行きつけのバーが欲しい、aoikaraです。今回出てきたバーも雰囲気がよかったな。
というわけで、今回のテーマは…
相棒21 第4話「最後の晩餐」感想
です。
※ネタバレを含みます。
▼前回の話はこちら
相棒21 第4話 ゲスト・スタッフ
- ゲスト:矢柴俊博
- 脚本:光益義幸
- 監督:橋本一
相棒21 第4話「最後の晩餐」あらすじ
警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、乗り込んだタクシーで血液の付着したマフラーを発見。運転手から直前の乗客の情報を聞き出すと、問題の男が帰宅前、唐突にロープを買っていたことが分かる。不穏な空気を察して追跡すると、男は両親の遺産を食いつぶして暮らす堂島(矢柴俊博)という独身の遊び人と判明。
薫は、堂島の周辺で何か事件が起きていないか、捜査一課の伊丹(川原和久)に尋ねるが、捜査一課は先月発生した強盗殺人で、それどころではないとあしらわれる。右京は、堂島が何らかの事件を起こし、死を覚悟しているならば、警察を名乗るのは危険と考え、身分を隠して接触。行動を共にし始める。
いっぽう薫は、右京の指示に従い聞き込みへ。すると、堂島が最近、若い女性と新生活を始める準備をしていたという情報が。被害者は、その女性…!? 右京と薫は、別行動を取りながら“何が起きているのか”を探っていくが、その過程できな臭い話が次々に浮かんでくる。
怪しい男をマークする右京と別行動の薫
真相解明の鍵はカレーとチャップリン!?
どんでん返しの先に衝撃の結末が!
参考元:第4話|ストーリー|相棒 season21|テレビ朝日
感想
まず一言、面白かった!
今回、光益義幸さんという新しい脚本家さんということで、どんな物語を書かれるのかとてもわくわくしていました。結果は、想像以上に面白かったです!
今後も相棒の脚本を書いてくれたらうれしいなぁ。相棒ではなくても、今後どんな作品を執筆されていくのか楽しみです。お名前を覚えておいて、何かの作品で見かけたら観たいなぁ。
それにしても相棒の脚本って、どういう経緯でオファーが来るんだろう。今シーズンは亀山君が復帰するというのも、仕事の依頼が来た時点で教えてもらえるのかな?相棒は知っていたのかな?それとも知らなくて勉強されたのかな?
など、脚本家さんに対する興味もたくさん湧いてきてしまいました。
予想を裏切って、裏切って、たどり着いてよかった結末に
物語の展開として、予想をどんどん裏切ってくるんですよね。若い結婚相手が見つかった?と思ったら娘だった?娘が恋人に殺されたから絶望?かと思ったら娘は別人?本当の子どもはいつも通っているバーの店長!伏線も回収されていて見事でした。
結末にたどり着くまでずーっとハラハラさせられるんですよ。最終的にたどり着いた場所が、残酷なものではなく、「ああ、そうか、よかったね」と思える結末なのもよかった。
ちなみに私は、「はは~ん、これ実の娘じゃないな。バーの店長が出てきすぎだから、彼が本当の子どもなんだろう!」とかドヤ顔で一緒に見ている家族に話していたら、当たっていたのでますますドヤ顔をしました。
上記は私のただの自慢で、予想できる展開という意味ではないです。CMを挟みながらあーだこーだと予想して、楽しみながら観られる刑事ドラマとして、とても楽しかったです。
堂島さんと、ミツルくんのキャラクターもよかった
私が好きな作品というのは、脚本が素晴らしくて、登場するキャラクターが魅力的で、この役者さんが演じているからより魅力的に感じられる、というものです。
今回は、個人的な感想ではありますがとても面白いストーリーでしたし、堂島さんという人物も最初は「なんなんだ?この人?」とどちらかといえばマイナスからのスタートでも、段々と魅力が見えてくるような物語がありました。
矢柴さんの演技もよかった。娘を失ったと思い込んで人生の幕を下ろそうとする、その気持ちを吐露する堂島さんの、抑えてきた感情を爆発させるような独白は、彼が主役の映画のようで、見入ってしまいました。
そして実は堂島さんの息子だったという、バーの店長であるミツルくんが、本当に良いキャラクターなんですよね。息子だとわかる前から、「このバー通いたいわぁ」と思ってしまうような、やわらかくて楽天的なキャラクターで。
ミツルくんが明るく前向きなのは、きっと堂島さんがかつて妻として愛したお母さんが大切に育ててきてくれたからなんだろうなと、描かれてはいないけどもミツルくんの人生があたたかいものだったと感じることができました。
最後、店に飾ってある映画のポスターを見ながら、「懐かしい」謎が明かされた、梅酒入りのカレーを「おいしい」と、息子であるミツルくんと食べるシーンも本当によかったです。父親だとは明かさずに、こんなに近くにいたんだなと、過去の自分の幸せも間違いではなかったんだと噛みしめているようにも見えてぐっと来ました。
若い女性が殺されるというのは痛ましい事件ではありますが、詐欺を働いてお金を独り占めしようとして返り討ちに遭うという、犯罪者の仲間割れだったわけですし。申し訳ないけど自業自得感があり、堂島さんが罪悪感に苛まれなくてよかったのかも。
ちゃんと堂島さんの物語がチャップリンの『街の灯』と同じくハッピーエンドとなったのがよかったなと思います。父と息子の物語は、ここから始まるのかな。
あ、本当のラストシーンは、発光する青色の美和子スペシャルだった!前回はビーツのピンク色だったけど、この青色はなんなの!?ということで、オチまで面白かったです。あれも脚本家さんが考えていらっしゃるのかしら。
それにしても、右京さんと亀山君、帰国後すぐ遅くまで飲んじゃって、一緒にタクシーで帰るなんて本当に仲が良いな。右京さんからの適当な指示に「とりあえず青山方面に向かいまーす!」と答えちゃうところとかね。右京さんの取り扱い方に慣れている亀山君でほっとします。
では、また。
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