今回は厳密には「水族館」ではないですが、「水族館」と呼びたい施設が大復活したのでご紹介。
2011年の大震災で甚大な被害を受けた気仙沼。人的被害、家屋・社屋の流出、津波に引き続いて起こった火災・・・、多くの方が1日で日常を失ったあの日、気仙沼観光の中心施設であった「海の市」も同様に大きな被害を受けました。

海の市は1階は海産物の物販、2階には食事処を要し、気仙沼魚市場の観覧デッキにもアクセスできる施設。そして実は2階には有名なサメ博物館である「リアスシャークミュージアム」、1階には「氷の水族館」という「巨大冷凍庫」があった。この巨大冷凍庫の中には氷漬けの魚がところ狭しと展示されていました。
津波は1階の駆体を残してほぼ全てを流し、2階は床上浸水しました。
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これは震災から2年近く経ったころの海の市・・・。1階は何も残っていません。

復興が進むにつれて、観光の中心をなす施設であった海の市も次第にその機能を取り戻していきます。
2015年には、1階の物販と2階のリアスシャークミュージアム(正式名称がシャークミュージアムになった?)が復活!
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違う方向から撮っていますが、色も変わりました!。
1階はお土産を買い求める観光客でごった返すようになり、以前の活気を取り戻しつつあります。

しかし、氷の水族館復活の話はなかなか流れてきませんでした。
・・・が、この度ようやく1階に氷の水族館が復活しました!
2017年4月29日にグランドオープン!!
私は当日仕事があったので、5月4日に一足遅れで行ってきました!

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駐車場とは反対側の入り口のあたりに以前より大きくなった(はず)氷の水族館!
壁面にはPSOMANさんというアーティストさんが描いた絵が彩りを添えています。
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入館料は500円。2階のシャークミュージアム(500円)とセットで900円・・・、ちょっと得です。
後ろに見える防寒具を着込んでの入場です。ちなみに中はー20℃。
以前は、適当に入って、自由に出ることができましたが、今度は
・完全入れ替え制!(最長10分)
・途中で2分間のプロジェクションマッピング

という、仕様です。
入り口前で、内部の見取り図を渡され、簡単な説明を受けます。その図を見るとサメはネコザメだけ。
とりあえずネコザメは絶対に見ないとなぁ・・・。という感じで入場です。
では、入場。
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以前よりごちゃごちゃ感じゃなくなっています。
入り口前でみんなしっかり説明を受けていますが、床のラインはプロジェクションマッピング中の立ち位置です。白い防寒具にも投影されてきれいに見えるそうです。
入って少しするとプロジェクションマッピングが開始しますが・・・
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もうしわけありませんが、プロジェクションマッピングはいりません(笑)。
しかもほとんど人が、床のラインの説明なんて真面目に聞いていないので、普通にプロジェクターの光が遮られたりしているし・・・、ちゃんと投影されている部分も、あんまり何の映像なのかわからない感じ。
ちなみにプロジェクションマッピングが終了すると、
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結構きつい色の照明が次々と切り替わります。
もうしわけありませんが、きつい色の照明もいりません(笑)。
魚の本来の色をもっと楽しみたいのです。もちろん一般のお客さんの多くが、こういう照明を「ムードがある」と表現し、「プロジェクションマッピングもやってて気合い入ってる!」とSNSに投稿するのも知っています(確認してませんが・・・)。
だから私は照明の色が切り替わる間にときおり訪れる色が薄い時間帯にがんばって標本を見るのです。
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どっちがいいですか?
ちなみに「忘れずに見ないとっ!!」と思っていたネコザメでしたが、、、、
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ん?
ちなみにネコザメの画像がこちら(@しまね県立海洋館アクアス)
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立派な棘を伴った大きな2枚の背びれが特徴なのですが・・・。

ネコザメとして展示されていたのはおそらくトラザメでした。
ネコザメ推しではありませんが、間違いだけは勘弁です。
ま、氷の水族館を運営している「岡本製氷」さんは、魚の専門家ではなく、氷の専門家。実際、この透明度で魚を氷漬けにするのはかなりの技術を要するようですので、そのクオリティだけで満足です。
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出口の方では我らがアイドルホヤぼーやがお見送り。
そんなこんなな氷の水族館復活でした。
もちろんネコザメのことはお伝えしましたよ。

ちなみに今回は、温度変化でカメラ内に結露ができるのを懸念して、1周目は耐水・耐衝撃のコンデジで臨みましたが、案外大丈夫そうだったので2周目・3周目は一眼レフを持ち込みました。ただ、途中でのレンズ交換はさすがにできませんので、2周目と3周目の間を十分に時間をあけて、レンズを交換しました(2周目:超広角 3周目:標準ズーム)。館を出てすぐは表面に結露ができますが、内部までは冷え切らないようです。

あと、以前の氷の水族館の写真を探したのですが、前のPCからHDDに移し損ねていたみたいで、見つかりませんでした・・。以前は防寒具が紫色だったはずです。

まとめとして
・氷の水族館が無事に復活!
・開館は9時~(ネットにも館付近にも書いてません)
・製氷技術は相変わらず高い!
・プロジェクションマッピングときつい色の照明は好みが分かれる
・完全入れ替え制(お客さんの体調を考慮して最長10分)
・一眼レフカメラも概ね大丈夫そう(保証はしません)ですが、中でのレンズ交換はしない方がいい
・ネコザメと書かれていてもネコザメではない

気仙沼復興の象徴の一つである氷の水族館。みなさん是非行ってみてください!!

余談ですが、ブログ更新をしていなかった4ヶ月の間に下書きだけしてボツにしたネタがありました。
理由はその企画をどうやっても酷評してしまうから。
でも、そのうち公開しちゃうかもしれません(笑)

あと、宮城県の水族館の歴史について書いた以前の記事も編集しましたので、よろしければどうぞ
http://blog.livedoor.jp/realblack_96/archives/43746003.html





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