ロシア革命が発端となった「東京ジャーミイ」でイスラムの世界へ!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

こんちわっす!

日本中の知られざる場所を取材してブログにしている『知の冒険』。今回紹介するのは、イスラム教のモスクになります!!

東京の代々木上原から徒歩数分の場所には、日本最大級のモスク『東京ジャーミイ』という場所がありまして、誰でも無料で館内を見学することが出来るんですよ!

中は写真撮り放題だし、時間によっては館内ツアーも開催されているのです。でも、「なんで、代々木上原に日本最大級のモスクがあるの?」って思いますよね。

今回は、その館内ツアーに参加して東京ジャーミイについて学んできたので、その辺を以下で紹介したいと思います~~(*´▽`*)

本記事のポイント

・ロシア革命から逃げ出したタタール人によって建てられた
・基本は誰でも立ち入り自由であり、写真撮影も可能
・土日祝には、日本語による館内ガイドも実施されるヨ!

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素晴らしいイスラーム建築を堪能!

ということで、今回紹介するのは東京にある日本最大級のモスクなんですが、ここは本当に建物が素晴らしいし、東京の都心にあるということで、関東に住んでる方であれば割と行きやすい場所にあるんですな!

代々木上原駅から五分ほど歩くと、早速こんな建物が現れるんですね!

都心にこんな建物あったのか~と、ビックリしますわ。あと、お寺もそうですが、こういう場所って「気軽に入っていいんだろうか??」って思う方もいるかもしれませんが、東京ジャーミイはメチャクチャwelcomeな場所。

金曜日は、一般見学が14:30からという制約はあるものの、それ以外の曜日は開いてる時間は出入り自由、そしてモスクの中も礼拝の時間以外は写真撮影OKなんすわ!!

ということで、早速モスクの中に入ってみることにしましょう!

おお~~~!

もう素晴らしいの一言っすね。吊るされているシャンデリア、そして壁中にはたくさんのステンドグラスがありますし、こうした建物好きには本当にたまらない。

さっきまで東京の都心にいたのに、急に別世界に来たかのような不思議な感じもありました。

凄まじいデザインのシャンデリア

和洋折衷の近代建築、あとは教会なのでよく見られるステンドグラスですが、このモスクの壁にもたっくさん取り込まれております。

見ているだけで癒される
壁に描かれるカリグラフィー

そして、壁を見渡すと、このようにイスラーム建築の装飾としてよく見られる「カリグラフィー」。

何て書いてるかは全くわからないっすが、デザインとしては大変見応えがありますな。アラビア語?で書かれていると思いますが、音符っぽく見えてしまうww

こんな階段がありますが、何のためのものだろか??

窓際に置かれたコーラン
こうした幾何学模様が所々に取り入れられている

天井のドームは、神の創造した宇宙を表している。

イスラム教では、毎日5回、決まった時間に礼拝をします。イスラム教の聖地であるマッカの方向(写真奥の方向)に向かい、地位や肌の色など関係なく、列になって礼拝をします。皆が平等であるということを意味してですね。

という東京ジャーミイには、モスクの中に入って写真を撮る方が多く、東京の都心にあるということと、あとは私が訪問したのは日曜日ということもあってか、結構訪問してくる方はたくさんいらっしゃいました!!

そんな東京ジャーミイは、ただ見学するだけでなく、日本語による館内ガイドも行っているんですよ!!

↑詳しくはHPを見ていただければなんですが、毎週の土日、あと祝日には14:30から館内ガイドを行っているんですね。休日ということで、サラリーマンでも余裕で参加することが可能なんスわ。

結構たくさんの方がおりましたわ

ということで、私もそのガイドに参加すべく、日曜の14:00に合わせて1階のロビーに集合。

他の方の顔が写っちゃうので、こんな感じでした向けてカメラ撮ったんですが、結構たくさんの方がいらっしゃいましたよ。ここ、そんなに知られてない場所だと思ってたんですが、皆さんはどこで知ったんですかね??

しかも、7割くらいが女性でした。場所柄もあるのか何なのか、明らかに若い女性が多いのにちょっとビックリしましたけどね!!

ではでは、このツアーで解説していただいたように、何で代々木上原にこんなデカイモスクがあるのかなども踏まえて、東京ジャーミイについて説明していきたいと思います~~(*´▽`*)

キッカケはロシア革命

ガイドの方がまず最初に説明してくれたのがこちらの花瓶に描かれた植物について解説してくれました!

これ、何の花かわかりますかね??

これみて即答できる方は、スーパー植物マニアとかかもしれないんですが、、

正解は、、

チューリップなんですって!!

とはいえ、チューリップといっても普段私たちが認識している形のものはオランダで品種改良されたものであり、花瓶に描かれているチューリップは元々の原種で発祥はトルコとのこと。そう、本来のチューリップはあんな感じの形をした花だったと言うわけです。

そのチューリップはオランダの花ではなく、16世紀末くらいにトルコからヨーロッパへと入っていったようです。

「トルコにはそんな歴史があるんですよ!」という前置きの話を経て、このモスク誕生の背景を説明してくれました!

そもそも、このモスクを建てたのは”タタール人”というトルコ系民族の方々でした。

その方々が日本にやって来たのは、ロシア革命がおこったため!

ロシア革命については私も詳しくないので、深く知りたい方は自身で調べていただければと思うのですが、それは20世紀最大の人民革命でした。そして、ロシア革命がおきたとき、マルクスは「宗教はアヘンだ!」と言って教会やモスクに火をつけるなどの騒動に。

そんな状況下に陥ったタタール人たちは、シベリアから中国を経て日本へ逃げてきたとのこと。日本では神戸や名古屋、そして東京に住み着き、東京では渋谷区の富ケ谷という場所に住み着いたそうです!

その富ケ谷では学校をも作ったそうなんですが、そうした流れで、1938(昭和13)年に、渋谷にモスクが誕生したとのことっす!

昭和13年に建てられた初代モスク(写真奥)

ロビーには、その初代モスクを写した写真が展示してありました。写真中央上の天井が丸~~くなってる建物っす。

手前を走ってるのは小田急線であり、まだ高架化されていないことがわかります。んで、その初代モスクが老朽化したことで、2000年(平成12)年に現在の地に東京ジャーミイが誕生したというわけです。

つまり、「ロシア革命が無ければ、このモスクは無かった」とも言えるわけですね。

トルコ要素満載のロビーを散策

噴水があるのが大きな特徴

ロビーの脇にあるのが、こちらのゲストルーム。ここで一つポイントとなるのが、写真下に写っている噴水っす!

水に関していえば、日本だと庭に池を造りますよね。でも、トルコは空気が乾燥してることもあり、家の中に造るんですって。こうしてゲストルームに造っているのは、水の音は精神的に落ち着かせる効果があるため、ゲストの方にもその効果を感じてほしいからとのこと。

ちなみに、ロビーにはトルコ紅茶が無料で飲めます。

少し苦めな紅茶でしたが、興味あれば飲んでみてくださいな( ̄▽ ̄)

講演などが行われる多目的ホール

こちらは、イスラーム講演会やヤングムスリムの集いなど、様々な用途で用いられる多目的ホール。

私が訪問した日は、多くの方がココで休憩していましたので、ちょっくら私もここでくつろがせてもらいましたヨ(*´▽`*)

大学生も利用するという図書室
池上彰さんの本もあるな

基本的にはイスラム教関連の本が並んでいるわけですが、『めぐみ』という北朝鮮関連の本もあるのがちょっと気になりましたわ(;・∀・)

日本一広いハラルマーケット

そして館内にはこんな売店もありまして、ここも日本では売ってない外国のものばかりを扱っていることから、外国のスーパーに来たかのような感覚になります!!

新大久保にもイスラム横丁というこういったスーパーがたくさんあるものの、店内の大きさとしては、ここは日本一広いハラルマーケットとのこと。

興味ある方は食べてみて下さいな

こちらはインスタントラーメンのコーナーなんですが、これはトルコで売ってるカップ麺なんですかね??

ちなみに、私は左上のものを買って食ってみましたが、、、私の舌にはちょっとあいませんでした。。(;・∀・)

そんな中でも、辛ラーメンとか韓国風の物も売ってたのはちょっとビックリ!

味が濃そうだがどんな味なのか・・

あとはいろんな飲み物も売ってましたが、どうも海外の物は味が濃くて日本人には合わないイメージがありますがどうなんでしょうね??

エルトゥールル号に関する話も

あと、やっぱり日本とトルコとなるとこの話は欠かすことができないですね。1890年、和歌山県沖で難破したエルトゥールル号の船員たちを、地元串本町民の方々が救済したというお話。

この物語は今も語り継がれており、串本にはトルコ記念館があるなど現地にもその歴史を伝えるスポットがあるんですね。ブログを始めた結構初期の頃、私も串本を訪問しましたな〜〜。

この話は、『海の翼』という小説にもなっていますし、あとは『海難1890』という映画にもなってるので、気になった方はぜひです!

美しい幾何学紋様と植物紋様
モスクの壁にも何か描かれてた

強くあろうとせず、弱さを認める

ロビーで色々解説していただいた後、最後はモスクに移って、実際の祈りの様子を見学させていただけることに!

ただし、モスク内は普段は撮影OKでも、祈りの時間の時だけは撮影禁止。

ということで、祈りが行われている間は写真撮らなかったわけですが、祈りの際にも、ガイドの方が祈りの様子などを見ながら解説してくれました。

「お祈りをするとき、額を地面につけますね。あれはね、人間は弱いってことの証明なんです。人間は強く生きなさいと言われますが、弱さを認めて良いって点に私はホッとしたんですね。自分の弱さがわかると人の良さもわかるから、みんなで助け合えるんです。」

そうして、祈りを捧げている方々を見つめていると、モスクの中にコーランが流れ出しました。

イスラム語?でモスク内に響くコーラン。

何を言ってるのかわからないものの、コーランが流れることでよりモスクの中が別世界のような空間になります。周辺の館内ツアー参加者も、そして祈りに来ている方も、黙ってただただ流れるコーランに耳を傾ける。。

何とも言えない不思議な時間でしたが、まさに中東にいるかのような気分に浸れる時間でした!!

礼拝が終わり皆がカメラを構える

ツアーが終わった後、再び参加者による撮影会がスタート!

私も一人で一眼レフ持って写真撮っていたら、若い女の子二人組から「すみません、ちょっと写真撮ってもらっていいですか?♡」と言われてしまいました(*´▽`*)

私みたいな34歳のオッサンは、この空間を撮るだけで満足ですが、やはり若い女の子たちは自分たちも映った写真を撮りたいんですね。

あと、先ほどの写真を見るとわかりますが、女性がモスクに入る場合は肌を露出しないためのスカーフを貸し出しています。

イスラム教ならではのしきたりっすね!!

二階は、男性陣は立ち入り禁止

そして、このモスクは二階に上がることも出来るんですが、残念ながら男性陣は上がることが出来ません。。

階段に忠告の張り紙が!

というのも、そもそも一階は男性がお祈りするためのスペースで、上の階は女性がお祈りをするスペースのため。。なので、オッサンの私はこうして一階から撮るしかなかったというね・・。

という感じで東京ジャーミイを紹介させていただきましたが、本当に来てよかったです。私的には初めてのモスクということで非日常感を味わえましたし、ちょっとこれを機にイスラム教に関心を持つこともできましたわ!

なので「イスラム教についてちょっと勉強してみよっかな!!」と思うわけですが、、やること多すぎてなかなか手がつけられないというね。。

本当、時間はいくらあっても足りないっすよ!

おわりに

はい、以上になります!!

今回は結構特殊な場所を紹介させていただきましたが、東京の代々木にもこんな場所あるんですね~~。

東京の都心で代々木上原駅から徒歩5分の場所にありますし、無料で非日常空間を体験できるので気になった方はぜひ行ってみて下さいね(*´▽`*)

ではでは、また次の記事でお会いしましょ~~

参考文献

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詳細・地図

住所 東京都渋谷区大山町1-19
入館料 無料
見学について ※HPをご参照ください
12月29日~1月5日
駐車場 なし
電話番号 03-5790-0760
アクセス 代々木上原駅から徒歩5分ほど
リンク https://tokyocamii.org/ja/

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