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「一生ダンスで「食っていく」ためのスクール経営術: 踊るようにセカンドキャリアを切り拓く方法」横山泰三

2023/05/30公開 更新
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「一生ダンスで


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー

ダンスで食っていく

著者は20代からダンスインストラクターとして、週3~4本のダンスサークルを運営して生計を立ててきました。その後、駅近くの夜だけ営業しているDJバーのダンスホールを間借りして、少人数制の定員制スクールを立ち上げたりもしました。自分の担当レッスンは1クラス程度にして、、様々なジャンルのインストラクターを雇用して各曜日に配置して集客したのです。


著者はその後、そうした経験をもとに自分の店舗を構えてダンススクールを複数展開し、安定した経営をできるまでになったのです。ダンスで食っていくとすれば、あなたがテレビに出るような一流の振付師やプロダンサーでないとすれば、自営のサークル運営から、スクール経営を考えていくのも一つの選択肢です。なぜなら、40代、50代を超えてまで自分でダンスを教え続けるのは、体力的に厳しいからです。


・雇われから自営・・サークル経営から店舗を構えるスクール経営へのステップアップ(p52)


自営サークルからスクール経営

著者が勧めるのは、自営のサークルを運営しながら、将来の店舗を構えてのスクール経営の準備をしていくことです。例えば、自営サークルを運営している時に、生徒が増えたのでレッスンを増やすのであれば、別の地域でレッスンをしてみるのです。そうすれば、「この場所に自分の店舗を構えた」場合にどうなるか実地テストができるのです。


また、生徒との絆を深めることも大切です。あなたがダンススクールを開業したときに、どれだけの生徒が新しいスクールについてきてくれのか。人を惹きつける魅力が必要なのです。さらに、店舗を構えるためには初期投資も必要になります。月2~3万円くらいのお金を貯めることができれば、10年後の自分に開業資金をプレゼントすることができるでしょう。


・複数の地域でレッスンをしながら、といった最終ターゲティングに繋げていく(p83)


経営者としての判断

実際にスクール経営をスタートさせれば、経営者としてスクールのメニューと価格を決め、インストラクターを雇用しなくてはなりません。インストラクターをどうやって採用するのか。給与は固定給か、歩合給か。価格体系はどうするのか。月謝制にするのか、チケット制にするのか。また、会社組織となれば、仮に主要なスタッフやインストラクターが退職することもあるでしょう。そうした時にも、スクール事業が継続できるようにしておかなくてはならないのです。


私は20年以上テニススクールに通っていましたので、ダンススクール経営はテニススクール経営と似ていると感じました。スクールは、生徒にとっても必要だし、コーチにとっても必要なのです。横山さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・実際に商圏内のダンススクール同士を比較していく・・立ち位置をハッキリさせていく作業がポジショニング(p73)


・月謝制・・レッスンを欠席した回数分、他の曜日のどのレッスンも自由に振替受講できるようにしてあげましょう(p110)


・ラウンジより、もう1スタジオ・・レッスン用とレンタル用の2スタジオ用意されているスクール経営のほうが、・・坪効率的にも家賃効率的にもより良い(p131)


・ストリート系に加えて、バレエやフラダンス・・商品の提供範囲があまりに広いと何屋さんなのかわからなくなってしまいます(p152)


▼引用は、この本からです
「一生ダンスで
横山泰三、合同フォレスト


【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

1 ダンスは"食える"仕事になるのか?業界の現在と未来
2 現役ダンサー時代から持つべきビジョン、積むべき経験
3 スモールスタート成功のカギは「分析」
4 生徒も講師も辞めない仕組み作り
5 目指すのは"ハイブリッド型"のダンススクール経営
6 スクール経営者のブレイクスルー方法



著者経歴

横山泰三(よこやま たいぞう)・・・株式会社ネームレスプロダクション代表取締役。15歳でストリートダンスに出会い、18歳で全日本ブラックビートダンスコンテスト史上最年少優勝。その後も数々のコンテストで優勝入賞を重ね、TBSテレビのドキュメンタリー番組「ドキュメントDD」でプロダンサーTAIZOとして特集される。2004年、30歳でダンススクールStudio Landin'を開業。日本一と評された豪華講師陣を率いて、東京の多摩地区を中心に店舗展開、スクール開業から15年で経済的独立を果たす。福岡県福岡市出身 立教大学大学院 経営学修士(MBA)


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