中卒フリーライターほぼ無職。

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HPVワクチンを受けようと思ったら子宮頸がん検査に引っかかった

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フリーライターのaoikaraです。

 

端的に今日のテーマは、

 

子宮頸がん検査に引っかかった

 

という話。

※医療に関することなので、公的機関のサイトを見ていただく、医療機関に聞くなどして、正しい情報を得てください。あくまで私の経験談です。

※「この情報間違っているよ」という箇所があれば、遠慮なくご指摘ください。

 

子宮頸がん検査で引っかかった経緯

前提として、私は低用量ピルを飲んでいるので、処方してもらうために3ヶ月に1度くらいの頻度で婦人科の通院をしています。低用量ピルの話はまた機会があれば。

 

婦人科で1年に1度は子宮頸がん検診をしておそらく7~8年くらい経つのではないかと思いますが、初めて検査に引っかかったのが2021年10月です。それが「軽度異形成」。精密検査をして経過観察となりました。HPV(ヒトパピローマウイルス)の陽性であることも判明。

 

今後、新たにHPVに感染したくはなかったので、HPVワクチンを打つことに決めました。その旨を伝えて、いざHPVワクチンを受けようと思ったら、今度は「高度異形成」になってしまい、現在ワクチン接種は保留中です。

 

ざっくりとした時系列は以下の通りです。

  • 2021年10月:子宮頸がん検査(細胞診・内診・視診)で「軽度異形成」の診断
  • 同年同月:精密検査(コルポスコープ診・組織診)を行う。
  • 結果「化生変化(metaplasia)」と診断される。
  • HPVの検査の結果は陽性。ハイリスク16型・18型ではなかった。
  • 経過観察。1年に1度の子宮頸がん検査が半年に1度の頻度に増える。数年前から検討していた(コロナで先延ばしにしていた)HPVワクチンを打つことを決める。
  • 2022年4月:HPVワクチンの予約。同日に子宮頸がん検査(細胞診)。2週間後に「高度異形成」の診断
  • 2022年5月:精密検査(コルポスコープ診・組織診)を行い結果待ち←今ココ

 

ここからは私なり調べた内容です。再度書きますが、医療に関する内容なので、正しい情報が知りたい場合は公的機関を調べるか、専門の医療機関などに聞いた方が良いと思います。

 

子宮頸がんとは?

HPV(ヒトパピローマウイルス)が原因のひとつ

子宮頸がんとは、子宮の入り口である子宮頸部から発生するがん。その多くがHPV(ヒトパピローマウイルス)を原因としています。

 

HPVは性交渉によって感染するため、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯のうちに一度は感染するそうです。感染しても必ずがん化するわけではなく、多くは免疫によって排除されます。

 

だからこそ、HPVワクチンが、性交渉がある前である小学6年生~高校1年生の女子を対象にして、定期接種になっているわけです。

 

HPVにはいろんな型があります。現在、定期接種で受けられるのは主に16型・18型のHPVに対するワクチンです。特にがん化しやすく、ハイリスク型とも呼ばれています。ワクチンの話はこのあとまた。

 

子宮頸がんになる前の状態が「異形成」

子宮頸がん検査に引っかかったからといって、いきなりがんというわけではなく、がんになる前の状態から診断がつきます。

 

それが「異形成」軽度(CIN1)、中等度(CIN2)、高度(CIN3)の3段階に分けられます。異形成になったからといって必ずしもがんになるわけではなく、変化せずそのままだったり、自然に病変が消失することもあるのです。

 

  • 軽度異形成(CIN1):約10%が高度異形成以上の病変に進行し、約30%は変化せず、約50~60%は自然に病変が消失するといわれています。
       
  • 中等度異形成(CIN2):約20%が高度異形成以上の病変に進行し、約40%は変化せず、約40%は自然に病変が消失するといわれています。
       
  • 高度異形成(CIN3):30~60%が軽度異形成などの病変に退縮するものの、約10%が浸潤がんに進行するといわれています。

引用元:子宮頸部異形成に対する子宮頸部レーザー蒸散術 ―婦人科―|KOMPAS

 

私は2021年10月には軽度異形成でしたが、半年後の2022年4月には高度異形成になりました。数年ほど軽度異形成のままという人もいるという話も聞いたことがあり、婦人科のかかりつけ医からは「進行が速い」みたいなこと言われました。進行が速いからどう、とは言われてないです。

 

子宮頸がん検査について

子宮頸がん検診は、20歳以上であれば2年に1回は受けるよう推奨されています。私は婦人科に通院していることもあり、かかりつけ医の勧めで検診の頻度は1年に1回。今回の検査結果はショックではありましたが、きちんと検診を受けて見つかってくれて良かったという思いもあります。

 

具体的にどのような検査をしたのか、その状況についても書きます。個人的には痛い描写もあるけど、怖がらせたいわけではありません。あくまで私の感じ方と受け方で、「痛そうだから検査したくない」とは思わないでほしいです。体調に変化があれば早く見つけるに越したことはないので、検査は受けた方がいいと思います。

 

子宮頸がん検査:細胞診

子宮頸部をブラシなどでこすり、顕微鏡で観察ををする検査です。

 

って書くと、すごくシンプルな検査かと思われるかもしれませんが、そんなことはないなというのが個人的な印象。下半身は下着も全て脱いで診察台に座ります。この診察台が上がり、開脚させられて、検査をしてくれるお医者さんにしっかり見えるようにします。

 

さすがに何度もやっているから慣れましたが、最初はすごく恥ずかしかったです。そして器具でも触診でも、挿入されたら痛い。

 

クスコという器具を膣に挿入して広げて、中がよく見えるようにします。そしてブラシで細胞を取る、これが細胞診です。

 

なかはとてもやわらかい組織なので出血することもあります。私はいつも軽い出血あり。内診があるときは必ずナプキンをしていきます。ナプキンを用意してくれている婦人科もあります。

 

子宮頸がん検査:内診・視診

内診や視診は、お医者さんが膣から子宮や卵巣を触ったり、見たりする検査です。細胞診でも同じですが、個人的には一点を見つめるor目を閉じてゆっくりと深呼吸をしておくとラクかな。

 

私は「異形成」と診断されたけど、内診や視診では特に何も言われず、異常がなかったものと思われます。

 

子宮頸がん検査:コルポスコープ診・組織診

子宮頸がん検査の細胞診で精密検査が必要となった場合、「コルポスコープ診・組織診」をおこないます。

 

細胞診や内診と同じように診察台に上がり、開脚して、膣にクスコを挿入して広げるまでは同じ。コルポスコープと呼ばれる拡大鏡で子宮頸部を詳しく見ます。疑わしい部分の細胞を採取し、顕微鏡で観察して確定診断を下す検査です。

 

私は「ちょっと酸っぱいにおいがしますよ」と言われました。調べたら3%酢酸液を使っているらしいので、たぶんそのにおいについて言われているのではないかと。マスクしているのであんまりにおいはわかりません。ただ検査後、数日は排出されるんでナプキンをしています。

 

“採取”ってのは細胞を切り取ります。「チクッとした痛み」だとか、「全く痛くなかった」という人もいますが、私はしっかり痛かったです。パチンと切り取られているのがわかる痛み。軽度異形成のときは3箇所、高度異形成のときは2箇所採取したとかかりつけ医は言っていました。

 

切り取った後は止血されて、中にガーゼやタンポンを入れて圧迫されます。「〇時間後に取ってくださいね」という声がけと、注意書きのメモ(手書きではなくきちんと用意されている書類っぽい)をワタされました。

 

3箇所取ったときは4日間少量の出血が続き、2箇所のときも少量の出血が2~3日ほど続きました。黄色っぽいおりものが出てくるので、しばらくはナプキンなどつけていたほうがいいと思います。

 

私は「軽度異形成」と診断されてから、気になっていろいろ調べたので、病院では詳細な説明がなく「精密検査をします」とだけ言われていても、なんとなくどんな検査かわかっていましたが、それでも怖かったですし、不安でした。

 

どんな検査なのか事前に調べておいた方が、心の準備ができるかとは思います。何度も書きますが、たしかに「痛い」し「怖い」けど、検診・検査はきちんと受けた方がいいと私は考えています。

 

HPVワクチンは打っていないけど、打つ予定だった

コロナ禍でHPVワクチンのことを先送りにしていた

前段でも触れましたが、HPVワクチンを打とうと思ったら、子宮頸がん検査に引っかかって受けられなかった、という経緯があります。

 

私はHPVワクチンを受けていません。言い訳にはなりますが、2019~2020年頃にワクチン接種を受けたいと思っていて、かかりつけ医に相談をしていました。その当時、日本で摂取できるのは2価(2種類の型に対するワクチン)と4価で、「9価の承認が日本でおりてからでもいいかもしれない」というようなことを言われました。数年前のことなので一言一句正しくはないかもしれないです。

 

それからコロナ禍になり、HPVワクチンについては考える優先順位が低くなってしまいました。結局、いざ自分が子宮頸がんになるかもしれない可能性が見えてきて、怖くなりようやく真剣に考えたのです。

 

現在、調べてみたところ、9価が日本での販売をスタートしたのは2021年2月だそうです。

 

高額な自腹でのワクチン接種

定期接種の対象だったような気がしますが、中止や再開についての資料は見つけられたのですが、一番最初に無料となったのがいつだったのかたしかな情報を見つけられませんでした。

 

自分では1年だけ定期接種の対象だったような気もするのですが、時期を調べると違っていたようで、記憶違いがあるかもしれません。とにかく現状は無料の定期接種の対象ではなく、中断していた2013年6月~2022年までの期間で受けられたはずの人たちを救済する年齢にも当たりません。

 

HPVワクチンを接種したいと思ったら、自腹で受けるしかありません。定期接種で受けられるのは現在2価と4価ですが、なるべくならより広くカバーしたいと思ったので、私は9価のワクチンを受けることにしました。

 

9価であれば、病院にも寄るかもしれませんが、1回で35,000円オーバー。そしてHPVワクチンは期間を空けて、合計3回受けなければなりません。10万円以上かかるんです。すぐに「打ちます!」とはいえない金額だなと私は思います。

 

でも命には替えられないのでHPVワクチンの接種を決めたわけですが、「高度異形成だから保留」になってしまいました。HPVワクチンは、感染するリスクは減らせますが、現状HPVワクチンに感染している症状がよくなるわけではありません。

 

私の場合はどうしたらいいのか調べてみたけど、公的な情報は見当たらず、よくわからないのが現状です。次に病院で検査結果を聞く際に、聞いてみようとは思っています。

 

「異形成」と診断された心情について

初めて「軽度異形成」と診断されたときは、大げさかもしれませんが、目の前が真っ暗になりました。これからがんになる可能性があるのかもしれないのかと。軽度異形成から自然に治る場合の方が多いとはわかっていてもです。

 

2人に1人はがんになる時代だから、自分だってがんになる可能性は今までだってあったわけで。それでも、先が見えなくなるようなこわさがありました。冷静でいようとしても、泣いてしまうこともあって。

 

私はがんではないわけだし、大きなショックを受けている自分が情けなくもなりました。同時に、つらさを受け止めてほしいとか、理解してほしいと思った気持ちもあって、感情がぐちゃぐちゃでした。

 

でも、とても悪い状態というわけではなかったので、リスクを知りながらも前向きには生活していました。HPVワクチンを受けようというのも、そして実際に準備していたのも、前を向いている行動のひとつで。

 

だけど半年後に「高度異形成」と診断されて、直後は「あー…つら」と思ってしまいました。単純に病気への恐怖もあるし、HPVワクチンが打てないのかなとか考えたり、女性としての自分の在り方みたいなものをぐるぐる頭の中で考えて。

 

コルポスコープ診の結果はまだ出ていないのでなんとも言えないのですが、「治療が必要になるかも」とかかりつけ医が言っていたことや、以前説明を受けた「円錐切除術」についても、自分なりに調べていました。

 

「円錐切除術」というのは子宮頸がんの治療のひとつで、子宮頸部の一部を円錐型に切除するという手術です。高度異形成でも同様の手術がおこなわれる場合があります。子宮を残すので妊娠はできますが、早産のリスクが高まる(通常9%→20%くらいに)というのもかかりつけ医に聞きました。

 

そういった妊娠とか出産とか、女性としての体に対するリスクも考えてしまって、将来望める幸せの形がひとつ失われてしまうのかも、と想像してしまいました。

 

私は今付き合っている恋人がいて、検査の結果を伝えてはいるけど、相手の幸せが私と一緒にいることではなくなる場合は尊重しなければならないよなとかも考えたり。

 

誰かの前で感情を取り乱す、とかはないです。私は冷静に受け止めていて、次に何をしたらいいのかを考えている、という姿勢でいます。

 

でも一人でいるときには、しんどさに襲われることもあって。夜寝る前に考え始めて眠れなくなったり、言葉の端々が妙に気になってしまったり。

 

私はつい悪い方、悪い方に考えてしまうので、最悪の状況を想像しては「それでも仕方ない」と受け止めて、「私が自分一人でもがんばらなきゃいけないんだ」と自分を奮い立たせながら、それでも心細くて誰かに頼りたい気持ちになったり、またもやぐちゃぐちゃな感情に。自分が思っているよりもずっと、ショックを受けているんだと思います。強くなりたいな。

 

現実では私の元から誰かが去ったわけではないし、家族も恋人も今のところそばにいてくれるわけで、みんないなくなってしまうかもというのは単に私の不安が生み出している想像に過ぎません。不安が現実になってから悩むことにします。今はすべきことをするだけ。

 

今後について

とはいえ、まだ細胞診で確定診断ではありません。コルポスコープ診・組織診の結果を待つしかない状況です。自分のために記録しておいて、また何かあればブログに書くかもしれないし、書かないかもしれません。あくまで自分の心を整理するために書いています。

 

【参考】

子宮頸がん 検査:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

子宮頸がんについて:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

子宮頸がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

子宮頸部異形成に対する子宮頸部レーザー蒸散術 ―婦人科―|KOMPAS

子宮頸がん 予防・検診:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

子宮がん検診 | 鎌田医院田園診療所

検査結果が「要精密検査」だったときは? | 子宮頸がん | TOKYO女子けんこう部

http://jsog.umin.ac.jp/69/handout/3-1.pdf

9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について

 

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