして、本物の噺家である林家正蔵さんまで!これは見応えがありそうです。

 

また予告に出てきたウキウキ笑顔の内村刑事部長や、どう考えても和装の青木が何を話すのかも気になりすぎます!

 

さらに脚本が輿水さんなので、何かしら物語りが大きく動くかもしれないなぁ。なんせ内村刑事部長が生まれ変わっちゃうくらいだからなぁ。刑事部長が元に戻る展開もあり得そうです。

 

次回も楽しみです!

 

 

aoikara

 

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