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足のつりなどはマグネシウム不足が原因

2021-04-20 10:29:16 | 健康・医療
人間の身体を維持するために必須な金属元素は多いのですが、よく知られている鉄やマグネシウム、ナトリウムなどの他に、微量元素としてバナジウム、亜鉛、ヒ素、クロムなどが挙げられます。

この微量必須金属は毒物として知られるようなものが入っており、なかなか興味深いものです。筋肉の収縮に関連するマグネシウムの話が出ていました。

マグネシウムは「リラックスミネラル(暖めるミネラル)」ともいわれ、全身の筋肉を暖めて柔らかくする働きがあるようです。逆に足りないと身体のあちこちで筋肉の「収縮」が起こりこむらがえりや足がつったりします。

筋肉と表現しているのは主に骨格筋のことですが、心臓の心筋や内臓器官にある平滑筋もりっぱな筋肉です。テニスやサッカーの試合中にも筋肉の痙攣をおこして棄権や交代を余儀なくされるケースがあります。

これは短時間に負荷が肉体にかかり、それが大きなストレスとなって筋肉の細胞内にあるマグネシウムが失われるからです。

またマグネシウム不足は心臓の不調の原因となるようです。狭心症という心臓に痛みを感じる症状は心筋梗塞の前触れともいわれ注意が必要ですが、精密検査をしても異常が見つからず、原因不明となることがあります。

これは冠状動脈という心臓の筋肉に血液を運ぶ血管が「攣縮」といって血管壁の痙攣のようなものが起きているために生じる症状と考えられています。この病態はマグネシウム不足による可能性があり、低マグネシウム血症の患者は心臓疾患にかかりやすいという研究結果が報告されています。

この研究はやや古いのですが、1990〜92年の間に採血された1万5000人の男女(平均年齢54歳)を、血中マグネシウムの値によって5つのグループに分け、その後について調査しました。

その結果マグネシウム値が最も低いグループは、高いグループの1.28倍の確率で心臓疾患にかかっていることが分かりました。血管の筋肉が収縮すれば片頭痛になり、そのほか気管の平滑筋が収縮すれば喘息に、腸管の平滑筋が収縮すれば便秘にと、いろいろな不調に襲われます。

その他メカニズムは省略しますが、マグネシウムには血糖値の上昇を抑える働きもあり、マグネシウム不足の状態が長く続くと糖尿病にかかりやすくなります。

このようにマグネシウムは重要な金属ですが、これが多く含まれる食品は藻類、魚介類、穀類、豆類などに多く含まれているとされています。

ですから特別な食品を摂るというよりは通常の食事をしっかりとり、ひどいストレスなどを避けることでマグネシウム不足になることは無い様な気がします。


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