6月も終わりとなると、神社に茅の輪がお目見えします。
最近は、あちこちの神社で見かけるようになりました。
それを目がけて行かれたり、偶然見かけ、「茅の輪くぐり」をやってみた、
という方もおられると思います。
一年の半分の穢れを祓う 「夏越しの祓い」 ですね。
「夏越しの祓いする人は、千歳の命のぶというなり」
という祓い言葉を唱えながら茅の輪を8の字(無限大の形)にくぐり抜ける。
これはそもそも出雲の祖神様である素戔嗚尊(すさのおのみこと)の
「蘇民将来(そみんしょうらい)」というお話がもととなっています。
なので、出雲系の神社がルーツ なんですよね。
そして、夏越しの祓いのもとは「名越しの祓い」と呼ばれていました。
アイカム・スピリティクスでは、
6月21日に一足早く「大和ごころビジネス実践塾」 の塾生さんたちと
校外学習として、今の自分の名を超え、神様に和(なご)しを捧げるべく、
各自オリジナルの祝詞で茅の輪くぐりを実施しました。
そして、6月30日、夏越しの祓い本番当日に、
私たちは発祥の地である 出雲大社に導かれ、
本当の夏越し(名越し)の祓いをしてまいりました!!
そもそも出雲の地では、その他の地区でみる茅の輪とは少し形が違い、
上がクロスした“しずく型”の茅の輪が多くみられます。
出雲大社に参拝する前に行った熊野大社もしずく型でした。
さらに、一般的な夏越しの祓いは、
境内に設置された茅を束ねた輪をくぐって心身の罪・気枯れを祓い清めますが、
出雲大社では、出雲国造家に伝わる古式の作法にて、
一人ひとりに宮司さまがご対応いただけます。
この神事は、出雲大社では、「輪くぐり神事」 と呼ばれ、
神楽殿の大広間で6月30日の17時から20時の3時間だけ執り行われます。
私たちは、このご神事の前に本殿でご挨拶をすませ、摂社を回り終わったとたんに
宮司のみなさんが神楽殿に向かう行列に遭遇。
まさにお導きです。
私たちも神楽殿に向かわせていただきました。
そして私たちは、輪くぐり神事を、出雲大社の宮司さんや職員さんなどの関係者の方々と
一緒に祓いを受けさせていただくことになり、まさに清冽な空気の中、拝殿させていただきました。
大きな二束の茅(カヤ)があり、担当の宮司さんが茅で作った大きなアーチ型の茅の輪を
もっておられます。
まず最初にお祓いを受けた後、一人ひとり輪くぐりをするため順番を待ちます。
そして自分の順番が来ると、まず神様にご挨拶、
次に立ち上がって二つの茅の束を両肩に担ぎます。
そして宮司さんが背後より茅の輪を縄跳びのように3回振り下ろされます。
その間に、祓い言葉を3回となえながらそれをまたぎ、
終わったら両肩に担いだ茅の束を後ろに落とします。
そして前に進んで、人形(ヒトガタ)で自分の体をぬぐって息を吹きかけて穢れを移して
拝礼をし、終了。
お清めをいただいて、神楽を後にしました。
(※当写真は、出雲大社サイトに掲載されているものをお借りさせていただきました)
出雲の大社に呼ばれた意味が本当に深く理解できる貴重で深い儀式に参加させて
いただきました。
この儀式こそ、夏越しではなく「名越し」の祓い!!
自身の無限の可能性に向けて、神のかけてくださる輪を超えて向こう側に行くために
不必要に担いでしまったもの、抱えているものを茅でしっかり後ろに祓い、
振り返ることなく、いままでの自分の名を超えて一歩を踏み出し、
新しい自分になるために古い自分を人形に移してすがすがしい気持ちとなれるご神事でした。
宮司さんも一人ひとりに輪をかけるのは、大変なことだと思いますが、粛々と行ってくださり、
本当に素晴らしい!これぞ伝承され、これからもずっと代々伝えたい 「大和ごころ」!
物事は、広まっていく中で簡略化されたり、形を変えて発展していくことが多く、
それも良い点もありますが、やはりルーツ・原点に戻ると本来の意味がつまびらかになり、
体感がわききますね。
神社参拝そのものもそうですが、行こうと思うことはとても良いことですが、
やはり、伝統や文化を意識し、伝承されてきたものを自分たちが享受しつつ、
しっかり後世にも伝えていくことが大事だと感じました。
今回も残念ながら、服装や礼儀などについて、単なる観光気分な人や、
しっかり参拝もしないでおみくじに群がる若者などがいました。
輪くぐり神事については、真剣な面持ちの人ばかりだったので少し安心しましたが、
変に有名になり、意味もわからず参加する人が増えることのないように願いたいものです。
もちろん私どもとしては、人が増えることが悪いと考えているわけではなく、
ちゃんと意義を知り大和ごころをしっかりインストールした一人でも多く増え、
その上でこの神事に参加する人が増えることを願っています。
今回は、とてもすばらしい教えを出雲大社の大神さまに学ばせていただきました。
アイカム・スピリティクスも今までの名を乗り越えるべくすっかり祓い清めましたので、
さらなる無限の可能性へ、誠心誠意、皆さまを真の豊かさへいざなわせていただきます♪
アイカム・スピリティクス株式会社