ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

小惑星リュウグウの試料からアミノ酸を発見

2022-06-27 10:26:11 | 自然
探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウの試料から、アミノ酸など複数の有機化合物が見つかったことが報道されました。

このブログでも何回か触れていますが、私は宇宙というものにほとんど興味がありません。宇宙ステーションや各種の人工衛星などの記事はありますが、それほど熱心には見ていません。

どんなに宇宙を調べても、地球上にない新しい物質があるわけでもなく、物理学的にも新しい発見はなさそうだというのが私が興味がない理由です。

宇宙探査には莫大な金をかけていますが、単に軍事転用のための贅沢な実験という気がしています。むしろ地球の深海探査の方が、生命が存在している以上新しい発見があるような気がしています。

多分宇宙には地球上にない面白い有機化合物があるのかもしれませんが、あまりにも量が少ないため現在の技術では同定することはできない気がします。つまり現在の微量分析では、地球上にある物質を判定することしかできず、あまり面白いものとは思えません。

さてはやぶさ2が地球へ持ち帰ったリュウグウの試料は、小さい粒子や石など計約5.4グラムあります。顕微鏡などを使った非破壊観察で、炭素や窒素を含む化合物の特徴が見つかっていましたが、どんな物質かは特定できていませんでした。

試料の一部を水や有機溶媒で溶かし、組成や含まれる化合物を詳しく分析しました。その結果試料の組成は炭素4%、水素1.2%、窒素0.17%と有機物に富んでおり、アミノ酸や脂肪酸、アミンなど生命の材料に使われる様々な有機物や化合物が見つかりました。

アミノ酸だけですくなくとも十数種類あったようです。自然界のアミノ酸には左手型(L型)と右手型(D型)が存在しますが、リュウグウの試料に含まれるアミノ酸はDとLが同じ割合でした。

こういった分析結果が出ると、どうしても生命の起源が宇宙由来かというはなしが出てきます。しかし太古の隕石などからも有機化合物の痕跡は見つかっており、新しい星が生まれるような環境では有機化合物ができやすいといえるだけのような気がします。

生命誕生の宇宙由来説は、小惑星や隕石によって運ばれた有機化合物とするものです。地球で見つかる隕石の一種「炭素湿隕石」からは、水を含む鉱物やアミノ酸などの有機物が見つかっており、太古の地球に生命の材料を運んだのではないかと考えられています。

この炭素湿隕石のふるさととされるのが、リュウグウなどの小惑星です。今回の成果は太陽系でどのように分子が進化したのか、また生命の誕生に結びついたのかどうかを知る手掛かりになると期待されています。

ただ私はアミノ酸のDL比が若干でも偏ったりしなければ、その可能性は何とも言えないと感じています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿