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コロナとインフルエンザの重複感染はあるのか

2021-12-08 10:25:21 | 時事
最近はめっきり冷えてきて、インフルエンザの流行る季節が到来しました。昨年は流行と言えるほどの感染者は出ませんでしたが、この冬どうなるのか若干気がかりなところです。

長崎大学の研究チームが、コロナとインフルエンザの同時感染によって肺炎が長期化し、重症化しやすくなるという研究結果を発表しています。

オミクロン株が出てきたとはいえほぼ収束したといえそうなコロナ感染者数や、昨年インフルエンザは流行りませんでしたので、同時感染をあまり心配する必要はなさそうな気がします。

ただ巷の専門家は、コロナの第6波は来る可能性が高く、インフルエンザとの重複感染に警鐘を鳴らしています。確かに海外ではある程度ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、感染者が急増している国もありまたいつ増加してくるかの懸念はあります。

またインフルエンザについても日本感染症学会はインフルエンザの流行を懸念し、積極的なワクチン接種を呼び掛けています。

昨年のインフルエンザ患者数は、例年の1000分の1程度であり、多くの人がインフルエンザウイルスに触れておらず、全国民的にインフルエンザに対する免疫力が弱まっているとしています。この辺りの専門家は、どうも獲得免疫というものを誤解しているような気もします。

あるウイルスに感染すると、他のウイルスの感染や増殖を防ぐ「ウイルス干渉」が起こるといわれてきました。今回の長崎大学の研究は、新型コロナとインフルエンザは同時に感染する可能性があることを示しています。

ウイルス干渉は昨年同時流行が起こらなかった要因とされていましたが、この様な考えに一石を投じる研究と評価しています。

研究によるとインフルエンザウイルスとコロナウイルスは同時期に異なった細胞に感染しています。インフルエンザは気管支、コロナは肺胞にそれぞれ炎症を起こします。

肺胞に炎症が起きると酸素の取り込み量が減るうえ、気管支が炎症を起こすことで呼吸での空気の出し入れも困難になるようです。こういったことから同時感染は重症化しやすくなるとしています。

イギリスの公衆衛生サービスが2020年に行った調査では、インフルとコロナ両方の検査を受けた1万9256人中、同時感染していたのは58人で、このうち43.1%が死亡しコロナだけに感染した人の死亡リスクより2.27倍高いという結果を出しています。

この結果も同時感染は恐ろしいという結論を出していますが、約2万人中わずか60人というのは、いわば例外のような数字と思われます。この患者の基礎疾患などの有無は分かりませんが、ウイルス干渉すら働かない状態の人たちと考えても良いような気がします。

あまり反論は書きませんでしたが、自然界ではウイルス干渉も働き、同時感染はほとんど起こらないと考えています。現在の感染対策を続けている限りは、今年もインフルエンザの流行はないような気がしています。


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